ドイツ空軍博物館博物館 2010年
Luftwaffenmuseum - Berlin Gatow ルフトバッフェンムゼウム・ガトウ
ドイツ空軍は好きかー! ドイツ空軍博物館へ行きたいかー!
「おーーー!」と答えられない、太陽の沈まぬ帝国なのに本国では太陽が顔を出さない国贔屓の人はRAFミュージアムへお帰り下さい。何もしてないのに戦勝国ヅラ贔屓の方はル・ブルージェでルデュック(笑)と戯れてください。
ルフトバッフェ=ドイツ空軍と聞いては黙ってられねぇ。という方は多かろうことと思います。かくいう私もドイツ空軍派でね。好きな戦闘機はスピットファイアだけどHahahaha!
ドイツの首都ベルリン近郊、ガトウ(Gatow)という場所には、飛行場をそのまま航空博物館としたルフトバッフェンムゼウム=ドイツ空軍博物館があります。ドイツ空軍博物館と聞いただけでビクンビクンとなってしまう人にお勧め...と、思うでしょう?でも残念ながらそうとは言えないのがこの博物館です。というのも、ヒトラー政権時代のハーケンクロイツ付きの飛行機は殆どありません。展示の多くは東西冷戦期の軍用機です。「赤の手先のミグなんて興味ないですし、おすし。」とかでしょう。ドイツ空軍派の人たちって。
レシプロ動力の飛行機が性能の頂点に達した第二次世界大戦機が殆ど無いのは「負け組」の悲しき宿命ですが、ドイツ空軍博物館にはそれを補ってあまりある充実したジェット世代機の展示を保有しています。冷戦時代、自由主義陣営と共産主義陣営の最前線であった東西ドイツ二ヶ国分の展示が一つの博物館に集中して展示されているという点は他の博物館に無い特徴と言えます。つまりです。ドイツ空軍博物館へ行けば、冷戦期の軍用機の殆どを見ることができるのです!興味わいてきましたか?
ドイツ空軍博物館は敷地がハンッパなく広く、ユーラシア大陸最大の航空博物館です。多分ね。滑走路やエプロンに飛行機の列線がいくつもあり、歩けど歩けど、ひたすら飛行機飛行機飛行機飛行機飛行機飛行機飛行機飛行機飛行機飛行機飛行機....。全部をゆっくり見て回るには7-8kmは歩くことは覚悟しておいてください。体力に自信のない人はまず無理でしょう。
飛行機の状態はピンキリです。格納庫内の展示はさすがに綺麗な状態に保たれていますが、雨ざらしの機はそれなりの状況です。
左がドイツ空軍博物館。右は縮尺を合わせた浜松
航空自衛隊広報館。
なんだよこの差はよおおおおおおおおおおおおおおおお!!
お前も負け組だろ!!次も(イタリア抜きで)また一緒にやるんだろう!!!!!
