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What's BLACK EAGLES?

2009年ソウルエアショーの飛行展示には2つの大きな目玉がありました。
一つがサンダーバーズの訪韓。そしてもう一つが2年前に解散し再結成された韓国空軍アエロバティックチーム、ブラックイーグルスの公式デビューです。
ブラックイーグルスはA-37ドラゴンフライの退役に伴い、新型のT-50ゴールデンイーグルによる8機に再編成されました。今はまだ機種更新されたばかりですから、演技構成ももう一つなところがありましたが、限りなく戦闘機に近い性能を誇る超音速練習機T-50の高い性能と、フォーメーションが4機、ソロが2機、シンクロ2機の8機という多数機を用いた演技のポテンシャルは計り知れないモノがあります。

ブラックイーグルスのパイロットは、韓国空軍内において4機編隊長資格を持ち、800飛行時間以上の経験を持つ戦闘機パイロットで、かつ中等・高等練習機における訓練成績がトップ30%以内のものから空軍作戦司令部が選抜します。

ブラックイーグルス最大の目的は、なんと言ってもT-50ゴールデンイーグルの実演担当です。
韓国はT-50ゴールデンイーグルを1200機輸出するという壮大な計画を打ち立てており、恐らく数年後からは活発に海外遠征を行うようになることでしょう。
実際ドバイやシンガポールなどにも出展され、T-50ソロによるデモンストレーションを実施しています。

政治的な事情により、お隣の国のチームながら交流が無いため、日本では殆ど知られていないチームですが、ブラックイーグルスとはいったいどのような組織なのでしょうか。
その歴史を簡単に綴ってみたいと思います。

航空自衛隊の「機動研究班」後のブルーインパルス誕生の2年後の1962年、韓国空軍内において、”BLUE SABRE”というチームが結成されました。
ブルーサブレ...じゃなかったブルーセイバーはその名の通りF-86Fセイバーの4機で編成された臨時結成チームで、同年10月2日にソウルで行われた国軍の祝賀行事において初披露されました。ブルーセイバーは66年まで韓国各地のエアショーでその演技を見せ、軍の士気向上の任にあたりました。

1967年、F-5Aフリーダムファイターに機種更新し、機体数を4から6へと増勢し、同時にチーム名を”Black Eagles”に改名しました。

うわ!ダセエエ!!!!何この劣化サンダーバーズ。

ブラックイーグルスは年1回、ソウルで行われた空軍火力展示のための臨時パートタイム編成でした。ブルーセイバー時代のような各地のエアショーを回るような活動はしなかったようです。(その割には気合い入った塗装です)
F-5ブラックイーグルスは1978年まで活動しておりましたが、F-5Aの老朽化に伴いチームは解散され、残念ながら後継機の選定は行われず、チームは解散されてしまいました。

1994年、当時の空軍参謀総長の金ホングレさんの鶴の一声でブラックイーグルスは復活しました。
しかし戦闘機をアエロバティックに回す余裕が無かったため軽攻撃機A-37Bドラゴンフライを6機編成で使用しました。
本サイトではA-37時代のブラックイーグルスは最後のパブリックショーの様子を掲載していますので、そちらも併せてどうぞご覧ください。



使用機材 T-50B ゴールデンイーグル

T-50ゴールデンイーグルは、韓国のKAIがロッキードマーチンの協力の下設計した、高等練習機(Advanced Trainer:AT)/戦闘機導入練習機(Lead In Fighter Trainer:LIFT)です。

戦闘機用のレーダーや、F/A-18Cやグリペンと同じF404アフターバーナー付きターボファンエンジンを単発搭載し、超音速飛行能力を持ち、練習機として設計されたものの中では世界一高性能な飛行機です。
新世代の高性能な戦闘機パイロットを育成するためには、高度な能力を持った練習機が必要であるという考え方と、日本で言うところのT-4やF-2Bで実施している訓練を単一機種でカバーできるため効率が良いという思想にのっとって設計されました。
現在運用中の国は韓国だけです。KAIは1200機を輸出するという壮大な計画を打ち立てています。

ブラックイーグルスでの使用機はT-50Bというアクロバット専用機で、カメラの搭載など一部変更が行われていますが、基本的には同一機です。2009年のソウルエアショーでのデビューは初期型のT-50を仮に使用しました。塗装もノーマルのものでした。

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