Международный Авиационно-Космический
Салон(MAKS2007)
2007年国際航空宇宙展 (ロシア モスクワエアショー ジュコフスキー飛行場)
地上展示編
イポーニャの皆さんズドラストヴィチェ!(`・ω・´)ゞ
MAKSの真髄は飛行展示よりも、むしろ地上展示にあり、その展示数は総計で飛行機だけで100機を優に超えます!
さらに企業のブースなども見て回ろうとしたら、本気で1日丸々掛かってしまいます。
飛行機は飛んでいるべきものと考え、あまり地上展示の撮影には興味の無い私ですが、毎日が本でしか見たことが無かった機種との出会いや、新しい発見で大興奮でした。
私が訪れたMAKS4日間、飛行展示前や終了後にちょっとずつ見て回りました。
このページでは150枚の写真を掲載しますが、写真は全体の一部でしかありません。
ロシア機ファンは絶対にMAKSへ行くべきです。鼻血吹きますよ。きっと。
なおこの年のモスクワは120年の観測史上で最も暑い夏でした。そのため近郊の泥炭が自然発火し大規模な森林火災が発生。
消化することもできずモスクワ(もちろん会場も)は酷い公害に包まれました。
毎日晴天だったのですが、空の色がくすんで全然青くないのはそのためです。
煙が一番酷かった初日の写真。これで晴れてるんですよ?嫌になっちゃいますよね。
■戦闘機編
さあ、いきなり戦闘機から行ってしまいましょう。
・Су-27СМ (Su-27SM)
ようやくロシア空軍に少数ながら配備され始めた、近代化生産型のSu-27です。
数の上で主力である旧型のSu-27と見た目は殆ど変わりませんが、90年代に開発されたSu-35,37などのデモンストレーション機で蓄積された技術が投入されており、アビオニクス面で大幅に強化されています。
ようやく実現したTWSとR-77ARHAAMの発射能力でロシア空軍のフランカー系列として初めて同時交戦能力を得ました。
最近のロシア空軍はソーコルィロッシィでもそうでしたが、フォルスキャノピーがデフォルトなんでしょうか。
同じSM型。キャノピーの後ろから胴体にかけてのラインが実にエロさを感じます(´д`*)
ちなみに顔文字で口としてよく使われる「д」この文字は「デー」と読みます。
この機もSu-27SMだと思います。
R-73のほかKh-31とKh-59対艦ミサイルを4発搭載しペイロードの大きさとマルチロール性をアピール
・Су-27ЛЛ (Su-27LL)
Su-27LLはテストベッド機で、いわゆる「テストパイロッツ」の機です。
サチュルンのAL-31Fの推力変更型が搭載されており、ノズルの偏向デモの様子です。やや下向きになっています。
・Су-27К (Su-27K) / Су-33(Su-33)
Su-27の艦載機型。主翼、スタビレーターの折りたたみ機構と、それに伴うフラップのダブルスロット化、低速時の操縦性を確保するためのカナード、降着装置の強化のため太く、着艦フックに、甲板へのテイルストライクを防ぐためテイルコーンの短縮がはかられています。
性能面では旧来のSu-27と同等で、今後の近代化改修が必要とされます。実用空母が中型のアドミラルクズネツォフ級のみという事もあり、生産機は20機程度と見積もられています。
なお、テールコーンの後方警戒レーダーはイスラエルのF-16にピッタリ後ろに着かれても探知していなかった事で有名(?)
