T-4改(後期型T-4)軽攻撃機への改装研究 中期防衛力整備計画において提唱された自衛隊能力向上を計るためにT-4練習機に攻撃能力を持たせたもの。現在、3機が改修を受けて試験が行われている。 T-4改は現在の航空自衛隊に欠如する能力である近接航空支援(CAS)を補完するために改修されたT-4で、水際撃破の一翼を担う軽攻撃機としての位置付けとなる。なお航空機の種別は支援戦闘機ではなく、従来通り練習機となっている。 搭載可能兵装は最大2発のMk82・M117通常爆弾、CBU-87クラスター爆弾であり、さらに自衛用として短射程AAM-3 90式対空誘導弾を2発装備可能。 なおAIM-9Lの運用能力は無い。平成19年以降を目処にIRAN入りしたものから逐次改修を受ける見通し。なお機体寿命の延長化も同時に行われる予定。 練習機を軽攻撃機として使用することは決して珍しいことではなく。T-4によく似たイギリスのホークや、フランス・ドイツのアルファジェットなども、数発の爆弾と自衛用の短射程空対空ミサイルを装備できる。むしろ、完全な練習機で有りつづけていた従来のT-4の方が特異な存在であった。航空戦有史以来、練習機を軽攻撃機に改造したものには思いもよらない戦果をあげることが多々ある。 |
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