ハァ飛行場もねぇ、博物館もねぇ、エアショーもそそれほど充実してねえ。 おらヨーロッパさ行ぐだ...。
■行き方
ドイツ空軍博物館はベルリンの郊外にあり、バスを使用しなくてはなりません。
ベルリン市内の移動は必ずTageskarte(ターゲスカルテ)を買いましょう。丸一日バスや鉄道(Uバーン、Sバーン)が乗り放題になります。
てか、バスも地下鉄も検札も改札も無いし、切符の提示も一度も求められなかったから、無賃乗車してもバレそうにない。抜き打ち検札があるようですが。
まず最初にベルリンの西の端にあるUバーン(U5)のラートハウス・シュパンダウ(Rathaus Spandau)駅またはSバーン(S7)のシュパンダウ(Spandau)へ行きましょう。そして135系統バスAlt-Kladow(アルトクラドウ)行きに乗り換えます。あちこちにバス乗り場の表示があるので多分迷わずに済むと思います。場所はこちらです。
ラートハウス・シュパンダウは135系統の始点なので、ともかく135 Alt-Kladowと書いてあるバスに乗ればOK。博物館最寄りの135系統Seekorso(ゼーコルソー)バス停まで45分ばかしバスの旅です。風景でも楽しみながらコトコト揺られましょう。
ゼーコルソー下車後、次は徒歩で住宅街を15分ほど東へ進みます。
黒点がバス停。航空著名人の名前が付いた標識が沢山見えたら正しい道を進んでいます。
しっかしGoogle MAPさん無理に日本語にするのどうかと思うよ。チャールズ・リンドベルク(リンドバーク)とかサイント・エクスペリー(サン・テグジュペリ)とかドイツ人じゃないのにドイツ語読みしたらわからないやんけ(笑)
市内中央部のZoo(ツォー:ベルリン動物園)駅から高速バスX34に乗り、Alt-Kladow下車、そこで路線バス135線に乗り換えてRathaus Spandau行きSeekorso下車という、逆ルートで行く手もあるようです。いずれにしてもターゲスカルテ一枚でOK、最後は徒歩となるので、お好きな方で。
私の場合はミュンヘンから日帰りで訪れました。ミュンヘン市内からの所要時間は4-5時間。ミュンヘンのフランツ・ヨーゼフ・シュトラウス空港からLCCであるエアベルリンの7時20分発の便でベルリンのテーゲル空港へ(ブランデンブルグ空港開港後はテーゲル空港が閉鎖されてしまう予定です。すこし余計に時間がかかるかもしれません。)、エアベルリンは早期に予約してしまえば片道10ユーロくらいで済みます。10時の開門ちょっと前には到着しており、一番乗りを果たしました。
しばらく誰も来なかったので俺専用ドイツ空軍博物館!!!!!!!!!!!!!!!を満喫。悪天候の上に平日だからでしょうか。全体的にあんまり人が居なくてゆったり出来ました。広くて広くてそれはもう、へとへとになりましたが。
詳しくは公式サイトを。幸い英語のページがあります。やれやれ、助かりますね。どこぞのフランスの博物館はフランス語のページしか用意してなくて難儀したのに。
http://www.luftwaffenmuseum.de/
ともかくたくさんあります!もういちいち紹介してたら日が暮れるどころか1年かかるので(それどころか来訪からこのページを完成させるのに5年かかった)サクッと解説します。
F-104Gスターファイター。いきなりコレ。ロケットによるゼロ距離射出(ZELL)の展示。
冷戦が熱戦になったとき、腹に抱える戦術核爆弾を自国内にぶち落としてソ連軍機甲師団を食い止めるという狂気の戦闘爆撃機。
滑走路がなくても離陸できるでよ(着陸できるとは言ってない)
カナデアCL-13Bセイバーです。後ろ、スゴイでしょ?これね、写ってるの博物館のほんの一部なの。
ロックウェルOV-10Bブロンコ。かわいい。
フィアットG91R/4 お初お目にかかる。F-86ソックリですが一回り小さい戦闘爆撃機の偵察型。ノーズに偵察窓。
リパブリックF-84Fサンダーストリーク。
リパブリックRF-84Fサンダーフラッシュ ↑の偵察型
ダッソー シュペル・ミステールB2 これフランス空軍機ですね。これから登場する外国機はたいていガトウ飛行場に駐留していました。
ノースアメリカンF-86Kセイバードッグ。 自衛隊にも居た夜戦型セイバーの20mm機関砲搭載型。
ダッソー ミラージュIII.E これもフランス空軍。
ホーカー ハンターF.6 これは英空軍。
ホーカーシーホークFGA.6 英海軍。
で、でたー!!フェアリー ガネットAS.4 ブサイク・オブ・ザ哨戒機!