R-73に、S-25ロケット弾は340mmで123kgと世界最大のロケット弾で、殆どミサイル並みの大きさなためパイロンに1発しか搭載できません。
翼端にL-005ソルビツィS ECMポッドを搭載しています。
・Су-30МК2 (Su-30MK2)
複座マルチロールファイター型のフランカーで、よくストライクイーグルのフランカー版とたとえられます。わざわざ機体にMultiloreと英語で刻まれており、空対空ミサイルに、対艦ミサイル、対戦車ミサイルと所狭しと並べられています。
売れに売れまくってるフランカー系列の稼ぎ頭で、インドのSu-30MKI、中国のSu-30MKK、MKK2、MKK3、マレーシアのSu-30MKM…ベネズエラもSu-30MK2V採用、アルジェリアSu-30MKAにベトナムSu-30MKV、タイはSu-30MKTからグリペンへ乗り換え、MKとMK2の違いってなによ!?カナードやTVCが有ったり無かったり、バリエーションが多くて覚えきれね(´ー`)
・Су-35БМ (Su-35BM)
今回のフランカーの目玉はこのSu-35BMです。
でも、こんなヒドイ展示の仕方しなくてもいいじゃない。
一般人にはコックピット見せてくれません(つд`;)
Su-35BMはカナード無し、推力変更ノズル付きです。
なんと言うペイロード…。
まずAAMは翼端にR-73が2発、次にR-77が2発、R-27RとR-27T、向って右翼にKS-172、
ASMとして向って左翼に対艦ミサイルKh-59M、インテーク下向って左にKh-29T(対地ミサイル)、右に対艦ミサイルKh-31A。何をやりたいんだか訳の分からない滅茶苦茶な搭載ですが、多用途性と迫力は感じられます。
で、問題なのがこれ!搭載もしてましたがКС-172(KS-172)。
高度3万メートルまで上昇し、マッハ4-5で巡航。射程400-500km、中間誘導は慣性+パッシブレーダー、終端アクティブレーダー誘導という噂の超長距離用途は対AWACS空対空ミサイル!
以前から開発したらしいとか、試射したらしいとか、中国に売られたらしいとか、資金不足でやめたらしいとか、いろんな噂を聞くミサイルで、なんともロシアらしいなと注目してたのですが、まさか展示してあるとは…
爆笑してしまいました(笑)
・3М54АЭ(3M54AE)
NATOコードSS-N-27艦対地・対艦巡航ミサイルの空中発射型。発射後に主翼が展開します。
どう見ても爆撃機搭載クラスの巡航ミサイルなのですが、これも搭載できます。
手前からSu-33,Su-30MK2,Su-27SM,Su-35BM
さすがロシアでもスホーイの戦闘機は一番人気で、パブリックデーは毎日酷い人だかりでした。
・Су-27ИБ(Su-27IB)/Су-34 (Su-34)
異色のフランカー、Su-34です。正確には「フランカー」では有りません。フルバック(Fullback)という別のNATOコードが与えられています。Su-34とはスホーイ内での名前で、2007年現在のロシア空軍で内の公式な名称はSu-27IBだそうです。Su-32という名称は現在使用されていません。
なぜSu-34という名前になったのかと言うと、代替される予定の機がSu-24だから(本当)。
海軍型Su-32FNは消えました。MAD搭載したりソノブイや対潜魚雷を装備したりと、滞空時間の短い戦闘機で哨戒するってアホか(実際は哨戒機のサポートでしょうが)。と思える能力が好きだったのですが…(笑)
トイレやオーブンを備える事で有名ですが、そんな写真は1枚も出回っていないという不思議な戦闘爆撃機。
この機体は飛行展示を行ったものと同一機です。このペイロードでデモするんだから凄かったです。
最終日の朝一番に入場口付近でたまたま出会いました。
Tu-144とSu-34と一緒にマツダ車が写るって意味不明です。
正面から見ると、愛嬌が有って可愛らしいカモノハシのプラティパスちゃん。
飛行展示編でも書きましたが、プラティパスは英語で、ロシア語ではウツコノス (Утконос:Utkonos)です。
