英空軍 低空飛行訓練空域 LFA7 「マックループ」
イギリス、グレートブリテン島のウェールズ地方、アイリッシュ海に面する片田舎に、LFA7(Low
Fly Area)と呼ばれる、イギリス空軍の地形追随飛行訓練空域が存在します。
そのLFA7の一部に、通称「Mach Loop(マックループ)」と呼ばれる、環状の谷を利用したほぼ山手線と同じ規模の「サーキット」が存在します。マックループの下限高度はなんと100フィート!(C-130や米軍機はもう少し高い)狭い谷間を軍用機が、亜音速で飛行します。
マックループは大変迫力有る戦闘機の低空飛行機動を見られること、そして素晴らしい写真が撮れることで写真家の間で有名です。大人の事情によりここに写真を掲載することは出来ませんが、Youtubeに沢山動画がUPされていますので、まずはご覧ください。
ね?凄いでしょう。この動画はマックループの入り口、Cad
Westという谷の斜面で撮影されたものです。写真も見たい方はCad Westでググってください。沢山出てきます。
Google Earthで見るマックループ
このページをご覧のあなたのパソコンに、Google Earthがインストールされていますでしょうか?
Google Earthのフライトシミュレーター機能を使えば、自分で戦闘機を操縦しマックループを飛ぶことが出来ます。今回はそのやり方を紹介します。
まず、マックループを見学してみましょう。
もし、既にGoogle Earthが起動しているようでしたら、52.70844,-3.843863 の座標をコピー&ペーストでジャンプテキストボックスに貼り付けてください。Cad
Westにまでひとっ飛びします。
マックループはこの位置にあります。
マックループ全景。環状になった道路の上空がほぼマッハループです。
細長い特徴的な形をしたTal Y Llyn湖を目印に探すと見つけやすいと思います。
Tal Y Llyn湖は上で紹介したYoutube動画にも映ってましたね。
マックループでエアレース!
Google Earthフライトシミュレーター、ツール フライトシミュレーターの開始 を選択、またはCTLR+ALT+Aでスタートします。詳しい操縦方法は公式のヘルプを参照してください。スティックがあれば最高ですが、マウスとキーボードだけでも十分です。それと、地形のチェックボックスを忘れずに入れておきましょう。
1回目のフライトは出来ればF-16よりもSR22を推奨します。ゆっくり飛んで一度地表データをキャッシュしないと、ぼやけた荒い地形で興ざめします。また、マウスでの操縦の場合、いきなり400kt超で飛ぶと高確率でACES
IIのお世話になります。高度も1000ft程度取ると迷子になりにくいと思います。
マックループへの進入はTal Y Llyn湖か、またはTaborからCad
Westへ進入すると分かりやすいと思います。
1:Tabor近くのA470号線の直上から「フライトシミュレーターを現在のビューで開始する」を選ぶと、スムーズにスタートすることが出来ます。マックループは手前から伸びる道路を真っ直ぐ進んだ谷間で、そこがCad
Westです。沢山のカメラマンが見てると、脳内で補完しましょう(・∀・)
2:Cad Westの付近。Tal Y Llyn湖の手前を左に90度旋回し、南下します。
マックループから離脱するときは、湖の方へ。
もう既に超音速でてますが、キニシナイ。(実際は音速は出しません)
急旋回時は必ずスロットルをフルに押し込むこと。高いGは飛行機を減速させます。
3:フリドゲート付近を左旋回。蛇行した川が見えますので、左に旋回。川に沿って飛行しましょう。
3〜4の区間は緩いカーブとなってます。対地高度100フィート、地表を800ノット(1500km/h)、マッハ1.2でブチ抜けろ! 直下の建物の窓ガラスの一枚や二枚なんだというのです。
図は高めに飛んでいます。多分900ノット程度まで加速出来るとおもいます。
4:マスルイドの付近に達すると、蛇行した川が見えなくなります(多分林の中に)。
ここから先はA470号線に沿って飛行します。 低空を攻めてる場合は迷子になりやすいので注意。
4〜5の間。A470号の上を左に切れ込みます。
速度が乗っているだけあって(図でも900kt近くありますね)、ここが一番厳しい。
慣れればフルスロットルで抜けられますが、減速するのが吉。
ただ、あまりパワーを落としすぎると旋回時のGで減速しすぎてしまうので注意。
(旋回時はフルパワーが原則!)
5:最後に岡を超えると、谷を抜けて平地に出ます。左に旋回して再びCad
Westに切れ込めばゴーール!
まずはCad Westを始点・終点として2分突破を目指しましょう。
標高の誇張を3倍にすると、某戦闘機ゲームの谷抜けみたいになります(笑)
本気で飛んでみた
テイバー付近からシミュレーターを始動。加速しつつ25秒からスタート。
全行程ほぼフルスロットル+本気の低空飛行しています。参考にしてください。(4ポイントロール失敗><)
ラップタイムは1分53秒(25s〜2m18s)。最初の加速区間を長く取ったり、無駄に旋回・低空飛行しなければ、もっと速く飛べると思います。
動画の後半部は標高誇張を3倍にしてのデモフライトです。見た目がゲームっぽく+難易度が上昇します。
PCにGoogle Earthさえ入っていれば、誰でもプレイすることが出来ます。
キミは「音速の環状線」を制すことが出来るのかm9(・∀・)
ビシ
・・・これ、オンラインでエアレース出来たら面白くね?
(更新日:2010年9月11日)
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