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かねてからSu-27をアグレッサーとして導入する要望がありながらアメリカの圧力により実現されなかったが、つい先日全機が導入され飛行が開始された。
【航空自衛隊】
Su-30MKJフランカー。仮想敵飛行隊に配備完了


ロシアのスホイ戦闘機が先日、航空自衛隊に配備された。

Su-27型機導入の案件は数年前からあった。平成10年には導入前の視察としてグロモフ飛行センターへパイロットと技術仕官を視察官として派遣している。

この航空自衛隊に配備されたフランカーは正確にはSu-30MKJ(Su-30J)であり、Su-30は対地攻撃能力が付加されタンデム複座型にされたもので、インドのSu-30MKI中国のSu-30MKKと他国への輸出が最も盛んなフランカーである。しかしSu-30Jは対地・対艦攻撃能力を持っておらず、R-73やR-77空対空ミサイルの装備は不可能で、国産のAAM-3及びAAM-4のみ運用可能なアグレッサー専用機だ。なお、固定兵装のGsh-301は取り外されている。
また、中国仕様のSu-30MKKに準じておりSu-30MKIのような推力偏向エンジンやカナードを装備していないが、これらはきわめて低速の場合に大きな利点を発揮するが戦闘速度において差はほとんど無い。また、カナードが無いことにより視界は広い。

従来まではF-15DJによりSu-27やMiG-29を模していたが、Su-30が導入されたことによりよりリアリティの教導が可能となる。導入された機体は7機で従来のF-15DJは通常の塗装とされそれぞれの戦闘飛行隊に各個配備される予定。

7機合計で約275億円で輸入しており自衛隊の戦闘機としては格安でもあるが、アメリカはSu-30Jを配備に対する圧力として一部の関税の撤廃とアフガンやイラクへの対外援助(当然アメリカの行うはずだった分)を持ち出してしてきたが、それを受け入れることにより「合意」に達したた。結局のところ値段的にはF-15Jなどと大差の無い物となってしまった。
それでも、一貫してアメリカ製戦闘機を装備してきた航空自衛隊にとって大きな転換期になる意味合いを持つであろう。

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