Su-24の後継として量産が始まっていますが、予算の関係上極めてスローペースなため、完全に入れ替わるのは相当先になります。
・Су-24М(Su-24M)
明らかにF-111の影響を受けた可変後退翼の戦闘爆撃機ですね。
Su-24Mと初期のSu-24は空中給油装置の有無で見分ける事ができます。地形追随レーダーと連動した自動操縦装置を持ち、さらに近代化改修型Su-24M2が少数ながら配備されており、上記Su-34の遅れにより順次改修を受けこの先も当分戦闘爆撃機の主力として活躍する予定です。
90年代で退役してしまったF-111とは対照的ですが、F-111は後継機に恵まれすぎたのかもしれません。
・Су-25СМ(Su-25SM) / Су-25УБ(Su-25UB)
HUDを搭載していることからSu-25の近代化改修型Su-25SMだと思われます。
右の機は複座機型ですね。遠くから見ると以外にT-4にそっくりなのですが、大きさは一回り違います。
沢山の子供を搭載した身重の攻撃機っていいですなあ。(´д`*)
内側からFAB-250 250kg爆弾、S-13ロケット弾ポッド、S-8ロケット弾ポッド、R-60、
端の装備品はECMポッドかとおもったら、どうやらFLIRの類で、夜間攻撃能力を得ました。
・МиГ-31Б (MiG-31B)
デカ!!さすが世界一大きい、純・迎撃戦闘機です。
ロシア国内向けに280機が生産され、防空の主力戦闘機として君臨しています。
世界初のフェイズドアレイレーダー搭載戦闘機(但しパッシブ式)としても有名です。
強力な相互データリンク能力や、長距離ミサイルを搭載し、BVR交戦能力は世界最高クラスです。
・МиГ-31Φ (MiG-31F)
こちらは多分マルチロール型のMiG-31Fだと思うのですが、装備は通常の迎撃任務用です。
R-33/AA-9 エイモス長距離ミサイルを4発、自衛用のR-60/AA-8エイフィッドを4発搭載。
今更こんな巨大な戦闘機…といった感じは否めませんが、何気にMiGは輸出に向けた再生産に意欲的です。
・МиГ-29СМТ (MiG-29SMT)
MiG-29SMTはコックピット後ろから胴体にかけて特徴的な燃料タンクの増設による盛り上がりがあるため、簡単に見分ける事が出来ます。
後から増設されたタンクは見た目を損ないます…。
・МиГ-29К (MiG-29K)
艦載型のMiG-29K。機首部がやけに上向き気味です。
主翼の折りたたみ機構、降着装置の強化、テイルフックの装備、艦上ハンドリングのため旋回半径が小さくなっているなどの変更点が有ります。
現在インドのみが採用を決定しています。
・МиГ-29ОВТ(MiG-29OVT)
去年のRIATから合計10回もの飛行展示を見ているMiG-29OVTですが、近くで見るとまた違った趣があります。
やはり機動デモンストレーション機らしく給油装置も無ければIRSTも有りません。恐らくレドームも空っぽでしょう。
その凄まじいポストストール性を実現するに必要不可欠なベクタードノズル。数多くの針のような突起が目を引きます。
・МиГ-35 (MiG-35)
MiG-29系で最も強力な戦闘機の一つがMiG-35で、最大の特徴はAESAの搭載している事です。
オプションでMiG-29OVTで実証されている推力偏向エンジンを搭載する事も出来ます。
今後MiG系列の戦闘機の輸出の目玉として2020年までに250-300機程度の需要があるとRSK-MiGは予測しています。
空中給油母機としての任務も担えるようです。
戦闘機でこの手の任務が出来るのはF/A-18EFだけかと思ってました。
・МиГ-29UБ(MiG-29UB)
1chTV CHANNEL ONE RUSSIAとかかれています。
このMiG-29は何なんでしょう。テレビ局のスポンサードを受けている事は分かるのですが…
日本でたとえると、NHKが戦闘機を飛ばす理由ってなんでしょう(笑)
手前からMiG-29SMT,MiG-29K,MiG-35,MiG-29OVT。
Su-27系は型番によって垂直安定板の形状が異なりましたが、MiG系は全く変わりません。
ミサイル類については後ほど。
・МиГ-3(MiG-3)
