ネリスエアショー見に行きたい!

そう、今年(2005年)はF-14トムキャットがエアショーに参加する最後の年だったのです。
厚木Wings99,2000で目に焼き付けた猫の勇姿をもう一度見たい。その目的のため本年の秋には米国の猫の最後の巣である、オシアナ海軍基地エアショーを見に行こう!という決意を初夏ごろに固めました。しかし、仕事の都合でどうしても9月には仕事を抜け出す事ができず渋々オシアナエアショー行きを取りやめる事となりました。

しかし、海外エアショー行きは5年も前からの小さな夢でありあきらめるにあきらめきれません。
オシアナ行きを中止したと同時に、航空誌などによく掲載されている旅行社のネリス・ラスベガスエアショーツアー3泊5日の資料でも取り寄せてみようかなと、思い資料請求するとなんと僅か128,000円と余りの安さに失笑してしまいました。
しかし、この旅行社のネリスエアショーツアー3泊5日では現地での行動時間は到着日とエアショー二日の本当にエアショーしか予定が無かったのです。
私にとっては初の海外旅行です。
いくら飛行機好きでもネリス基地の在するラスベガスと言えばカジノで有名な世界最大の観光都市であり、エアショーだけで全て潰してしまっては勿体無いったらありません。
そこで、ラスベガス行き4泊6日で現地着後は最終日までフリーのツアーを探す事にしました。

ネットで、ある旅行社を調べるとラスベガス行き4泊6日、かつツアーよりもランクが上のホテルで、なんと90,000円という商品がありました。
ネリスエアショーツアーなんてしょぼいホテル3泊5日で13万円です。0.2秒で即決しました(笑)
その他グランドキャニオン観光ツアー・夜景観光ツアーオプショナルツアーを含めても128,000円以下に抑える事ができました。
また、どちらを選んでも、さらに燃料サーチャージャー空港使用税で25000円ほど追加になります。

やはりいろいろ調べてみるものです。危うくバカを見るところでした。エアーもホテルも旅行代理店を通さず、自力で探せばさらに格安にあがったでしょうが、さすがに初の海外ではその自信はありません。これで十分でしょう。

なお、今回は国内の航空祭で何度もOFF会で顔を合わせているひれさんも同行します。異国の地の海外エアショーへ行くのに心強い同志です。




1日目

朝10時頃…
一昨日に愛車プリウスのフロントガラスを破損するトラブルがあり一時は電車で行こうかと悩みましたが、無事前日にはフロントガラス全交換を終え、荷物を詰め込み一路成田空港へ湾岸高速を走らせました。

ひれ君は兵庫県神戸村市民なので、成田で落ち合うことになっていましたが、伊丹>成田便は旅行社の鬼のような手配で国内線なのに2時間前に空港集合(笑)おかげで家を始発出発(笑)朝一番の便で成田に着いたため16時のロス行きの便まで6時間待ち(笑)という、自分だったら全く笑えない死のロードを頑張っていたようです。ま、横浜市民の私には関係ありません(´ー`)

13時には落ち合い、私はうなぎ、ひれ君はひれかつ丼の共食い(笑)と最後の和食を楽しみノースウェスト002便で経由地ロスアンゼルスへと出発しました。私の予定では椅子の肘掛を上げて横になって寝るつもりだったのですが、なんと満席!Yクラスは窮屈で仕方ありません。さすが満載の747-400は加速がトロいですね。今まで国内線しか乗ったことがなかったので、いつまでも離陸しない事に要らぬ心配をしてしまいます。

東回り航路ですのであっという間に日が暮れます。成層圏から見る実に美しい夕焼けを眺めながらさらば日本…。
ロスアンゼルスまでおよそ9時間の長い道のりです。
暇つぶしにベガスの観光ガイドでも読もうと思いつつ、読書灯を点灯するためボタンをおします



あれ?読書灯が???



点灯しません。もう一度押してみます。



ん?隣(ひれ君の座席)が消えてる…?

