第69回:航空祭の脚立バカを駆逐せよ

脚立馬鹿、ついに逆ギレす!

飛行機のお話では度々航空祭で迷惑な脚立利用を糾弾してきました。
第四二回: 航空祭へ行こう その2 (脚立編)
第六二回: 航空祭と脚立バカと一般客と。
以上を軽く目を通した上で今回を読んでいただけるとよりいっそう美味しく召し上がられます(?)。
さて、その六二回の中でこのような文章を書きました。

2004年の小松基地航空祭では脚立禁止エリアを設けたそうですが、これを拡大して「脚立許可エリア」を設置。それ以外で使用した場合は見回りの自衛官が声をかけて降ろす。これなら現実的で良いかと思われますが、いかがでしょうか。

なんと、脚立対策先進基地小松では2005年航空祭で公式にエプロン地区全域での脚立使用禁止が実現しました!!脚立許可エリアではなく、全域脚立禁止です!
アンチ脚立派の急先鋒の私としてはこれほど嬉しい事はありません。

しかし…前日小松空港に降り立つと手荷物預かりから脚立が出るわ出るわ。実際に航空祭へ行くと、やはり脚立利用者が多数見受けられました。もちろん、無料配布されていたパンフレットには脚立利用禁止と明記されていますし、何度も脚立の利用を禁止している旨がアナウンスされていたにも関わらずです。

さて、なんだかんだ言いましても幸い晴天で迎える事が出来た小松航空祭もブルーインパルスを残すのみとなりました。
しかし、私達の前には脚立野郎(シートも併用)が陣取っていたのです。
MASDFのOFF会の連れで一緒に見学していたK君は、その脚立利用者に

Kくん:せめて1段目まで降りていただけませんか? 
と、勇気ある発言をしました。

脚立利用者:ここの前あいてるから、来なよ。

Kくん:いや、そういう問題じゃないでしょう。

しかし、脚立利用者は降りようともしません。
私はKくんに、もっと言ってやれとジェスチャーで伝えますが、同じく連れで一緒に見学していたTさんに「自分で言えよ」と痛恨の一撃。ですがそれは正論です。私自身で脚立利用者に注意する事にしました。なお、Kくんは脚立利用者に呆れて後方に下がってしまいました。

ぐり(私):すいません(背中をかるくトントンと叩き)、前が見えないので降りていただけませんか?

脚立利用者:見えないなら後ろにさがりなよ。

さっそくでました。脚立利用者の必殺技「お前がどこか行け。」

ぐり:あなた後ろにいる沢山の人に迷惑をかけているんですよ?

脚立利用者:後から来たくせに何言ってるんだ!(怒)

やはりでました。脳内先着優先権。しかしそう来る事は想定済み。
(激怒かつ無視しダイヤモンドテイクオフからダーティーターンに入るブルーをカメラで追う)

ぐり:ちょっとあなた、勝手な事いわないでください。迷惑ですよ!(カメラを構えてるバカの肩を揺らす)

脚立利用者:(そのままファインダーをのぞきながら)揺れて撮影できないだろ、ふざけるな!

ぐり:良心の呵責は無いんですか?

脚立利用者:(無視)

(とりあえずブルーがダーティパスするため私も一旦カメラを構える)

ぐり:あなた本当にそれでいいと思ってるんですか?

ここでバカの連れの奥さんがブチキレ。レジャーシート(そう、ご禁制のシートも使ってたんです!)をこれ見よがしに後ろの私達のほうに押し付けて、その場を離れる。

脚立利用者:うるせえな!分かったよ!降りりゃいいんだろ降りれば!!(激怒)

ついにでました。最終必殺技逆ギレ。

ぐり:あたりまえです。

ぐり:なお、あなたの発言はすべてインターネットで公開しますから。(多くの人に公開しますからって言ったかも。)

ぐり:こいつの写真撮ってやれ。(OFF会参加者のSさんに)

脚立から降りた後+後姿なのが残念。でも、一応降りてくれたのでそこまでする必要も無いかな。

さて、脚立を論破し引き摺り下ろす事に成功しました。おかげさまで快適にブルーインパルスの演技を楽しむ事ができました。なお、このやり取りを見ていたのか、周りのほかの脚立利用者も、恥じたのか脚立を降りたようです。
ブルーの演技終了後。

ぐり:おじさん、ここを読んでください。

(無料配布されていたパンフレットの拡大)