一気に旧式のミグに。
機動展示を行ったのと同一の機です。オイルがたれてます。
・Ju87
スツーカ。戦闘機じゃないけど、戦闘機編に入れてしまえ。
なんだか被弾した後までペイントされてます。
ドイツの国籍マークを持ちながら、何故か尾翼にはロシア国旗が描かれてたり、よく分かりません。
・ミラージュF1
おフランスさんは、パトルイユ・ド・フランスやミラージュF1やら積極的に参加していました。
でも、どうせならラファールが見たかったところです。
・暗剣
中華ステルスが有りました(笑)
■その他軍用固定翼機
・МиГ-АТ(MiG-AT)
MiG Advanced Trainer(英語)の略称です。よくありがちな保守的な練習機/軽攻撃機。
一時はロシア空軍の次期練習機の座を獲得しかけた事もありましたが、今ではYak-130にその座も奪われ、どこかさびしげです。
・Як-130(Yak-130)
そのMiG-ATとは対照的にロシアの次期練習機の座も獲得し現在元気の良い練習機がYak-130です。
おおむね旧東側諸国に対してはYak-130が、その他の国々には同型のアエルマッキM346が売り込まれています。
イタリアの次期練習機に内定済みで、輸出も意欲的です。
見た目だけでもMiG-ATに勝ってます(笑)
・Ту-95МС(Tu-95MS)
最近、また活動が活発になり、日本の防空識別圏にも度々接近するようになったTu-95ベア。
B-52世代ですが、こちらもまだまだ現役が続きそうです。
ターボプロップ機ながら最高速度はジェット機並みの925km/hを誇ります。プロペラ推進機としては世界一の速度です。
ちなみにレシプロ機としてはF8Fベアキャットが持つ850km/h。
この二重反転プロペラがなんともロシアらしい雰囲気を漂わさせます。
・Ту-160(Tu-160)
美しすぎる。なんて綺麗な爆撃機なんだ(*ノ∀`)
B-1Bによく似たTu-160ですが、B-1Bには無い美しさ、優雅さがあります。
とても気に入ってしまい、周りを回りながらしばらく眺めていました。
そんなことしてるから他見て回る時間が無くなるですけどね…(^^;
このように美しい姿を保っているのは全生産機の半数以下で、ソビエト連邦崩壊後にこの種の大型爆撃機を維持運営する事が難しくなり(特にウクライナ)、また戦略核兵器削減条約(START)における戦略爆撃機の削減対象ともなったことから、残りの半数の機が地上で朽ちています。
Tu-95と同様、2007年から24時間の常時ロイタリングが再開され活動が活発化しています。
・USAF
米軍機はこれしか撮ってません(笑) C-17,KC-135,B-52,F-15,F-16です。
私が訪れる1日前のビジネスデーで、ボディガードを連れたロシア人の富豪が米軍のクルーに
「この爆撃機(B-52)を売ってくれないか?」
と、たずねたそうです。当然売り物ではないし、最低でも5億ドルはするとクルーは返答しましたが、
「カネは問題ではない。これはカッコイイマシンだ。」
と言ったそうです…。ゴシップニュースなので真偽は不明ですが、凄い話ですね(^^;
カッコイイマシンのBUFFは米空軍が責任を持って運用しますから、朽ち果てたTu-160をどうにかしてくらさい(´ー`)
■ヘリコプター
・Ка-32 (Ka-32)
左は民間型で西側世界にも売れ始めており、我が国にも少数が就役しているようです。
右は多分哨戒ヘリ型?だと思います。
・Ка-226АГ (Ka-226AG)
特徴的な形状をしていますが、貨物コンテナ搭載の民間型なのでしょうか?
・Ка-60 (Ka-60)
ロシアをはじめ次世代の多用途ヘリコプターとして売り込みが期待されています。
二重反転でないとカモフらしくありません。ダクテッドファンがユーロコプター風味。
メタルギアソリッド2で大活躍してましたな。
・Ка-50 Ка-52 (Ka-50 Ka-52)
いわゆるホーカムです。
Ka-52はサイドバイサイド型で対戦車ヘリコプターのカテゴリの中では異色な存在ともいえますが、
それよりも変態なのは世界稀に見る単座ヘリコプターKa-50!