もう一度押してみます。
あれ、隣が点灯します。もしかして…。





ひれ君が読書灯のボタンを押すと…






案の定。


私の座席の読書灯が点灯しました(笑)






どうやら配線ミスのようですね。さすがに笑ってしまいました(^^;



でも、私達は読書灯を互いに気楽に頼めるから良いとしても、反対側の、ある座席などは

蛍光燈がどうやら寿命らしく、チカチカとついたり消えたり点滅してます(爆笑)



あの下の座席じゃなくて良かったなー。帰ったら絶対笑い話にするべ。と、旅の始まりから話しのタネになるような事から始まった事をノースウエストに感謝しました。

でも、ノースウェストの酷さは留まる事を知りません。
なんと、私のテーブルの軸受けネジが壊れてしまったのです!(実際は外れただけ?)

なんとか、テーブルを膝の上に乗せる事でカバーできたので食事は出来ましたが…。話しのタネになるような事から始まった事をノースウエストに感謝…するわけ有りません!
機体の整備ぐらいしろと…。帰国後ノースワースト航空なんてあだ名がある事を知りましたが、まさにその通りでした。

そんなこんなでジェットストリームの効果もあり時速1000km/h以上で東進しているため、8時間もすると早くも空が白み始め日付変更線を越えた事による出発と同じ日の朝を迎えたました。

ようやく北アメリカ大陸が見えてきました。
ロスは一部あいにくの天気でしたが、そのおかげさまか主翼全体から大量のベイパーが発生するのを見ることが出来ました。
問題なく着陸です。


さて、入国審査ですが

入国審査官「Hello how are you?」

I fine thank you.

両手の人差し指の指紋を取って、その辺のPCショップで5000円のUSBカメラで顔写真をとられて、
あとはパスポートにハンコをダン ダン ダン。

終了。

あれれ??入国目的を聞かれたら
「斎藤寝具店です」(Sightseeing 10 days 観光で10日間滞在です)
を試そうと思ったのですが…(笑)


しかし、ロスアンゼルス空港は日本からの観光客のハブ空港になっているからでしょうか。大抵案内板には英語と日本語で併記されています。

軽く(全然軽くない)ハンバーガーを食べて、ラスベガス行きのA320に乗り換えます。エアラインは勿論ノースウェストです(笑)

ロスアンゼルス…というか米国は本当凄いですね、空港の隣に空港があります。しかし1つや2つではなく、町のあらゆる場所に空港が存在するのです。
当然国内線でB747や777のような大型機は有りません。B737やA320といった100人未満の小型機が中心です。一番近い空港を選べしかも便も豊富にある…アメリカは飛行機がタクシー代わりと言われますが、実際目で見てそのとおりだと感じました。




ひれ君「フセインっぽい顔が描いてある飛行機がある」


(アラスカ航空)



いや、それイヌイットだからwww







ん、でも似てないことも無い(笑)




ロス空港を離陸。一度海側に出ます。



ロスの町並が見えなくなると、その非日常的な風景に息を呑みました。地平線の彼方まで砂漠地帯が続き、人工物はその砂漠を延々と伸びる道路だけで、その道路にもクルマらしき物体は全く見当たらないのです。狭い日本とは桁が違う無駄に広い国土に改めて感動しました。
ひれ君が窓側だったので彼にカメラを託して撮影してもらう事にしました。




すげぇ…。





あ、飛行場だ!
ていうか、これ鉄くず?




暫くすると、数十キロは離れた乾湖に真っ直ぐ伸びる滑走路のようなものを発見しました。
もしや…。


ひれ君に「あの乾湖わかる?ちょっと撮ってくれ」とお願いしますが…






いや、これ乾湖じゃないだろw

ちょっと距離がありましたが、位置的にも形的にもXナンバーの母基地エドワーズ空軍基地だったのではないでしょうか。ただ、今となっては確かめる事もできません。
その砂漠の中にもたまに小さな集落を見る事ができます。しかし、そこを過ぎればまた砂漠が続くのです。


濃紺の空とどこまでも続く砂漠の対比がなかなか…。


小学生のころドラゴンクエストをプレイしながら町と町の間はなんで何も無い場所があるんだろうととても不思議に思ったものです。
日本に例で東海道なら東京から大阪まで町が無くなる事なんてありませんでしたから。
そんな昔を思い出しながら、うーんまさにドラクエ。と、この歳で声に出して言ったら馬鹿丸出しなので心の中でそう呟きました。


