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演技解説・写真集
撮影:
2007年08月23日及び25日及び26日 露国ジュコフスキー基地
国際航空宇宙展(MAKS2007)
2012年7月露国ジュコフスキー基地 ロシア空軍100周年エアショー
2012年11月中国珠海飛行場 中国国際航空航天博覧会
各演技課目は実施順に並べていますが、演技科目名はそれらしい名前を私がつけたものであり、正式な名称では有りません。
Формирование Дельты デルタ編隊
MAKSがおこなわれたジュコフスキー空軍基地は、ルスキイェビチャジがマザーベースとするクビンカ空軍基地の近くであり、リモートでのショーが実施されました。
左から5機のデルタ編隊で進入、右へ抜けると同時にループを行います。アナウンスはハイテンションになり会場は歓声でルスキイェビチャジを迎えます。
右からギアダウン状態で進入し左へパスします。
「ナシュゥぃぃ ウルルルルルァァァァァァァアアアアアアア!」
「ウラー」「ウラー!」「ウルァ!」「ウルルラア!」
正面をパスする度に奇声が飛び交います
!
現地ガイドの通訳さんが言うには「ナシュ:наш」とは「我々の」という意味で英語の「ours」にあたる単語。愛国心を鼓舞する際に良く使われるそうです。
「ウラー:ура」は有名ですが「万歳」という意味。つまりナシュ・ウラーとは、ロシア万歳を叫んでるわけですね。
さあ、皆さん後ろに家族や上司がいない事を確認して(居たら心の中で)ご一緒に。
「ウルルル(舌を震わせて)ァアアーーー!」
これぞ大型戦闘機アエロバティックの醍醐味!
パイロットの技量もさることながら、機体の大きさが編隊間隔の狭さを相対的に強調します。殆ど重なっていますね。
ん?隊長機から燃料が…?
Формирование Манта マンタ編隊
途中で編隊はマンタ編隊(私が勝手に付けた。正式名不明。)にチェンジします。
今更ですがフランカーは美しい…。
太陽の光線具合はあまりよく有りませんでしたが、よくないなりの写真は撮れたんじゃないかと思っています。
こういう微妙な光のあたり具合は完全な順光では撮れませんから。しかし美しい…
5機のSu-27は雲を切り裂くような激しいベイパーや、虹を発生させていました。実に美しい…。
編隊のバリエーションは最初のデルタと2種類だけです。
ただループやロールをしてるだけとも表現できてしまう単調な演技であることは否めません…。
さぁ、そろそろルスキイェビチャジの最高の大技といきましょう!
正面から進入し、そのまま垂直に上昇。リーダー機を除く4機が大量のフレアを射出しブレイクします。
幻想的な美しさ…会場はウラーの嵐です。
この量は半端ではありません。写真に写っていないものもふくめ、優に合計100発は越えるでしょう。
パトルイユスイスのF-5Eもフレアを投下しますが、装填全弾射出しても1機あたり15発に過ぎません。
フレアの美しい空中開花で編隊を解散したルスキイェビチャジはソロ演技の展示に入ります。
ある別の日は違うパターンでフレアを射出しました。
逆光も...イイ!(・∀・)
以下中国で見たロシアンナイツ。
機体が大きいため、相対的に編隊間隔が密集しているようにみえるのも特徴。
ギア・ブレーキをだして編隊飛行。なんか普通のフランカーが混じってるけどキニシナイ!
え、これリーダーだけギアだしてない。地味にこれすごくね?
Соло ソロ機動
ご存じのように、Su-27は機動性に特に優れたことで知られています。主翼が長いこともあって、その「しなり具合」は凄いものがあります。
ポジショニングが悪かったのでしょうか。バックトゥバックでの交差はいまいちです(つд`)
ちなみにこの演技の後、会場には2機を残し3機は基地へ帰ってしまいました。
残って編隊アクロとソロ演技を交互にやればいいのに、なんで帰るよ?
3枚目、やっぱり燃料が漏れてます。
大型機は何をやっても迫力があります。くるくるんとまわって交差。
上の演技後、再び会場正面でクロスします。
いわゆるタッククロスと殆どおなじ機動。定番ですね。
クロスが大好きなようで...。
合計3-4回はやったような気がします。
ソロ機の機動はポストストールのそれではなく、常識的な戦闘機の範囲内での機動でした。
漏れてるって…。
ロールレートは鈍いのですが低速でもまわるのは流石といったところでしょうか。動き的にはF/A-18に似た感じです。
やった。こういう写真が撮りたかったんだ(*´д`)
私はすっかりSu-27系のファンになってしまいました。
燃料漏れ漏れのリーダー機が最後にフレアを撒いて会場の皆様に最後のご挨拶です。
リーダー機は空中開花の際にフレアを投下してなかったので、どこかでやりそうだと思っていました。
別アングルでもう一枚。
テイルスライドしながら花火!
夕日に照らされるスホーイ。美しい...。
ルスキイェビチャジの展示中の会場の雰囲気最高です。
幸いにも一緒に見てくれていた日本の同志が居たので、集団心理に任せて、極東の小国から来た私も一緒になって叫びました。
「ウラーーーーーーーーーー!」
ロシアンナイツこと、ルスキイェビチャジ。本当楽しいひと時でした。
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