右の写真を見比べてください。手前のKa-52と奥のKa-50では搭載するセンサーに大きな違いが見て取れます。
機種の番号でも分かるとおりに最初に設計されたのはKa-50でした。
一時はハインドを代替するロシアの次期攻撃ヘリの最有力候補でしたが、
現在ではより無難なMi-28ハボックにリードを許しているとされています。
単座の攻撃ヘリはあまりに斬新過ぎて”保守をもって旨とする”傾向の強い軍事には受け入れられないのでしょうか。
ちなみにヘリコプターとしてはじめて射出座席が備えられており、最初にローターを火薬で吹き飛ばします。
・Ми-28 (Mi-28)
アパッチをロシア風味のいかつい設計にしました。という感じがするMi-28ハボック。
ホーカムに比べると保守的な設計が評価されたのか、ロシアの次期攻撃ヘリコプター最有力候補となっています。
機動もなかなかのものでした。
しかし、各種センサーが有るとは言えまるで迎撃戦闘機のような窓の小ささが気になります。
機長席(後)はまだしも、ガナーは視界が悪そうですね…。
・Ми-35П (Mi-35P)
ハインドの後継2機種に続いて、そのハインドの近代化改修型Mi-35Pです。
右舷の二連装30mm機関砲とギアの引き込み機構を持たない点で容易に見分ける事が出来ます。
攻撃ヘリコプターと輸送ヘリコプターの両機能を持ったハインドもロシアらしくて面白いですよね。
・Ми-35П (Mi-35P)
・Ми-26Т (Mi-26T)
で、でたー!世界最大の実用ヘリコプター!ペイロードは驚きの20t!C-130と同等!
10tのペイロードで6400mまで上昇、15tで5600mまで上昇、20tで4600mまで上昇、25t(実用超えてるし)で4100mまで上昇の世界記録も持ちます。人員も驚きの80名で、150名の輸送を行った事もあり、これも最大。撃墜され127名死亡というヘリコプターの墜落における記録も。
何もかもがクレイジーな規模ですね…(^^;
・Ми-17 Ми-171Ш (Mi-17 Mi-171Sh)
Mi-8系ヒップなのですが、右のMi-171Shはスタブ翼に対戦車ミサイルまで装備してますね。
・АНСАТ РЦ (ANSAT-RTs)
ロシア、カザン製の軽攻撃/観測ヘリコプター。
ノーズ以外にセンサー類は殆ど見当たりません。固定武装も12.7mmを1門のみで、コストを徹底的に下げているようです。
発展途上国市場を狙っているのでしょうか。
■アビオニクス・ミサイル類
(説明文書く気力がなくなりました。ごめんなさい。)
・Х-59M3 (Kh-59M3)
MiG-29やSu-27系列装備用のジェット推進の対艦ミサイル。(もう、書くの疲れた)
・Х-58УШКЗ (Kh-58 UShKE)
これも対艦ミサイル。搭載機はSu-24とか。UShKEでなんか翼が折りたためるように成ったらしい。
・Х-35Э(Kh-35E)
亜音速対艦ミサイルでKh-35の射程延長型。戦闘機やヘリコプター搭載
・Х-38MЭ(Kh-38ME)
対艦ミサイルが続きます。TV誘導型の新型亜音速ミサイルです。
・Х-25MСЭ(Kh-25MSE)
対戦車ミサイル。AGM-65相当ですが、これは対レーダー誘導型。
・Х-29ТЭ(Kh-29TE)
TV誘導型。建造物、艦船攻撃用。弾頭は320kgとハープーン以上!
・Р-33Э(R-33E)
AIM-54相当。長距離AAMでMiG-31が搭載します。
・Р-27П(R-27P)
これは珍しい。R-27の対レーダー誘導型です。
・КАБ-500ОД (KAB-500OD)
TVシーカー型500kg誘導爆弾です。
・КАБ-1500Л (KAB-1500L)
こちらは巨大!1500kgのレーザー誘導爆弾。
・3M-14АЭ (3M14AE)
元来艦船発射型ですが、航空機用にしました対艦ミサイル。
・AAM
AAM郡。手前からR-77、R-27のIR誘導型、R-27セミアクティブレーダー誘導型、R-73。
・ZHUK-ME
MiG-29用のプレナーアレイ型のレーダー。
・ZHUK-AE
こちらもMiG-29用のアクティブ電子スキャンドアレイ型。
最近はAESAも増えてきましたなあ。2000年頃頃はまだ、F-2とF-15Cだけだったのに。
・ZHUK-MSE
これもMiG-29(MiG-35)用ですが直径が大きく素子数もかなり増えています。
・ZHUK-MSFE
さらに大きく、素子数も多くなりました。こちらはSu-27系用。Su-35BM搭載。でか過ぎ。
・K-36
スヴェズダの射出座席は世界一!!今度は宇宙にまで飛んでいけます!?