ロス〜ベガスは東京〜大阪間程度の距離なので飛行時間は1時間もありません。


もう一砂漠(ヘンな言い方ですが)越えるとようやく都市らしい人口建築物が見えてきました。
いかにもスプリンクラー制御してますといわんばかりの円田です。アタマにミステリーサークルの記憶がよみがえります。

高度もだいぶ下がってまいりました。

ある場所で急に地面の色が変わり、山を越えます。

四方を山に囲まれた砂漠と盆地の街ラスベガスの入り口です。まもなく到着です。



これなんてシムシティ?
ダウンウインドレグに入りました。マッキャラン国際空港が見えます。特徴的な高層ビルが立ち並ぶ場所がラスベガスの中心となるホテル群、ストリップストリートです。
以降デジタルカメラなので電源を切ります。

シムシティライクな住宅街の上を飛行し着陸〜。



飛行機を降りるとそこには…降りた直後の到着ロビーにスロットマシンがあります!(爆笑)
いやはや、さすがギャンブルの街。
空港内無料モノレールを使い(すげぇ…)ターンテーブルへ向かい荷物を受け取ります。ホテルへの送迎バスに案内されますが、映画でしか見たことが無い全長10mは有ろうかというようなリムジンが沢山並んでいます。聞いたところ、さほど高くない(といっても100ドル単位ですが)ようです。


我々が泊るホテルLuxorに向かいますが、バスの天井にEmergency ejectと書かれたドアがあります。バスの天井からどうやって脱出するんでしょう(´ー`)


当たり前ですが右側通行し我々が宿泊するホテル、Luxorに到着しました。
日本語読みするとルクソールですが、現地ではラクソーという発音が正しいようなので、今後ラクソーとします。





ラクソーの概観の一部。
そう、ラクソーは世界で3番目に大きいピラミッドなのです(笑)
このピラミッドの外側に面した場所がそれぞれ客室になっており、ピラミッドの下の部分はカジノやゲーセン、フロント等で、真四角な敷地はピラミッドの頂上まで巨大な吹き抜けになっています。

一度部屋で荷物を降ろしたあとLuxorの内部を探検しますが、
あるポスターを発見しました。



これは行かなきゃダメでしょう(笑)

幸い次の上映時間がすぐでしたので、11.99ドルのチケットを2枚購入しIMAXとやらに直行しました。



IMAXの中は巨大だけど座席の少ない映画館。とでも言えばいいのでしょうか。
自分の座席の前は5mぐらい断崖絶壁状態になっており、視界の殆どを覆う巨大なスクリーンを妨げるものが一切ありません。
そのため、ジェットコースターのようなガードが膝元にあり前方に転落しないようになっています。ちょっと恐いのですが、ひょっとしてこれ動くの?ワクワクドキドキ(・∀・)
と思いましたがさすがに動かないようです。

俺のじっちゃんはコルセアにのってミッドウェイや沖縄を転戦したエースだった。俺もF-15のパイロットだ。今度ネリス基地で行われるレッドフラッグ演習に参加する。といった感じです。
映像の美しさと迫力は浜松広報館の球体シアターの比ではありません。そして音響が素晴らしい!アフターバーナーの地響きするような爆音を忠実に再現しています。
AWACSがエースコンバット風の3D画面で管制を行っているのは謎ですが、F-15,F-15E,F-16,トーネード等がF-16アグレッサーと交戦したりA-10やF-15Eが爆撃・機銃掃射するシーンは圧巻です。迫力は映画トップガンを上回っていると言っても過言では無いでしょう。
空中戦以外でもF-15のF100エンジンを取り外してエンジンベンチに掛けたり、実物のSA-8(これは実際にエアショーで展示されていました)やその他対空兵器に触れてパイロット達にレクチャーをしていたりと、裏方も中々楽しむ事ができました。
ただ、さすがに日本からの疲れが出てきてしまい眠くてサーチアンドレスキュー始めた所でウトウトしてしまい、大変迫力ある空中戦以外は良く覚えてないんです(笑)

