■2011年 サンフランシスコフリートウィーク

「大本営発表 本日未明、米国サンフランシスコ湾内 連合艦隊旗艦「長門」艦上において、我が国と米国は終戦条約を調印せり。」
山本五十六連合艦隊司令長官とコーデル・ハル国務長官が全権大使で、日本優位の和平成る。
もちろんグァムは割譲、フィリピン、ハワイは日本の庇護下において独立、パールハーバーは100年租借して帝国海軍の基地な!
という、中学生レベルの意味の分からない夢を見たんでサンフランシスコ行ってきた。中学生レベルの思考に大人の行動力が加わるんだから無敵です。
毎年10月。サンフランシスコにおいてフリートウィークと呼ばれる米海軍のイベントが行われます。艦隊週間の名の通り様々な艦艇が参加するほか、海軍機を中心としたエアショーも行われます。海上ショーであるため、飛行場における展示とはひと味違った雰囲気を楽しむことができる素敵なイベントです。

全然エアショーっぽくないでしょう?


フリーハンドのやっつけで失礼。青く囲ったあたりが飛行展示区域です。
赤点の場所が私が今回見学に選んだ場所。1日目が左側の「ヨットロード」の防波堤?の先端で見学しました。二日目は右側のフォートメイソンの埠頭の先端です。
黒く潰したあたりが有料席です。 有料席は普通にいらないと思います。
サンフランシスコ市内ですから僻地で行われることの多いエアショーとは違い比較的楽に行くことができます。但し、サンフランシスコの公共交通機関は最低です。
帰りはバスもミュニメトロも飽和して、観客を裁ききれなくなります。1日目は歩いて帰る羽目に。まあ散歩を兼ねられたので、それはそれで良かったかな。と。
サンフランシスコは羽田空港など日本から直行便が出ていますし、チケットは数万円で購入可能です。エアショーの会場も市内ですから、観光案内片手に行くことができますし、海外初心者向けの場所と言えるのではないでしょうか。もちろん、飛行場でのエアショーに飽き飽きしてきた玄人さんにもお勧めです。

http://www.fleetweek.us/
詳しくは公式サイトをご参照ください。

■艦隊パレード

朝霧が立ちこめる中、艦隊パレードが始まりました。先陣を切ったのはCVN-70カールヴィンソン。
うっすらとゴールデンゲートブリッジが写ってますがわかりませんね。さすがスーパーキャリアーは大きい。 空母のフリートウィークへの参加は久しぶりだそうです。

RAMのあたりから礼砲が。私たちが見学したヨットロードの近くにも砲台が設けられており、返礼を撃ってました。
十数発撃っていたと思いますが、数えてませんでした。 艦載機はレガシーホーネットですね。


続きましてダイコンテロガ級CG-54「アンティータム」。仲間内では大根と呼んでます(笑)


DDG-69「ミリアス」 ちょっと霧が残ってるので写真が霞んでしまっています。


時折HH-60ペイブホークが目の前をパスします。


コースト・ガードの大型カッターWMSL-750「バーソルフ」


カナダ海軍のフリゲート艦オタワ\(^o^)/

 
サンフランシスコ国立海洋博物館所有の保存リバティ船「ジェレミア・オブライエン」
第二次大戦時に就役した船を動態保存してるようです。


カナダ海軍の哨戒艇「ブランドン」


やや離れた場所にて停泊中であったLHD-6「ボノム・リシャール」
一般公開されており、甲板上にはたくさんの海兵隊所有機が展示されています。
エアショー終了後訪れたのですが、時間切れで入れませんでした。
UH-1YとかAH-1ZとかMV-22とか見たかったよ...。

なお、艦隊パレードは毎年土曜日のみ行われます。
■エアショー
艦隊パレードに引き続き、お待ちかねのエアショーが行われました。ああ、船はどうでも良いわ。飛行機!!飛行機!!
エアショーの開催は土曜日と日曜日ですが、金曜日にも同じ規模のリハーサルが実施されたようです。
(霧がうっすらと掛かっていたので少し青くなっています。)

