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What's Стрижи (Swifts)?

ストリージイ(Стрижи : Strizhi)の編成は6機のMiG-29で、ロシア語でアマツバメを意味したチーム名を冠します。
対外的に使用される、スウィフツ(Swifts)という名もストリージイを英訳した名称であり、またSwiftという単語は迅速という意味を持ちます。日本語には「飛燕」という、イメージにピッタリな単語がありますね。
MiG-29の非公式愛称であるラストーチカ(Ласточка:ツバメ)に似合った、なんともアエロバティックチームに相応しい名前と言えます。

機体の上面と下面に“ストリージイ”の絵が描かれています。

小型戦闘機6機という一見パワー重視のアメリカンスタイルっぽい編成ですが、演技は常に会場正面に留まるヨーロピアンスタイルに近い構成でした。
前半は6機による複数の編隊によるロールやループを行います。ルスキイェビチャジ(ロシアンナイツ)よりかは編隊のバリエーションも多く、アエロバティックらしい編隊飛行を楽しむ事が出来ます。
スモーク発生装置を持たないのが残念ですが、MiG-29という機体の特性上、翼端からはベイパーが発生しやすく、また搭載するエンジンの排気煙はとても濃く、それを補います。(見方によっては黒煙は汚く興ざめとも言えますが…。)
特に排気はパイロットのスロットル操作によって敏感に黒煙の濃度が変化します。美しい編隊を維持するには、ウィングマンらがいかに繊細なスロットル操作を必要とするのかが見て取るように分かります。

後半は何故か2機が先にRTBし、残りの4機で編隊展示を続行します。4機の編隊と2機のソロを織り交ぜた、ブルーインパルスのような展示にすればいいものを、何故無駄に2機を先に帰してしまうのか不思議でなりません。
4機での編隊演技もいくつかの編隊バリエーションで正面をパスするのみで、やや面白みに欠ける事は否めません。
ルスキイェビチャジにも言えましたが、ロシアのアエロバティックチームはもう今ひとつ気合が入っていないというか、不勉強であるというか、何かが足りないような気がします。
ミグやスホーイ等の戦闘機によるソロ機動展示は世界トップクラスであるのに、なんとも惜しい事です。

ただ、雰囲気だけは凄く良いんですよね。

ウルルルルラァァァァァァァァァ!!!

…ロシア人はこれですから(^^;

スウィフツことストリージイの発足は1991年でルスキイェビチャジ(ロシアンナイツ) と同時に発足しました。両チームとも、ソビエトの崩壊、ロシア経済の混乱を乗り越え、いまだ未熟さが目立ちますが、高度成長を遂げているロシアの空軍を代表するチームとして、演技構成もきっと高度成長を遂げてくれる事でしょう。

使用機材 MiG-29  “FULCRUM”

米製F-16やF/A-18クラスの軽量〜中型戦闘機に分類されるMiG-29は、2007年現在ロシア空軍の準主力に位置する戦闘機で、大型戦闘機Su-27(280機)、迎撃戦闘機MiG-31(240機)に対するハイローミックスのローとして、これらの戦闘機に次ぐ220機が配備されています。

ほぼ同時期に設計されたSu-27と同様、80年代当時としては珍しかったIRSTを搭載、優れた機動性と長い射程で知られるR-73(AA-11アーチャー)と併せ運用することにより、世界に先駆けてオフボアサイト攻撃能力を持ちました。目視外交戦能力も旧来のソビエト機をはるかに凌駕するレーダーや、最新鋭だったR-27ミサイルの搭載など、高い性能を持っておりました。

旧東側を中心に多数が輸出されましたが、冷戦時代に供与された国々では本機の運用が手にあまり、現在では徐々に数を減らしつつあります。ルーマニアなどはMiG-29を退役させ、その穴埋めにMiG-21を近代化改修(ランサー)するなど逆転現象がおきている国もあります。
その反面インドに輸出が決定しているMiG-29K艦載機や同様にインドに売り込まれている最新型のMiG-35など、西側のアビオニクスを搭載したタイプの売り込みもおこなわれており、今後2020年までにロシア空軍もしくは輸出用に250-350機の需要があると見られています。

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