第97回:F/A-18E VS F-22×8機

●F-22って、どんくらいすんごいん?

F-22ラプターはステルス戦闘機で、レーダーには映りにくいとかなんとか。そんでもって、F-22は訓練でのキルレシオが144:0とか、「ぼくのかんがえた、さいきょうのせんとうき」化していて、その強さは広く知れ渡っています。
実際のところユーゴスラビアでF-117は撃墜されたし、ステルスが絶対にレーダーに映らないと言うわけではなさそうです。 でも、どのくらい映らないのかは誰も分かりません。本当にF-22は強いのでしょうか?

アヴィオニクス再現性で高い評価を受ける「Jane's F/A-18」を使い、試してみることにします。

勿論架空のフライトシミュレーターでの事なので、現実とは異なります。お遊びでやってみましょう(・∀・)

第79回:F/A-18E VS Su-35×8機
と、ほぼ同じ条件でシミュレーションを行います。

●どうせやるなら1対8で...

で、実際にやってみたのが
http://blog.livedoor.jp/jas39cgripen/archives/51536593.html
こちら。
もうね、正攻法では勝てませんよ...。どこどこ?F-22はどこ? バコーン! ウボアー!
一瞬たりとも探知できずに終わってしまいました。(ノ_<)

そこで!考えた戦術が、
空中発射デコイをばらまきながら接近し、AMRAAMをかわしてドッグファイトに持ち込む!
という、ゲームだからできる命を省みない特攻作戦です!
http://blog.livedoor.jp/jas39cgripen/archives/51539527.html
結果、2機撃墜こそ成功しましたが、残った6機に集中砲火を浴びてベイルアウトに終わりました。

で、このままではどうしようもないので、F-22の武装をひんむいて裸の状態にして、どのくらいの距離でレーダー探知できるかを計ってみました。その結果...

7nm!!

ヘッドオンでサイドワインダーが撃てるレベルです><

●目には目を、アンフェアにはアンフェアで!

何度か試した結果、E-2Cホークアイ AEWはステルスを見破ることが判明しました。これを利用するのは明らかなズル技なのですが、米空軍では、”F-22はアンフェアアドバンテージを持つ戦闘機だ。”とか、言っちゃっているようなので、こちら(米海軍)も手段を選んでられません。向こうがアンフェアなら、こっちもダーティーでアンフェアな作戦で行ってやろうじゃありませんか。
空軍野郎ごときに負けてはネイバル・エビエイターの名折れです。


下段中央の状況認識ディスプレイに、データリンクを用いてE-2Cから情報をダウンロードした情報を表示しています。スケールは80nmで、レンジのギリギリ、正面の方向に飛行機が居ることを確認できます。
一方、上段右のレーダー画面には何も表示されていません。
上段真ん中の電子戦ページには正面の方角に[22]の表示があり、レーダー警戒受信機がF-22からレーダー照射を受けていることを知らせています。よって、E-2Cから送られてきた前方80nmに存在する標的はF-22で有ると判断できます。


レーダー画面。何も表示されていません。
データリンクで得た情報をレーダー画面にも表示させてみましょう。「MSI」プッシュボタンをクリックします。
MSIとはマルチ センサー インテグレーション(複数センサー統合)の略です


MSIモードによりデータリンクで得たE-2Cが探知している情報と、自機のレーダー情報が統合化されました!
約50nm先に存在する、密集した編隊が左右に分かれようとしている姿が映し出されています。E-2Cのレーダーは更新速度が非常に遅いので、追尾の精度があまり良くないのが難点です。
左下の十字はレーダーがSILモード、すなわち自機からは電波の発信を止めている事を意味します。どうせ動いてたって意味ないですしね。
縦線が右に左に動いてますが、これはメカニカルスキャンの首振りを表しています。初期型のスパホなのでAN/APG-73搭載型です。AESAではありません。

すでにAMRAAMの最大射程内ですが、最大射程ギリギリの状態は命中率に劣りますからもうすこし接近しましょう。現在高度29695ft マッハ1.29。フルアフターバーナーで加速中です。


