ブラックシーホークスは4機の黒いホーク練習機と2機の紺色のミステールファルコン20ビジネスジェットの、小型練習機とビジネスジェットという一風変わった混成編隊で展示を行う、英国ロイヤルネイビーのディスプレイチームです。SH-60とは関係ありません。
ホークは海軍所属の軍用機ですが、ファルコンはFRアビエーションという民間航空の飛行機です。イギリス軍は日本で言うところのT-5,T-7で行われる訓練は民間に委託されており、FRアビエーションはその訓練支援などを行う会社です。また、このファルコンは空海軍の訓練において電子戦環境下を再現するための電子戦機です。民間に訓練の一部を委託するなんて日本ではとても考えられませんね。

ブラックシーホークスの展示はレッドアローズや他のディスプレイチームと比べると、正直なところを言うとあまりしまりが無いというか編隊間隔も広いしレベルが高いとは思えないのが実情です。
が、ファルコンというアエロバティックを行うには少々大きすぎる飛行機の参加が場を盛り上げます。
なお、2006年は4人のホークパイロットのうち二人は元レッドアローズのパイロットでした。なんで空軍のチームが海軍に居るんでしょう。

戦闘機好きの人はフランスのダッソーといえばミラージュなどの軍用機のイメージがありますが、同社の主力商品は民間ビジネスジェットのファルコンシリーズです。ファルコン20はファルコンシリーズの最初の飛行機で、1963年に初飛行しました。
ビジネスジェットとして成功を収め、ファルコン10、ファルコン50、ファルコン900、ファルコン2000といったシリーズの礎となります。
なお、F-16の愛称がファイティングファルコンと不自然に長いのは、この飛行機に先に米国で商標登録されていた為でした。

なお漆黒の艶のあるボディが魅力のブラックシーホークスのホークT1ですが、これはこのチーム独自の塗装ではなく、英国では通常の塗装です。