朝4時…眠いです。
でもマイル修行僧の森さん(仮名)が、わざわざこちらのホテルまで迎えにきてくれる手はずになっているので起きなくてはなりません。
ラクソーの無料駐車場で待ち合わせていましたので10分前に部屋を出ます。
しかし、ラスベガスのホテルってどれもこれも異常なまでに広いんです。
特にラクソーのピラミッド部(カジノ)なんてどっち向いても同じ方向に見えて、どこ行くにしても必ず迷子になってしまうんです。
先にも書きましたが、このカジノを通らないとどこにもいけない仕様になっています。
つまり、わざと迷わせておめーらカジノでもやってけ。カネ落としていけwwwwwという魂胆なのです。
最初の二日間は「ビュッフェどこどこ?部屋どっち行けば帰られるんだーーー!」とパニック
三日目からは、「まぁ歩き回ってればそのうち帰れるだろう。」
結局最後の最後までラクソー内部の道を覚える事はできませんでした。広すぎ。
というわけで、10分の余裕も見事に食いつぶし若干遅れて森さん(仮名)と合流しました。
森さん(仮名)お勧めのカジノにあるステーキハウスで朝の5時過ぎから肉食って(5ドルで腹いっぱい)から昨日同様スーパースピードウェイに向かいます。
ちなみに彼の借りているレンタカーはシボレーのセダン。
カローラ・サニークラスの普通のクルマです。アメ車=馬鹿でかいガスガズラーのイメージが有るのでちょっと意外でした。
日本じゃアメ車のセダンなんて絶対走ってませんからね。
案の定、ステーキハウス寄ったにも関わらずスーパースピードウェイに早く着きすぎてしまいました。
奇しくもクルマを止めた場所は昨日間違えてバスに乗ってきた赤の駐車場でした。アスファルトではなく、ブラボーです。
既に基地行きシャトルバス待ちの列が出来ておりましたが、たいした人数ではないので恐らく最初のバスに乗れることでしょう。
開門前なのに既に飛び回ってるL-39やT-33を眺めつつ時間を潰すことにしました。
1時間ほど待って、ようやく基地行きのバスがやってきました。昨日同様に金属探知機をくぐり、カメラバックの中身を検査されます。
怪しいものなど持っていないのですぐにパスし、昨日ひれくんにコーラをこぼされて廃棄したパンフレットの新品を改めて1部受け取ります。
が、そのひれくんはなにやら検査官とやり取りしててこちらに来ません。数分後、彼もパスしたようです。
ひれくんこちらに来て開口一番
「プリングルス没収されてしもうたわ (lll´Д`)」
さすがひれくん。どんなときでもボケを忘れません。
いや、私が持ってても没収されてたんですけども(笑)
さて、そんなこんなで一番最初のバスに乗りネリス基地へと入場します。森さん(仮名)と再び待ち合わせの約束をして分かれます。
到着したとほぼ同時に爆音が聞こえ、サンダーバーズカラーのT-37タロンが離陸していきました。
お、昨日は飛ばなかったのに今日はエアレース参加確定かな。ラッキー。
と、思ってたのですが…。
タロンは二度とネリスに帰ってきませんでした。
くそおおおおおおおお!!
写真は今日撮ろうと、初日にはバーズカラーのタロンの地上展示も撮影しなかったのにーー!
悔しいったらありません。
というわけで、あまりにショーの内容が濃すぎて昨日は全く地上展示を見て回れませんでしたので、時間を有効に利用するため今日も朝は地上展示見学を行います。
ちなみにひれさんは動画担当ですから、地上展示はあまりうまみがありません。一度別行動して彼は最前列で待機することになりました。
地上展示を普通に撮影しては面白くありませんので、100-400mmレンズで圧縮効果を狙います。
遠距離から望遠で撮影してもこの時間帯は人がほとんどいませんので障害物となる要素はありません。
ぶらぶらとあるきながらMiG-17やSA-8など東側兵器展示場所に到着し、調度F-16アグレッサーの写真を撮影していた頃、アメリカの国歌が聞こえてきました。」
どうやら国旗掲揚+国歌演奏のようです。
まぁ軍人だもんな。日本の航空祭だって国旗掲揚時には自衛官が敬礼してるしさ。
オレジャパニーズだしかんけーないかんけーない。
さて、次の展示を見に行こう〜。
と、周りを見渡すと。
Σ(゚ー゚;)
思わず足を止めてしまいました。
誰一人歩いている人など居ません。
軍人はみな敬礼し、一般人は右手を胸に当てて国旗と国歌に敬意を表しています。
「U・S・A! U・S・A! U・S・A! U・S・A!」
何故かU・S・A!の大歓呼が頭の中に響き渡ります。
これが先の大戦で敗戦国になり、自国嫌悪、愛国心嫌悪のサヨクが闊歩してしまった日本との差か…。
国内の航空祭で国歌演奏時に足を止めて敬意を表してる人なんて一人もいません。
大抵知らん顔して歩いていましたし、自分自身も同じです。それが良い悪いの判断は抜きにしてアメリカ国民との価値観の相違を実感してしまいました。
このときは本当に恥ずかしくなってしまいました。
帰宅した後に聞いた話なのですが、ある帰国子女の話では米国の小学校では毎朝のように愛する国家に忠誠を尽くしうんぬんという宣誓を行っていたそうです。
I pledge allegiance to the flag to the United
States of America. And to the republic, for
which it stands, under God, indivisible,
with liberty and justice for all.