縦のレンジスケールを80nmから40nmに変更しました。
TWS、即ち追跡中走査モードなので、すでにE-2Cを経由しロックオンが済んでいるのですが、AMRAAMに主要標的と二次標的を指示します。一発目と二発目のAMRAAMはこの標的に向かって飛翔し、あとは順次1発ずつ近い標的から順番に自動的に割り振られます。
よって、近くに友軍機が居る状態で3発以上のAMRAAMを撃つと容赦なく誤射してしまいますが、今は自機しかいないのでその心配もありません。
先ほどの画面と比較し、縦線が二本ほど追加されましたが、これは主要、二次標的に対するAMRAAMの射程を表しています。
本当は最大射程で縦線の先端が切れているのですが、現在高度29261ftにおいてマッハ1.46と、スパホのフライトエンベロープの限界で飛行しており、相対速度は1466ktと非常に高速なため、AMRAAMの射程が低高度、亜音速時の二倍以上に延長されています。よって、最大射程の表示がレーダー画面から振り切っています。
左の電子戦ページにはF-22にロックオンされている警告が表示されています。おそらく向こうからAMRAAMが発射されたのでしょう。こちらも射撃の準備が整っています。反撃しましょう!


AMRAAMの釣瓶打ちじゃあ!!
てか、AMRAAMって本当は無煙化されt(略)



それぞれのAMRAAMが中間誘導され、F-22に向かって飛翔します。
敵機の情報自体はE-2Cが探知したものですが、中間誘導はスパホが行っています。
(余談ですが、AIM-120Dはミサイル自体にGPSとデータリンクが搭載される予定なので、発射母機は中間誘導すらする必要が無くなります。)


AMRAAMをうち尽くしました。残りはAIM-9Xが4発とAIM-7Mが2発。
これらの出番が無いことを祈りながら、敵のミサイルを回避しましょう。
レーダー画面をみると、あちらさんも回避機動に入ったようです。


AMRAAMの何発かが複数のF-22に命中したようです!
空中に黒い筋と爆発音が響き渡ります。


曳航デコイを展開。チャフをばらまきながら回避機動を試みています。


敵のAMRAAMを回避中。
白い筋は、見やすいようにわざと投下したフレアで、一番軌跡の短い線の先端にある黒い点が自機です。

なんとか振り切ったようです。警報音が完全に停止し、電子戦ページにもF-22のレーダー波の感はありません。どうやら8発のAMRAAMで8機のF-22全機撃墜に成功したようです。


低空飛行でF-22の残骸を確認。
これでスパホ>>>>>(越えられない壁)>>>>>ラプターが証明された。
スーパーの名は伊達じゃない! だから空自もF-22をさっさとあきらめましょう。


フルアフターバーナーでズーム上昇。残ったフレアを連続投下してビクトリーロールをキメてやります。
雪山にベイルアウトしたF-22のパイロットも、恨めしそうに空を見上げていることでしょう。


倒した証拠 ヾ(´▽`)ノ
Enemy 8 x F-22
8 Destroyed
敵機の絵がどうみてもMiG-29なのは仕様なので気にしない。

この戦闘の様子を動画に収めています。全画面での鑑賞を推奨します。
http://mmsdf.sakura.ne.jp/public/temp/supaho.wmv (60MB)
最初は80nm、すなわち150kmも離れているのに、わずか3分で蹴りがついているのですから、現代航空戦のスピードは異常です。
(湾岸戦争時、AWACSから迎撃の指令をうけた戦闘機の殆どは、1分以内にミサイルを発射したそうです。)

●結論。ボーイングの戦闘機は世界一ぃぃぃぃぃ!!(んなわけがない)

てか、これ、何故かE-2Cはステルスを見破るというズルしての結果なんですけどね。
要はバグを利用しての反則勝ち(>_<)
そもそも、電子戦ページにE-2Cが表示されていないのもおかしい。どこにE-2Cが居たんでしょう??
それに、E-2C経由で主・二次標的をロックオンしてるから、相手はこちらがロックオンした事に気が付かないはずなのに、何故かロックオンと同時に回避機動するし、明らかにおかしい。
ソフトウェアのバグとコンピューター機のバカが、F-22とF/A-18の力を逆転させてしまったようです。

このゲームはスパホに搭乗しロシア軍と戦うシナリオですから、対ステルス戦闘のリアリティは追求してないんでしょう。




(更新日 2009年8月6日)



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