・光学センサー類
左:下の方はMiG-29のIRSTと、Su-27とMiG-29のヘルメット照準装置。
右:左上のがSu-27のIRST、右のはKa-50の機種部のセンサー(投げやり)
・シミュレーター
スホーイのブース。どうみてもLOMACなんですが…o( ̄ー ̄;)ゞ
・なんかのUAV
ノートパソコンで動きます(´ー`)
■民間機その他
・Ту-144 (Tu-144)
コンコルドスキーでたあああ!カッコイイ!まさか本家コンコルドより先に見れる事になるとは思いもしませんでした。
今にも飛べそうなピカピカな塗装が維持されています(無論塗装だけ)。
でね、コンコルドスキーを見てたら、なんかジェット機の音がするんですよ。
ふと地上滑走路を見たらパトルイユ・ド・フランスがなんか動いてる!!
フライトプログラムでは今日は飛ばないハズで、もう今日全てのフライトは終了してたのに!!
重たいカメラバッグを持って小走りしました。気温35度にも達っしジリジリと肌を焼くこの炎天下走りましたよ。
最前列に到達し急いでカメラのレンズを望遠に付け替え、さあ欧州御三家のパワーを見せてもらおうじゃないか!
と、興奮してたのですが、あれ、全然始まらないじゃないですか。
10分経ってもなんだかてんでバラバラにフライトしてるだけです。
おっかしいなあ。ひょっとして今日は明日の本番に向けての地形完熟飛行でもしてるのかな?と、思い、
再びレンズを広角側に付け替えて歩いて20分かけて(広すぎる)コンコルドスキーに戻りました。
一通り見て回ったし、初日にしては十分な収穫だろうと、夏の日差しを避けるため翼の陰でまったりと休んでいたのですが
(L’eclatement final.ルクラテマン・フィナル)
ちょっとまてや!何お前等はじめとるんじゃヾ(`д´)ノ
なんか、Tu-144に戻ったらいきなり本番始めるんですよ。最前列まで行ったり来たりした体力と時間を返せ!
これにはブチキレ……する気力も無くなっており、撮影もせずに(上の演技だけは撮った)まったりまったりと演技を見てました。
やっぱ欧州列強チームは素晴らしい。
・Ил-96-400(Il-96-400)
Il-96-400は330人前後乗りで1万1300kmの航続距離がありますが、この機は貨物機のようですね。
アエロフロートですらエアバスやボーイングが主力のこの時代じゃ〜♪
・Ту-154M (Tu-154M)
西側で三発機が流行ってたので作りました!!的なTu-154は東側の代表的な旅客機の一つでした。
Tu-154Mは改修型で航続距離や燃費が改善されています。
Future Aircraft Control Testbed(FACT)と英語で書いてくれているおかげで、試験機として使用されている事が分かります。
・Ту-204-100 (Tu-204-100)
エアバスもボーイングも売ってくれない国専用旅客機。
写真のクバーナ航空のキューバに、北朝鮮、イラン、シリア、堂々たる顔ぶれです(笑)
90年代に初飛行した比較的新しい露機なので完全なフライバイワイヤかつグラスコックピットですし、
エンジンはロールスロイスです。が、ツポレフなんて好んで買う会社は有りませんね。
・Як-142(Yak-142)
75年に初飛行のリージョナルジェット。生産数300機を誇り未だに生産継続中で
旧東側を中心に若干の需要があるようですが、このクラスで三発機ではもはや機種としての寿命は尽きているような気が。
・Ил-114(Il-114)
左の機は胴体にゴチャゴチャと側視レーダー(?)がついていますが、派手な塗装とは裏腹な軍用機かな?
右の機はプラットアンドホイットニー製のエンジン搭載機。クリモフ製(左)とはカウルもプロペラも形状が異なっています。
・Су-80(Su-80)
最近スホーイは戦闘機以外も頑張ってますねえ。
・Ту-134Б-3 (Tu-134B-3)
B-3型は定員96人。見た目通り、性能もDC-9系の劣化版。
・Il-76系列
Ил-76ЛЛ (Il-76LL)
Il-76は沢山のバリエーションが展示されていました。
こちらのIl-76LLはエンジンテストベッド機。サチュルンとフランスのスネクマのロゴが。
Ил-76ТД (Il-76TD)
民間貨物機型。エンジンのカウルが外されてますが…?