「私はアメリカ合衆国に国旗に忠誠を誓います。
共和国へのすべてのための自由と正義をもって〜(略)」
毎日やってるから18歳になった今現在でも記憶しているそうです。皆さんこんな宣誓を毎日やりたいですか?私はイヤです。(´ー`)
一通り展示を見て回り、F-16がタクシーを開始したので急いでひれくんとの合流場所に向かいます。
ひれくん曰く
「さっき国歌が流れたやん。気が付いたら自分以外周りの皆全員起立していて、つい釣られて立ってしもうたわ。」
いやいや、それが正しい判断です。
郷に入れば郷に従え。ローマではローマ人のするようにせよ。です。
火力演習や観閲式等では国旗掲揚・国歌演奏時には「ご起立ください。」とアナウンスが入りますから、みんな立ちますが、胸に手を当てて心から敬意を表してる人なんてどれだけいたことやら。
2005年の航空観閲式では少なくとも私が見た範囲内では↓この人だけでした。
ムネオと多分付き人。
(あ、日の丸掲揚・君が代演奏中にそっぽ向いてカメラ構えてたのは無問題にしてくださいね。)
エアショー自体は二日目も一日目もさほど変わりはありません。
エアショーレポートをご覧下さい。
せっかくなので、エアショーレポートに掲載しませんでした写真をここでいくつか紹介します。
ナチのブタを6機撃墜したマーキングが施されていますが。
それよりも右端の人近すぎ。うらやましい(笑)
F/A-22(このときはF/A-22って名前だったんです。)を撮影したつもりが、帰国後よくよく見てみると
ジョイントスターズやんけ!! もったいねーしっかり見ておけばよかった(つд`;)
RC-135リベットジョイントだと思うんですが、RC-135系列は沢山あるのでよく分かりません。
RC-135系列の見分けが付く人、掲示板にかもーん。
RC-135V 64-14843 リベットジョイントで正解だったようです。
(白石嶺々さん、シリアルから調べてくれてありがとう)
MiG-17(北朝鮮)のガンカメラ。影は私。微妙に斜めになったボルテックスジェネレーターが気になります。
はい、この戦闘機は何でしょう。簡単ですよね。
F-21クフィルC2の看板。 クフィル自体は地上展示編でどうぞ。
ちなみに、このクフィルは民間のDACT専門会社の所有です
F-35ドラケン(JをFにしてるだけ)も保有しています。アグレッサーの民間委託なんてこの国あほすぎ(笑
さて、楽しかったネリスエアショーも終わりました。
またいつかネリスに行くぞと誓いを立て、例によって森さん(仮名)に乗せてもらいラクソーへと引き上げます。
名前忘れてしまいましたが、ハンバーガー屋に連れて行ってもらうも、殆ど東京とかわらない気温ではありますが、11月の割には日差しも強く暑かったのと、本気でアメリカ式食事に嫌気が差していたのとの、ダブルパンチを食らっていたためレモネードだけ飲んで、夕食は取りませんでした。
ちなみにラムネはLemonadeを元にした和製英語と言われていますが、ラムネで通じます。むしろ「レモネード」と言った方が通じません。正しくはレモネードだけど、発音はラムネのほうが近いってなんだそりゃ。
サイズは物のためしに大きめのLGを頼みますが、全然通じません。LGだっつーてんの!
で、何j何kの奴だよプリーズ!
「Large!?」
ああ、LGってラージの略だったんですか。そりゃすいませんでした。
さらに上のサイズにXGと言うのが有りましたが、何の略なんだろう。エクストララージ?
お金を支払うも、出てきたのは1Lは容積ありそうな空の紙コップだけ。
このアメ公、神国にっぽん人をなめてんの?
