質問!パイロットに聞きました。

--厚木Wings2001編--
2001年厚木Wings2001にて、アメリカ人パイロットやメカニックの方に、以前からの疑問や興味深いもの等、いろいろな質問をしてみました。その質問と解答を載せます。

アメリカ人への質問は以前からしてみたいと思っていたのですが、私の英語力不足のため実現できませんでしたが、通訳を買って出てくれたFlanker君のおかげでそれを可能とすることができました。この場を借りて最大限の謝意を表します。

F-14Aトムキャット(海軍パイロット)
Q:
以前LANTIRNポッドを搭載して飛行しているのを見たことがありますが、F-14Aにも対地攻撃能力があるのでしょうか?

A:
YES。ピンポイント攻撃が可能です。
Q:
どのくらいのGを掛けた旋回できるのですか?

A:
場合にもよるけど、6.5Gだよ。
Q:
背面状態でフェニックスを撃つと、胴体に「ゴン!」ってぶつかるのでしょうか?(笑)

A:
う〜ん、やったことがないからわからないよ(笑)
まとめ
意外だったのはVF154ブラックナイツのF-14Aがいわゆる「ボムキャット」と呼ばれるF-14だったということ。当日、エアショーで購入したF-14のビデオにはLANTIRN画像がふんだんに使われており、ずいぶんと珍しいものを手に入れたと思っています。
さらにさらに意外なのは旋回G制限が6.5Gだったことです。私は昔、某BBSで「このゲームのトムキャットは6.5Gでしか旋回できないのはおかしい!」と声をはりあげてしまったのです…今思うと恥ずかしいことです。

最後の質問は…トムキャット様スイマセン。今度ウチ空爆してやってください(笑)

F-15Jイーグル(空軍/航空自衛隊パイロット)
Q:
以前コックピットの中を見せてもらったのですが、レーダーレンジのツマミに160nmと書かれていましたが、160nmのレンジで探知できるのですか?

A:
(F-15DJ自衛隊パイロット)
う〜ん。レンジについてはちょっと答えられないなぁ…
(F-15C米空軍パイロット)
ぜんぜん余裕だよ。(F/A-18Cを指差して)あの戦闘機だって探知できるよ。
Q:
F-15CはF-15Eストライクイーグルと同じAN/APG-70合成開口レーダーを装備しているとのことですが、F-15Eのように地図作成能力があるのでしょうか?

A:
基本的にできると思っていいよ。ただしソフトウェアにその機能が無いので使えない。

Q:
どのくらいのGを掛けた旋回できるのですか?


A:
(F-15DJ自衛隊パイロット)
9Gの旋回が可能です。航空祭とかで見ていただいてるときは8Gぐらいの旋回をしていますが…すぐ近くに地面があって結構怖いし、苦しいし、厳しいですよ(笑)
(F-15C米空軍パイロット)
9G旋回ができるよ。
Q:
スパローは湾岸戦争などで命中率低いと聞きましたが、どうなんでしょう?

A:
スパローはもう古いからね、最近はAIM-120AMRAAMを使ってるよ。
Q:
イーグルに乗せてください


A:
この戦闘機はワンシーターだからねぇ、アッチのJASDF(F-15DJ)に頼んでよ(笑)
まとめ
レーダー探知距離についての質問。自衛隊パイロットは言えないと教えてくれませんでしたが…アメちゃんはしっかり答えてくれました。自衛隊パイロットが喋らなかった意味ないジャン!(笑) もっともF-15JはAN/APG-63でとF-15CはAN/APG-70とレーダーが違いますが。でもF/A-18を探知できるというのは信じられません…ひょっとするとこちらが回答を聞き間違えたのかも…。
そしてAN/APG-70レーダーの質問ですが、今回一番聞きたかった質問がF-15Eと同じレーダーを搭載しているのなら、その最大の特徴である合成開口レーダーによる地形マッピングができるかという質問です。「できるけど使えない」そうです。紛らわしい(笑)

米軍パイロットに乗せてと頼みましたがアッチのJASDF(ジャスダフって発音してました)に頼んでくれといわれました。きっとアッチには迷惑がられるのでやめときましょう(笑)

F/A-18Cホーネット(海軍/海兵隊パイロット)
Q:
機の操縦からレーダーやFLIRの操作まで、一人でこなすには大変そうですが実際どうですか?

A:
そんなことないよ、実際一人でやっていけてるしね。
Q:
ADM-141 TALD(空中発射デコイ)はどのようなときに使いますか?

A:
敵のレーダーにつかまったときとかに、相手を惑わすために使うよ。
Q:
アムラームスキーは、本家アムラームより性能が高いとよくうわさされていますが、実際どうなんでしょうか?


A:
そんなことないよ。アムラームのほうが良いよ。
Q:
どのくらいのGを掛けた旋回できるのですか?


A:
7.5Gだよ。
まとめ
Jane's F/A-18をプレイしているときに対地攻撃ミッションでレーダーで補足しFLIRの操作をするのが非常に忙しく、いっつも目標前に時間を止めて補足しておりました。実際は当然ながら時間を止めることなんてできませんので海軍や海兵隊のパイロットは辛くないのかが疑問でなりませんでした。答えは「一人でやっていけるよ。」という力強い回答がありました。さすがです。
アムラームスキーについての質問はどうも臭い。きっとロシア空軍のパイロットに逆の質問をしたら同じような答えが返ってきたでしょう。
旋回過重が7.5Gというのは知っていましたが本当だったのか…機動性の高いF/A-18と聞くとF-16やF-15みたいに9Gぐらい余裕で出せそうな気がするのになぁ…

A-10Aサンダーボルト(メカニック)
Q:
30mmガトリングガンを撃つと減速するというのは本当ですか?

A:
本当だよ。僅かだけど確かに減速するよ。
Q:
A-10は、低空を飛行しながらマーベリックのTV操作をしなければならないと思いますが、キツイのではないのでしょうか?

A:
そう思うかもしれないけど、実はすごく簡単なんだ。
Q:
どのくらいのGを掛けた旋回できるのですか?


A:
最大で8Gの旋回ができるよ。
Q:
ワートホッグ(イボイノシシの意)という愛称をどう思いますか?


A:
僕は良いと思ってる。気に入ってるよ。
まとめ
やはり、A-10にはガンの質問をしなくては!
ということであまりにも有名な発射時の反動での減速について確認してみました。やはりわずかながら減速するそうです。失速するほど減速するとどこかで聞いたことがありますがガセですね。それとF/A-18のときにもおなじような質問をしましたがAGM-65マーベリックミサイルのロックオンについて聞きました。A-10のコックピットにはモニターが1台とカメラを動かすスティックがあります。低空を飛行しながら操作するなんて難しそうですが…意外に意外。帰ってきた答えは「実はすごく簡単。」う〜ん…低速で8G旋回もできるし…すごい飛行機ですね。