脚立利用者:……

ぐり:あなた、うるさいだの後ろに下がれなど言いましたが、そもそも脚立の使用は禁止されているんですよ、

脚立利用者:…(無視して帰り支度)

ぐり:私が悪いように決めつけずにその辺理解してくださいね。

以上、トドメを刺して私達は小松基地から撤収しました。最後の無視は少しは自分の発言に恥じてくれたのでしょうか。それともあいつがウザかったと現実から逃避したのでしょうか。
録音などはしていないので記憶に頼って書いていますが、明らかな間違いなどは無いと断言できます。


再び六二回から引用します。

おそらく、多くの脚立愛用者は前が見えないから降りてくれと言えばスイマセンの一言とともに降りるでしょう。しかしそういう人たちは日本人は他人に注意をおこなわない国民性があるのをいい事に迷惑と知っていながら調子こいて使用しているから性質が悪い。お前が退けなど逆ギレするのは最悪ですがね。

きっと、一言注意すれば降りてくれると思っていたのに…、その返事は自己中の王道「お前等が下がれ」「後から来たくせに」
正直、奥さんと同行の50代(推定)といういい大人が逆ギレという最低最悪の行動に出るとは思ってもいませんでした。呆れてものも言えません。いや、むしろ年配の脚立利用者が一番性質が悪いかもしれません。比較的若い20代以下の世代の飛行機マニアはインターネットを使い、いかに脚立が迷惑かという情報をパソコン一つ使えない年配脚立利用者の数十倍の情報量を得られるわけで、その点脚立を持ち込んでも、注意すれば素直に降りてくれるのではないでしょうか。
当然、年配のマニアにもパソコンを使い、インターネットで情報を得ている人もたくさんいらっしゃる事でしょうし、脚立利用者自体が少数派ですから、良識の有る大人が大多数でしょう。

しかし、今回のオッサンのように若造がうるせえ!
と言わんばかりの年下の者に指摘されるのを善しとしない、注意されても逆ギレする理論の通じない脚立バカには年配の方が多いのではないでしょうか。
最近キレる若者とか何でもかんでも最近の若者は悪いと言う年配者は多いですが、そもそも子供は大人の姿をみて育つものです。こういう大人が年下のものに影響を与えていると言う事を自分たちは理解しているのでしょうか。
全ての脚立利用者が、こーいうどうしようもないホームラン級の脚立バカであるとは思いません。しかし全国の脚立利用者の皆さん、あなた方はこう言うホームラン級の脚立バカと同列に見られています。

脚立は最前列ではなくても多くの人にとって邪魔な存在です。


なぜ脚立利用者連中は前方に陣取っているにも関わらず脚立を使いたがるのでしょうか?
私はその原因の一つに地上展示にあると思います。P-3CやC-1などの大型機を滑走路とエプロンの間に展示するという自衛隊の航空祭にありがちな展示方法が問題なのではないでしょうか。
そもそも航空祭とはお客を向かい入れて、飛行展示など自衛隊の活動の一端を披露する場であるのに、明らかに邪魔な大型機を最前列に展示することに一体どのような意味があると言うのでしょうか。
スケジュール終了後にその航空機がスムーズに母基地へ帰還できるという利点からであるということは容易に想像がつきます。しかし、本来の飛行展示を見てもらうと言う目的を大きく損ねてしまうのに、僅か数十分はやく帰れるという差を優先するほどのことなのでしょうか?
飛行展示が終わって、外来機が帰還するのを狙う「蛍の光フライト」待ちのマニアがいつまでたってもエプロンから出なければ、確かに帰還に支障を来たしてしまうでしょうが、ローラー作戦するなり追い出しを早めにかけるなど工夫をして欲しいのもです。
また、海外のエアショー式にひな壇型のフォトグラファー有料席の設置するなど、昔から言われている事ですが脚立利用者を減らすとてもよい案だと思うのですが…。そして有料席の純益でF/A-22を買いましょう(買えません。)。

とは言え、やはり狭い航空自衛隊の基地では難しいのでしょうね。運営側の自衛隊に対しても好き放題主張しましたが、やはり一人一人の脚立バカの方々のモラルに期待したいところです。

今回とりあげた人と同レベルにならないためにも、現在このページを読んでいる脚立バカの皆さん。

たとえ最前列でなくとも、あなたの後ろで
あなたに対し100人の声無き不満が燻っています。
あなたの後ろであなたの尻しか見えずにいる子供がいます。
良心に従い脚立の利用を今後やめてください。


MASDFは断固として脚立利用に強く抗議します。

(更新日:2005年9月23日)


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