艦隊パレードの前から「スカイタイパーズ」が空中をキャンパスにコマーシャル(・∀・)


まず先陣を切ったのがプラウラーさん。VAQ-129はどうやら電子戦機への機種転換飛行隊のようでEA-6BとEA-18Gの二機種を運用しています。
AN/ALQ-99 TJSを装備してないプラウラーさん。


二度目のパスはギアアップ、フックダウン状態で。
このままいずこかへ消えてしまいました。2パスだけとは。


コーストガードのHH-65の救難展示。ホイストを使ったデモなどは無し。というか海上ですからね(^^;


続いて、民間のアクロバットチーム”ペイトリオッツ” 2005年の初海外エアショー以来ですなあ(・∀・)
6年前はL-39アルバトロスが3機でしたが、6機にグレードアップしていました。


後ろの建物はかの有名なアルカトラズ刑務所。 低い!


もし、宝くじで3兆円当たったら日本にL-39のアエロバティックチーム作るわ。パイロットは全員元ブルーインパルス。


MV-22オスプレイのデモです。2006年以来5年ぶりに見ましたが、トランスフォームする機動には見応えがあります。
本来ハリアーのデモだったのですが、何故かオスプレイに変わってしまいました。ハリアーさん先が見えてるから、今のうちに楽しんでおきたかったのですが...。


ティルトローターを上向きにすると、勢いよく水しぶきが。


フリートウィーク、すこし展示空域が遠いのですが、背景があるためそれを感じさせません。


(@^▽^@)


おおおお、何か来た!!ゴールデンゲートブリッジの上空に宇宙人の乗り物来た!


B-2Aスピリット。 ”スピリットオブインディアナ” はじめて見る飛行機です。これは想像以上に凄い...。 というかAFが狂う。さすがステルス。


旅客機やスカイタイパーズを背景に。 一見薄っぺらいですね。でも500ポンド爆弾80発とか2000ポンド爆弾16発とか積めるんだぜ?これ。
ノースロップの夢が死後に叶った飛行機。全翼機は見ていて面白いですね。ですが、こんな飛行機ばかりになるのはご免蒙る。


土曜日のみの飛行展示となりました。いや、凄かった。一度見たかったんですよね。B-2
機動らしい機動はしませんでしたが、静かだし視認性も低いし、さすがステルスです


さー、お次はカナダ空軍アエロバティックチーム「スノーバーズ」使用機のCT-114チューターの寿命が近く、後継機がないことからスノーバーズの存続に黄信号が灯っています。
よって、今回フリートウィークを訪れた最大の目的はスノーバーズの解散前に見ておくことにありました。


アルカトラズの上空に描かれるハート。 このチームは矢を下から上へと射るんですね。
ハートを描くチームは多いのですが、下から上昇するように射抜くのは少数派です。推力重量比が高く無いとできません。


ううーん、北米チームながら、ヨーロピアンスタイル機編成はやっぱり見応えがあります。
スノーバーズも後日特集したいと思います。


さあ、戦闘機いよいよ登場ですよ。ゴールデンゲートブリッジを飛び越えてやってきたのはF/A-18Fスーパーホーネット!(何か燃料吹き出てますが)


スーパーホーネットの艦載機ゆえの機動性の良さは異常。ともかく迎え角性能が尋常じゃない。ともかくまわる。ともかく小回り。


そしてパワーもあるからへこたれないと、まさにエアショー向けの戦闘機です。 見た目も良いしね。


おっおっ(^ω^ ) これは...来る!!確実に来る!!


きたあああああああああああああああああヾ(@゜▽゜@)ノ
これだよこれ!これこれ!スーパーホーネット最高!