フィアットG91R/4
フィアットG91R/4
フィアットG91T/3 ↑の複座型
ロッキードTF-104Gスターファイター
ロッキードT-33Aシューティングスター
BACライトニングF2A
ふー、もうお腹いっぱい?まだまだですよ。
次の列線行ってみましょう。ここは滑走路の列線。またずっと向こうまで飛行機が並んでます(^^;
メッサーシュミット・ベルコウ・ブロームBo-105MとベルUH-1Dヒューイ
パイアセッキH-21C
ノール2501D ノラトラ かっちょいい輸送機
アントノフAn-26SM
イリューシンIl-28
BAC キャンベラB.2
マクダネルRF-4EファントムII
ロッキードF-104Gスターファイター
L-29デルフィン
PZL Lim-5P (MiG-15P)
スホーイSu-22UM-3K
カナデアCL-13B セイバー
ミグMiG-23BN MiG-27かと思ったよ。
BAe ハリアーGR.1
ハンザジェット 前進翼(・∀・)
ブレゲー アトランティック
まだだ、まだ終わらんよ!!!列線その3
ミグMiG-15bis と PZL Lim-5
MiG-21PF MiG-21F-13 MiG-21bis MiG-21UB
頭痛くなってきた
ミグMiG-23ML MiG-23MF
Su-20
Su-22M4 Su-22M4 Su-22M4 すほーいすほーい
ミルMi-4
ミルMi-24D ← → MiG-24P
Mi-8 Mi-9
ハァハァハァ(疲れた)
フィアットG91R/4 (またか)
カナデア セイバー(またか)
リパブリックF-84Fサンダーストリーク(またか)
ナイキハーキュリーズ
ホーク
S-75(SA-2)
S-200(SA-5)
「ウルツヴルグ」
知らん。
MiG-21MF
「ぐーてんもーげん!」って言ったら 「ハロー」って言われた。
広すぎじゃろ...
ここからは第一次〜第二次大戦。
プファイル(上から落として嫌がらせする)とBMW IIIa
WW2いろいろ
MiG-21とF-104のパイロットスーツとか与圧服とか射出座席
冷戦期の展示物は部屋を東西ドイツでわけて展示されています。そして最後に「統一」されます。
ここからWW2 88mmと探照灯とか
DMS 230グライダー
Bf109だとおもった?残念。 イスパノスイザ HA1112M1L
Me163BとHWK109エンジン
Hs-293A誘導爆弾
フリッツX誘導爆弾
RSA-160無人機だって。.
しってる。ケッテンクラート。
V-2ロケット
フィゼラーFi156Cシュトルヒ どこにでもあんなこれ(笑)
ユンカースJumo211
こっからWW1 アヴロ504K イギリス機
フォッカーD.VII
シーメンス・シュッケルトD.III
フォッカーDr.I
フォッカーE.III 史上初の戦闘機
おっ、おっ。オイラの大好きなエトリッヒ・タウベだお。はじめて見た。美しいお...(^ω^*)
史上初の単葉金属戦闘機ユンカースJ.9 のレプリカ。オリジナルはパリにあります。(連合軍に強奪された)
アラドAr234の模型と、右はAr234に搭載した補助ロケットですね。
Fi 156シュトルヒ なんかどこにでもあるなこれ
Jumo003B
ここから冷戦期の展示。
MiG-15UTI練習機
CL-13セイバー。東西のライバル機同士が展示されてます。
半分カットモデルのMiG-21PFと高高度与圧服。AL-21Fエンジン
こっちはそのライバル西側のF-104G & J-79のローター
トーネードIDS
トーネードIDS
F-4FファントムII BL-775クラスター爆弾
たぶんMiG-21と、トーネードIDS
お、ドイツ型のアルファジェットはじめて。
F-84F
MiG-29AとR-27 R-73
マジステール
UH-1D
H-34
サンダース・ロー スケーターAOP12
ブリストル シカモア
ハーバードIV
・・・もう数多すぎて疲れました。閉館ギリギリまで粘って、ベルリン観光へと繰り出すのでした。
テーゲル空港経由でミュンヘンへ帰還したのは深夜でした。脚が棒になりましたね。本当。広すぎですよ。