って、実はジュースは勝手に飲み放題でした。
だったらスモールもラージも容器だけで関係ないじゃん…(^^:
アメリカ人の考える事は意味がわかりませんネ。
さて、食事(私は水分補給だけ)を済ませホテルに直行してもらいます。
明日は帰国の日です。旅行社の案内を受けるため4時半集合にホテルのフロント集合というふざけたスケジュールが組まれているのです。
ラクソーに到着し森さん(仮名)とお別れします。
あるラスベガス掲示板に書き込んだだけ、しかもこちらから断ったのに、ここまで面倒を見てもらってしまい、この感謝は忘れる事が出来ません。
いずれこのページが森さん(仮名)の目に届く事を祈って、本当にありがとうございました。
部屋に戻り明日の帰国の準備を済ませます。この日は本当に疲れていたのでしょう。まだ20時かそこらだったと思いますが、あっという間に深い眠りに落ちてゆきました…。
翌日朝4時。起床。
やけに早起きですが、早寝の介あって疲れは大分吹き飛びました。
何でこんな早くおきなきゃならんねん。
顔を洗い、荷物を再度チェックし4泊した部屋を名残を惜しみながら後にします。
空港に到着すると、何故こんなに早い時間を指定したのかすぐに理解しました。酷い混雑です(^^;
しかも私が受け取ったチケットはひれさんと座席番号が全く異なっております。
おかしいと思ったら、記載されている名前が私のものではなく明らかに別の人のものでした。旅行社のツアーコンダクターに文句をってすぐに変えてもらいました。
そんなこんなで諸手続きを済ませロス行きの便に搭乗するまで3時間は掛かったと思います。
飛行機に乗ってしまえばこっちのもんです。再び砂漠上空を飛行し50分程度でロスアンゼルスに到着しました。往路で見えたエドワーズ空軍基地?は残念ながら見ることが出来ませんでした。
ロス空港で最後にピザを食べて耳栓とアイマスクを購入し、成田へ向かう便に搭乗します。
さらばアメリカ。また来る日まで。
飛行中は全ての窓のシャッターを締め切っていましたが、たまに開けると行きとは逆に西向きに飛行するため、いつまでも真昼間で太陽が落ちません。
ずっと昼間なのに日付が1日進んでしまうんだから面白い話しです。
ちなみに、長距離の飛行では耳栓とアイマスクが非常に効果的であることが分かりました。飛行機の騒音や照明を全く気にする事なくリラックスすることができました。次から海外に行くときには必須装備になりそうな予感です。
トイレ以外ずーっと座りっぱなしでいい加減腰が痛くなってきた頃、ようやく高度を落とし始め祖国日本に戻ってきました。
荒涼としたアメリカと違い、雨雲、森林、田園地帯、何もかもが美しく思え、陸地が見えたときの嬉しさは南方から復員した旧軍将兵の気持ちが少し理解できたよな気がしました(なわけない)。
到着後は入国審査を受けますが、本当適当ですね。
税関なんてパスポート見せただけでしたよ。違法ドラッグや禁輸中の牛肉持ってても全然気が付かなさそうな雰囲気でした。
日本人に対してはこんなもんなのかなあ。
正午にロスを出発したのに日本に到着時はまだ16時前でした。日付上は翌日ですが、体感的には10時間で太陽時間では4時間しか経過しておりません。あ〜早く帰ってゆっくりしたい。
駐車場でマイカーに乗り込み帰宅します。
なお、兵庫県民で神戸市民のひれくんはこれから6時間後(!)の羽田発(笑)関空行(爆笑)の乗り継ぎのため私のクルマに同乗して羽田へと向かいます。我が家は横浜なので、どうせ湾岸線を使って羽田のど真ん中を突っ切るから手間になりません。
しかし、格安チケットとはいえ旅行社は鬼のような手配をしますね。他人事で良かったと心底思います(笑)
途中サービスエリアに寄り、やっと食べなれているラーメンを食し一息つき湾岸高速をかっ飛ばし(制限速度で)羽田に寄ります。
18時前にひれくんと分かれます。お疲れ様でした。次は英国か露国OFF会しようぜ。
彼はこれからがまだ勝負です。何せ終電帰宅しなければならないのですから。
(ちなみに帰宅途中で電車が終わってしまい、自宅から迎えにきてもらったそうです)
羽田から再び湾岸高速に乗り横浜へ向かいます。後はもう到着したも同然です。19時過ぎには無事帰宅しました。
即刻風呂入って、一部の写真をPCに取り込み、MASDFのチャットに無事帰国の挨拶をしてすぐに寝ます。
翌日の写真整理を楽しみにしつつ…。
終。
旅行記はこれで終了です。次回、ネリス行きたいんだけどどうすりゃいいの?を予定しております。
(本ページはひれさんの検閲を受けた後に公開しています。)
(一部無かった事にされています。)
■1日目長躯遠征〜ラスベガス観光
■2日目ラスベガス・グランドキャニオン観光
■3日目ネリスエアショー初日
⇒4日目ネリスエアショー最終日&5日目RTB
■ネリス行きたいんだけどどうすりゃいいの?
エアショーレポート