まぁ口で説明してもうまく伝わらないでしょう。みたけりゃ来年のネリスエアショーに合わせてラクソーへ行け!!って事です(´ー`)


さて、まだまだ時間はあります。ベガスの街へ繰り出す事にしましょう。


エクスキャリバーから先に行きましてニューヨークニューヨーク。これ勿論ホテルですよ…(笑)


ニューヨークニューヨークを挟んでMGMグランド。

2005年現在世界で二番目に大きい5000室以上の部屋数を誇るホテルです。しかし進歩の激しいラスベガスでは数年後にはさらに順位が後退するとの事。

大変評判高いTI(トレージャーアイランド)ホテルのセイレーンオブトレージャーアイランド無料ショーがあって、どうしてもMGMグランドの裏側にあるモノレールを利用するため敷地内を抜けなくてはならなかったのですが…ベガスナンバーワンのカジノはマジ広すぎます。自分の位置を見失いそうになること10分以上歩いてようやくカジノを抜けますが(ラスベガスのホテルはどこに行くにしても必ずカジノを通らなければいけないようになっている)、まだ先は長く、軽く迷子になりながらようやくモノレール駅に到着します。

またこのモノレールの自動改札口が複雑で、日本のようにチケットを通して通過してからチケットを再度受け取るのではなく、一度チケットを通して受け取ってから通過しますが、どうもこれ敏感すぎて凄い勢いで警報が鳴ります。私も当然鳴りましたし他のアメリカ人もガンガン警報鳴らされてました(´ー`)

そんなこんなでいくつ物ホテルを通過しようやく目的のTIホテルに着きました。


まだ30分前だというのに、最前列はもう埋まっています。私達は二段目に陣取り開演を待ちましたが、時間とともに混み始め、最後は満員電車のような人だかりになってまいりました。



ちなみにここは歩道です。全く動きません(笑)

当たり前ですが台詞が完全に英語のためどういう進行をしているのか全く分かりませんが、要は美女艦とむさいオッサン艦がひょんなことで交戦するようです。



オッサン艦がやってまいりました。このデカイ船が動いています…(^^;


なんか挑発しだしました!オッサン艦がブチ切れてオープンファイアー!!
弾着〜〜〜今! 


スゲェェ!
炎の熱気が客席まで到達します。暑い。


オッサン達が高笑いしますが、100倍に打ち返されてあえなくオッサン艦撃沈。本当に半分沈んでます(笑)


そのあとオッサンたちが池を泳いで美女艦に乗り込み、あとは皆で踊れや歌えやのミュージカルで白兵戦。最後は花火が上がって幕を閉じました。

これホテルの敷地から歩道に向けて演じている無料ショーですよ…
マストが折れて焦げてるし…(^^;


さて、目的のショーも見ましたし明日の朝も早いのでラクソーに戻るとしましょう。
近くに火山ショーで有名なミラージュや噴水ショーのベラッジオなどがありますが(そして、見たかった)
なにぶん我々日本から到着してそのままの観光なので疲労困憊で疲れてしまいました。


ホテルベネチアン。その名の通りベネチア風の町並みを再現しています。このホテルは全室スウィートルームだそうです。ちなみに値段は…ラクソー+数千円程度と以外に安いんですよ。




MGMで軽く迷子になりながらようやくラクソーに到着しました。


夜のラクソーはピラミッドの頂上から怪光線が放たれています。
聞く所によると世界最強のサーチライトで50000ftの上空で新聞が読めるとか…。

バイキング形式のBUFFETで夕食を取り明日の観光日に備えて早めに寝る事にしました。ネリスはまだ明後日のお話です。


ああ、はやく日本に帰りたい(早っ!)

(本ページはひれさんの検閲を受けた後に公開しています。)
(一部無かった事にされています。)

⇒■1日目長躯遠征〜ラスベガス観光

2日目ラスベガス・グランドキャニオン観光

3日目ネリスエアショー初日

4日目ネリスエアショー最終日&5日目RTB

ネリス行きたいんだけどどうすりゃいいの?


エアショーレポート


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