■2010年 新田原基地航空祭
「新田原は逆光なのがなあ。かつての南側駐車場在りし頃が懐かしい。」
「誰か基地南側外周まで送迎してくれたら行くんだけどな(チラチラ)」
と、厚かましいことをほざいてたら、なんと宮崎市観光協会の山岡氏(仮名)が送迎してくれると言うではありませんか!!
ホント、言うだけいってみるものです。
最近海外ばかりひいきにしてて、あまり国内の航空祭に行ってなかったのと、2010年百里や2009年築城もいい天気では有りませんでしたから、
F-15J成分補給のため1ヶ月前に新田原行きを決めました。チケットの残が殆どなく、羽田<>宮崎往復の便はどちらも満席でした。
■前日予行
まずは前日の予行から。本番前なのでかる〜くUPします。
早朝、ホテルの前で宮崎市観光協会の山岡氏(仮名)と合流。クルマに載せて貰って新田原基地南側の「眺鷲台」へ向かいました。
どこか見やすい場所無いかなと歩くことおよそ10分、ちょうど良さそうな場所を発見しました。
飛行機オタクたち。ムムム。柵が邪魔すぎる。大の反脚立派とはいえ、迷惑にならない基地外周では要脚立を認めざるを得ません。
山岡氏(仮名)も脚立をもってくれば良かったと後悔。
それと、現地で中国語しゃべってる人が居たんです。
F-104の帽子被ってるし、ああこれは100%台湾人だなと思って早速声を掛けてみました。
私「にーはお、ラストウィークにシンチュ(新竹)エアショー行ったよ!」
台「あいやー、ミラージュミラージュ!」
私「おういえーす、ミラージュ!」
通じた!(・∀・)
この日の一番手はUH-60とU-125Aの救難展示でした。あれ、会場側に人が居ますね?なんでだろーなんでだろー?
と、思ってたのですが、どうやら2010年に猛威を振るった口蹄疫の被害関係者を招いていたそうです。
そういえば、バイオハザードしてましたね。宮崎県。
戦闘機一番手はファントム爺さん。J79エンジンの咆哮が腹に響きます。相変わらず気合いの入った機動でした。
来た、アグレッサー来た!これで勝てる!金網の関係上まともな離陸は撮れませんでした。
2機が離陸し、交互に機動を繰り返します。やっぱアグレッサー塗装はいいのう。
宮崎の名物と言えばマンゴー、地鶏、そして飛行教導隊。
この距離!背中!これぞ新田原!です。
色つき祭り第二弾は23飛行隊の10周年記念塗装機によるフライト!
「がんばっどぉ宮崎」の文字が目立ちます。
さすがアフターバーナーを点火すると多少の旋回ではへこたれないファントムを上回る力強さを発揮します。
F-15が遠くからやってきたときの「コォォッゥゥウォォォォ!!」という低いファンの音が大好き。
その良さを分からないマヌケなビデオ撮影者は、余計なBGM(しかも大抵無断使用のアニソン)を付けてようつべやニコ動にUPし、全てを台無しにしてしまいます。
あのね、飛行展示に必要な唯一のBGMはエンジン音ですよ! ビデオ派の人は某T氏のやり方を見習うべき。
作品として音楽を付けたいなら、まずはそれからです。
ほどよい光線状態、真っ青な背景、そして白いベイパー。ああこれぞ理想のコンディション。
最近国内展開は酷い天気ばかりだったので久々に溜飲が下がる思いです。
着陸。やっぱ新田原はこうでなくちゃね。
三沢の太平洋空軍ヴァイパーデモチームです。手前の箱が...。
基地外周ならではのアングルですねえ、なんとなくヴァイパーと呼ばれる所以が分かります。
高Gを掛けると主翼が見事なまでに反り上がってます。
う〜ん、やっぱデモチームの機動はひと味違うなあ。自衛隊も早くF-15、F-2のソロデモチーム作って欲しい。(毎回書くぞ)
最後にブルーインパルス。
さっきの台湾人、どっちからブルーが来るか分からず演技沢山見逃しすぎて笑えました。
初めて、または慣れないチームの演技を見るときは、坂井三郎並みの周囲警戒は定石。