民間型。
・М-55 (M-55 Geophysica)
ソ連版U-2。
高度2万メートルを飛行する高高度戦略偵察機でしたが、本機は成層圏における高高度研究機として使用されています。
■地上火器(あまり興味なし)
・С-300 (S-300 SA-10)
所謂SA-10グランブル。
フライトシミュレーター好きな方なら分かると思うんですが、こいつがウザイんですよね。
射程が長くて遠くからガンガン撃たれるので爆撃どころではなくなります。
RWRに(10)の表示が出るとマジ鬱になりそうヾ(`д´)ノ
・ツングースカM1 (ロシア語書くのだるくなってきた(^^;)
フライトシミy(中略)
高度が低いとガンガン撃たr(後略)
・BTR-60
BTR-60にストレラ(SA-7 グレイル)を搭載したもの。
BuK-M3 (SA-17)
新型の兵器が続きます。SA-17グリズリー。
・MT-LMB1
SA-18グロウズを搭載しています。
・Club-M
対艦ミサイル。(興味なし)
■朽ちた飛行機たち
ジュコフスキー飛行場には大量の飛行機の残骸が酷い状態で放置されています。
やっぱロシアにはピカピカの飛行機よりも朽ちてボロボロになった飛行機の方が似合います(笑)
私にとってこれらの鉄くずの山は宝の山でした。
殆どバスの窓越しの写真ですのでゴミが写っていますがご勘弁を。
・Ту-144ЛЛ (Tu-144LL)
見た瞬間噴出しました。冷戦終結後、NASAで試験機として運用されてたいわくつきのコンコルドスキーです。
星条旗が描かれている上に、機種部にはBOEINGの文字が…(^^;
そう言えばボーイングは途中で降りて米はSSTを実現せずに終わってしまいましたよね。
もっとも実現した(してしまった)英仏露が泣く泣く運用してたのだから米にとっては幸いだったのかもしれません。
・MiG-25/MiG-25U
滑走路の向こう側にも朽ちた戦闘機が大量に。偵察型のMiG-25もこの通り。
他にもMiG-21やMiG-23、Su-27、MiG-29等その他も大量にありました。飛行展示写真に写り込んでいますので、興味が有ればそちらも見てください。
・A-50??
警戒機のレドーム…(^^;
・Su-15 Su-25 Su-34
まさかSu-25,Su-34は稼動機だと思います。
Su-15は…?
MiG-21Uモンゴル。モンゴルはNATOコードです。
左:Yak-142 右:Tu-154
奥を良く見ると…おやYak-141 VTOLじゃないですか。
Yak-142とAn-12。小型機は不明です。
Tu-160
戦略核兵器削減条約での削減対象(+維持費が捻出できず)となったと思われる、ああ、美しいシルエットが見るも無残なブラックジャック。
部品取りにされてしまったのでしょう。
・Su-27系
なんとSu-27がゴミですよ!!?
左端のは垂直尾翼が一枚無いし、しかもこれSu-35じゃん…ロシアらしい(^^;
入り口付近の様子。なんかAMRACみたいだ。ガラガラなのはビジネスデーだからであって、パブリックデーは人人人でごった返し状態でした。
■会場の雰囲気
さて、飛行機の写真はこのくらいにして会場の様子などをお伝えします。
つかね、マジ広すぎ。会場の端まで行くのに冗談抜きで1時間近く掛かります。
最前列から後ろを見渡すとこんな感じ。
芝生にシートを引いてまったりがロシアスタイルなので、必死こいて撮影したい日本人は余裕で最前列に陣取ることが出来ます。
気温は三十数度の猛暑日。ロシア人はすぐ半裸になります。男女問わずに!
