このページは2001年時点の情報です
F-15イーグルは20年間、最強戦闘機の王座に座りつづけた、しかしF-22ラプターは容易にそれを引き摺り下ろし今後数十年間最強戦闘機の座に座りつづけることが確実視されている……
F-22の優れた最大の特徴はやはりステルス性能やスーパークルーズといった能力。性能値には出にくいものの、その搭載電子機器、アヴィオニクスも世界最強である。
今回はF-22と他のものとのアヴィオニクス比較をしようと思う。
F-22のアヴィオニクスのスペックはセントラルコンピューターの計算処理速度は700MIPS最大2000MIPSまで拡張が可能となっている。高いGでも耐えうるメインメモリーの磁気ディスクは600Mbそしてエレボンや尾翼のアクチュエーターマイクロプロセッサー、全部・後部アヴィオニクスモジュールなとの各モジュール間は数ギガbpsの光ファイバー通信が行われている。
と3種類ほどスペックをあげてみたが、これだけではわかりにくいと思うので実際に比較してみる。
まずは光ファイバーでのモジュール間通信。この数ギガbpsというスペック。通常の会社や家庭内イーサーネットLANが10〜100メガbpsであることから数十〜数百倍と、その高速通信性能がよくわかると思う。
次の650Mbのメインメモリー。
F-117、F-15Eといった80〜90年代前半世代の戦闘機が200〜300Mbであることから、その2〜3倍の記憶領域を持つこととなる。
しかしF15EやF-117は敵地深くに侵攻し戦略施設を爆撃する攻撃機であって、F-15Cのような純粋な制空戦闘機としては類を見ないほど大きな容量だ。
最後にセントラルコンピューターの演算部の能力。
2000[MIPS]のMIPSとはミップスと読み、秒間に何度の演算をこなせるかの単位であり、1MIPSで100万回となる。2000MIPSなので20億回の演算が一秒間のうちにこなせる計算になる。
このMIPSという単位、簡単に比較できるものではないのだが各戦闘機の能力を比べてみる
機種 | 処理能力[MIPS] | F-22との対比 | 備考 |
F-22A | 2000 | 1/1 | 最大拡張の値 |
F-18E | 60 | 1/33 | 最新型 |
F-16C | 60 | 1/33 | 32-bit CPU1750A |
F-15E | 30 | 1/66 | 80年代後半の初期ロット |
F-15C | 5 | 1/400 | 90年代半ば |
F-16A | 1 | 1/2000 | 70年代の初期型。ぜひF-16Cと比べて欲しい |
Su-27 | 0.7 | 1/2857 | 90年代初頭 |
Su-27と比較すると実に2800倍もの処理能力である!
これは、Su-27が劣っているのではなく(70年代の戦闘機以下なのだから劣っているのには違いないが)F-22が飛びぬけているといのは他の戦闘機との比較でもわかるだろう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/MIPS
家庭用と比べると…ですが(´ー`)
(更新日:2001年以前)
(2008年改訂:古い情報をちょっと削除+追加)
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