ロリコン、コークスクリュー後、なぜか再集結してたのでなんだろうと思ったら、おまけの編隊飛行が入りました。
50年目のシーズン最後を記念したのでしょうか、それとも「がんばっどぉ宮崎」のメッセージだったのでしょうか。
眺鷲台に戻って一休みしながら、外来を待ちます。
飛行場エンドに休憩所、トイレ、おみやげ屋、食堂まで揃ってるとかどんだけ恵まれてるんだ。厚木にも作ってくれ。
さっき仲良くなった台湾人がタクシーを代わりに呼んでくれないかというので、電話して最寄りの駅まで行って貰いました。
まだ前日ですよ?皆さん。
草が邪魔すぎる。
この後、再び山岡氏(仮名)のクルマに乗って、一旦ホテルに帰りました。
サウナと露天風呂で一汗流した後、山岡氏(仮名)曰く。
「あんたが普段食ってる鶏は偽物だ。
オレに着いてきてください、本物の宮崎の鶏を食わせてやりますよ。」
士郎さんカッコイイ(><)
19時ころからはT氏が合流し、山岡さん幹事の地鶏パーティーでたらふくごちそういただきました。
うまかったー。こりゃ栗田さんのおばあちゃんのボケも治るわけだわ!(写真撮ってくれば良かった)
■新田原航空祭当日
未明、再び山岡氏の送迎により新田原基地南側へ展開。真っ暗です。街灯もないし何も見えません。
昨夜合流したT氏がペンライトを持っていたので、その小さな明かりで足下を照らしながら前進します。到着後も日の出まで何も見えませんでした。
朝7時ちょうど、この日一番にやってきたP-3C。西国の日の出は遅いのです。
7時半に離陸し8時ごろに戻ってきた天候偵察のT-4。今日も文句なしの快晴でした。
オープニングフライトのために続々離陸します。この航空祭が始まる前の雰囲気最高ですよね〜。
朝日に照らされ、ワクワクテカテカ光ってます。
続いてF-15。うひょー近い。アフターバーナー最高っ!アグレッサーは何故かジャミングポッドを搭載してますねえ。
航空祭で何を妨害するんでしょう・
今年の新田原基地航空祭のテーマは「がんばろう宮崎」
宮崎の頭文字Mをかたどった編隊パス。こういう変則的な編隊は左右対称のバランスを保つのに大変そうです。
F-4EJ改による機動飛行。耐用命数も残り少ないのに、お爺ちゃん頑張りました。
ファントムが見られるのも後5年...ですね。
知り合いの某航空学生さんに聞いたのですが、「同期にF-4の希望者が居ない」とのこと。
そうだよなあ、今からF-4目指しても前席要員になる前に終わっちゃうもんなあ。
でもその分F-35に優先的に乗れるような気もしますが。
OPフライトの飛行機が続々と着陸。
山岡さんがなんと自家用脚立を貸してくれたので、生まれて初めて航空祭で脚立を使いました。
会場内で使ってないのでセーフセーフ。というか後ろに誰もいません。
お、この機体エアブレーキ補強済みじゃないですか。はじめて見た。
次はアグレッサー2機による機動飛行。うひょーこれだよこれ!この目の前でアフターバーナーを叩き付けられる感覚!
あまりの近さに熱風すら感じられます(嘘です)
高G右旋回からの左への切り返し。アフターバーナーの陽炎が機動を演出。
コックピット内でGに堪えつつ操縦桿を左に大きく倒す情景が目に浮かびます。
(T_T) これ、ポジショニング次第では最高の写真になったろうなあ...。会場からはどうだったんだろうか。
えーっと、アグレッサーの色のニックネーム忘れた。というか最初から覚えてない(笑)
調べればすぐに分かることを何で覚えている必要があるというのかね?
お、なんか良い角度で突っ込んできた。うわあああああああああああああ!!!追いつかない!
これですよこれ!新田原南側の醍醐味。真上で機動飛行!「撮れるかばーろーwww」という声が聞こえてきそう。
インテークから面白いベイパーが出てますね。
でも普通の単座イーグルもちょっと見たかったな。うん。全部複座の色つきだもん。
色つきイーグルの祭典その1終了。あ〜楽しかった。
色つきイーグルの祭典その2開始!