(*゚∀゚)=3 ムッハー
え?半裸の若い女性の写真をUPれ?そんなの撮ってくるわけ無い。
最前列。数メートルおきに若い歩哨が立っており、酷く邪魔です。
ロシアの方はみんなフレンドリーです。毎日のようによく話し掛けられました。
(英語だったりロシア語だったり。当然ロシア語は分かりませんが)
やはり、カメラが珍しいようで何ミリだ、いくらしたんだ見たいな事をよくきかれます。
だいたい4000ドルとか10万ルーブルだと言うと目を丸くします。原油高の好景気に支えられ、収入が倍増しているロシアとは言え、
未だに彼等の平均年収の半分近くになります(モスクワ在住の方はもう少しもらってるでしょうが)。
ロシアで手に入れるとするならば、輸入品ですからさらに高いかもしれません。
エリツィン大統領時代なら年収に匹敵したでしょう。
EOS KissデジタルにEFS18-55(私の使ってる広角レンズと同じ)をつけた裸の二人組みが私のカメラを構えてみたいらしく、
なんちゃって英語(ロシア語交じり)で話しかけてきました。
裸だし、どう考えても怪しいので貸したくなかったのですが、あまりにもしつこいのでこれを貸して欲しいのか?と言うと「ダーダーダー」
お前等イクラちゃんかと。結局貸したのですが大変喜んでました。
望遠カメラを構えた姿を、彼等は嬉々として記念撮影してました。(笑)
しかし、どこの国いってもデジタルカメラは99%日本製ですな!
ちなみに会場ではじめて外国製のデジカメを見ました。サムソン製。韓国産かい。
立ち番の交代が来るとこれです。
露製のフィルムカメラを持った白髪のおじいちゃんと顔を合わせて苦笑いました。
言葉がわからなくても心は通じるんです!お前等早く消えろ!と。
ある日「どこから来たの?」と英語で聞かれたのでヤポンと答えたら「アー、エヌエチケー…スキヤキ…」
適当にわかる言葉言ってくれたんですね。よりによってNHKとか(笑)爆笑しました。
タバコが安い!表示の数字に4を掛けるとおおむね円換算になります。
一箱9ルーブルなんて純粋に葉と紙の値段で税金なんて殆ど掛かってなさそうです。イギリスなんて一箱1000円からなのに。
かなり喫煙率が高いです。だからロシア人の平均余命が60歳切ってるんだよ…
人ごみの中だろうとスパスパ。迷惑だなんてちっとも思ってないようです。
ちなみに私はタバコが嫌いです。(#^ω^)
飛行展示終了後。ロシアはフレンドリーで気のいい人が多いけどマナーの文字は無い。
ペットボトルも吸殻も平気でポイ捨て。
飛行機・軍事産業は一流国ですが、その他の産業が皆無な事や人々の意識と喫煙率の高さなどは本当発展途上国らしいですなあ。
お店。巨大なサーモンが目を引きます。おおむね英語が通じます。
水は30〜50ルーブルと店によって開きがありました。市街のスーパーで買うより倍高いです。
水くれプリーズと言うと、デフォルトで炭酸水を渡されるので注意。
向こうが気を利かせてくれるとNo gass?とかNo spaking?とか聞いてくるので炭酸が嫌ならダーダーダー、ニェットガスプリーズと答えましょう。
炭酸水は圧が高いためボトルを押してもへこまないのですぐに分かります。
炭酸が苦手な私は振って振って振りまくってガスを抜いてから飲みました。
炭酸水はガスを抜いても独特の風味があります。
エアショー最終日。
パトルイユ・ド・フランスの展示が終了後にオートボルテージュ・アエロバティックスの授賞式が行われました。
日本でも有名なスベトラナ・キャパニナ氏が。
我々Yツアーで参加した人のチケット代にはVIPエリアの使用料がふくまれており、
上の写真のようにスタンドから展示を見学する事も出来ます。
酷いおんぼろで、誰かが歩くたびにミシ…ミシ…と音がして揺れるため、軽い恐怖を味わう事が出来ます。
最前列から酷く遠いため、実用的価値はあまり有りません。
地上展示編はこれで終了です。
飛行展示編をまだご覧になられていなければ引き続きお楽しみください。
■MAKS飛行展示その1 ミグ・その他編
■MAKS飛行展示その2 スホーイ編
☆MAKS地上展示編
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