海上ですこし霧が出てましたし、ハイスピードパスのときに絶対大きなベイパーが出ると待ちかまえてました。上手く捉えることに成功。
スーパーホーネットカッコイイよハァハァハァ(´д`;)


もう、空自F-Xこれでいいわ。と、その時は思ったものです。


スーパーホーネットはマイナスG掛けると燃料が吹き出ます。たぶんね。


はい、お次はボーイング747-400 テロでもなければアプローチ中でもありません。
ジャンボジェットを飛ばすとかユナイテッド航空太っ腹やでぇ...。


おい、ワイドボディ旅客機がベイパー出す機動すんな(笑)


これは酷い(笑) 空荷+燃料もそこそこなんでしょうね。4発のパワー恐るべし。


747-400「どうだいっ見直したかい?」 はい、凄く...。



さあ、再び戦闘機の登場!F-15Eストライクイーグル! F-15Eのデモンストレーションチームのフライトを見るのは初めてです。


そうですね、やはり見て感じたのはF100-PW-229エンジンの凄まじさでしょうか。アフターバーナーの色、F-15CやF-15Jではこんなにくっきり出ませんよ。
さすが推力30%増しです。


海軍ヤロウには負けんよ。と、言わんばかりのベイパー! もうちょっと距離が近ければ良いんですけどね...。


WSOが手振ってますね。ちなみに私が一番好きな戦闘機はストライクイーグルです。名前がカッコイイから。
機動飛行的にはどうでしょう...うーん、やっぱり「重い」かな。スピードとパワー重視の機動は明らかに単調です。


機動性はスーパーホーネットにはちょっと勝てないかな。ストライクイーグルの方が好きだけど。


ショーン・タッカー氏によるピッツのアクロバットフライト。氏の機動飛行を見るのも2005年の初渡米以来です。
日本ではエアロックのピッツ見られなくなってしまいましたからね。残念。


さあ、いよいよ本番!!ブルーエンジェルズのスタート!!ワクワクワクワク。ブルーズ初体験です(^ω^)
まずは海兵隊のC-130 ファット・アルバートによる機動展示。C-130とは思えないかっこよさ(´д`*)


ユナイテッドステイツネイビーエアデモンストレーションチームブルーエンジェルズ!!(カタカナで続けて書くな)
さあ、見せて貰おうか、その実力を!


あー、たまらん。この密集感...!


うっひょおおおおおおおおおお!凄い! 真ん中の写真、なんか光が屈折してゆがんでる。こんなの初めてみた(^^;


もち、ブルーズも後日特集するのでこの辺で。
ちなみに二日目、ブルーズの時間帯になったら突然霧が濃くなってきまして、土曜日にしか見ることができませんでした。ふう、一日だけでもフルショーが見られて助かった。


丘の街サンフランシスコを背景に。市内は本当坂道だらけです。しかもめっちゃ急な。
きっと戦闘機の爆音で何事かと苦情が...無いか。街中フリートウィークのポスターや看板、のぼりだらけでしたから。


これにてエアショー終了。帰路につきますが、ついでに観光してきました。


F11F、翌日空母ホーネット博物館へ訪れたのですが、偶然にも再会しました(・∀・)


オットセイ。生きてます。気持ち悪い...w


船で見ることができるのもフリートウィークの特徴です。でも揺れて撮影どころではないそうです。


ベイブリッジ。横浜ではない。



サンフランシスコの日が暮れる。夕方18時代。太平洋の向こう側日本ではもうすぐ太陽がもっとも高い位置にくる翌日の午前10時代です。

ある日の夕飯。ステーキ。 うーん。うーん。おいしいよ。うん。凄くおいしいなー。
ほら、旅行とか行ってさ、まずいとか文句を口走る奴いるじゃん。そういう奴さ雰囲気ぶちこわしでKYじゃん?
だから、マズイとか言わないよ。

エアショー二日目と帰国日に寝坊したFさん。私はあなたのことを一生忘れない。僕も寝坊したけどうぇwwww

引き続き空母ホーネット博物館をお楽しみください。


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