でた、必殺のハイレートクライム!(・∀・) さすがハイレートクライム番長。
でも最近より強烈なラプターやタイフーンなどの登場で番長形無し。やつら低速でも関係なしに引っ張りますからね。
あががが、また真上。
23飛行隊10周年記念塗装。実にユニークですね。
10年という節目の壁が燃え上がる様子をイメージしてるんだとか。
がんばっどお。
航空救難団、新田原救難隊によるデモンストレーション。
なんかどこの基地行ってもU-125AとUH-60Jの組み合わせで代わり映えしないんですよね。
でも反対側から見ると、いつもと違ったように見えてなかなか。
さて、お次は築城からやってきたF-2Aのリモート展示。本日最初にして最後の単座戦闘機。
F-2は低速でもめいいっぱいバンク傾けてグイグイ旋回してくれるので、撮りやすいんですよね。CCV最高ッ!
普段ならここで航空祭は終わり。でも今日はまだまだ続くよ!F-4による口蹄疫復興記念フライト!
今までスプレッドアウト狙ったことがありませんが、ぼちぼち普通の展示を撮るのも飽きてきましたし、
次航空祭行くときには狙ってみよう。
「ガンバロウ宮崎」叫ぼう!みたいなイベントやってたようですが、裏側なので関係なし。アナウンスの声は聞こえたけど
会場の声は聞こえませんでした。叫んだのかな...?
ロシアだったら間違いなく叫んでた。ура!!って。
なんと本日二度目のF-4機動飛行。ファントム大好き。万歳!
貴重な飛行時間を惜しげもなく使って、派手な機動展示をしてくれました。
F-4,F-15,F-2と全部の機種が見られてお得ですね、新田原は(・∀・)
さて、最後はバイパーデモンストレーションチーム。
ちょっとショーセンターから離れすぎてまして、あまり良い写真は撮れませんでした。
帰りの飛行機の関係でブルーインパルスは予行のみで諦めて帰路につきます。
南側駐車場まで山岡さんが迎えに来てくれました。山岡さん曰く
「あんたが普段食ってる牛は偽物だ。
オレに着いてきてください、本物の宮崎の牛を食わせてやりますよ。」
士郎さんカ〜〜〜〜ッコイイ〜〜〜。昼飯はハンバーグだ、やったね(><)
昨日に引き続き再び地元経済に貢献。うひょー地産地消してるーーーぅぅ!
よしとけばいいのに「増量」を頼んでしまったため、最後は多すぎてうへぇってなってましたが、
ほんのり甘みのある味わい、深いうまみ、久しぶりに高い肉を食べた(笑)という実感がありました。
全日予行でバイオハザードとか書いてごめんよう。宮崎の牛さん、最高においしかったデス(・ω・)
士郎さんの案内で、宮崎空港近くにある鬼の洗濯板と呼ばれる観光名所に行ってきました。
沈降した柔らかい地層が波で浸食され、堅い部分だけが残りこのような地形になったそうです。
←の写真、浚渫船写ってますよね。あれ座礁したみたいです。たまたま前日ニュースでやってるのを見かけましたが、まさか見ることになるとは。
バナナだー(・∀・)
信じられないかもしれませんが12月の日本です。冗談抜きで暑かったです。
健康な男子ですので海岸に降りてゆきます
よーく見ると小島になっているところに釣り人が。どうやって戻るんだろうあの人(^^;
もう少し時間があったので、今度は青島へ。チンタオ。
冬は読売ジャイアンツのキャンプ地とあって朝はプロ野球選手のランニングコースになってるとか。
山岡氏は観光協会の中の人ですからそのへんの事情に詳しいようで、
もしジャイアンツのキャンプが移転してしまったら、その経済的ダメージはシーガイアの閉鎖どころではないとかなんとか。
そりゃそうですもん。冬にここ来たいと思う人いませんよ。 12月でも暑かったけど(^^;
さて、ぼちぼち飛行機の時間が迫ってきたので空港へ送ってもらいます。
山岡さんには前日から当日まで二日間に渡り新田原への送迎してもらった上に観光案内までして頂いて、
さらには空港まで見送りして貰って本当感謝の言葉もありません。改めてこの場で御礼申し上げます。
戻る
MASDF