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P-3Cの後継として現在目下開発中のP-Xの写真である。ほとんどP-3とみためは変わらない。
【海上自衛隊】
次期固定翼哨戒機P-X研究開発について


P-3Cの後継たる次期固定翼哨戒機(P-X)は、現在中型輸送機(C-1)の後継機C-Xと適用技術共用化等によりコスト抑制に努めつつ開発中。

P-XはP-3Cの老朽化による退役に代替する哨戒機であり、およそ80機の生産が見込まれている。また、同時期に開発される航空自衛隊C-Xの主翼や操縦システムを共通化することによりコスト軽減をはかる。さらにはP-XおよびC-Xで得た技術はYS-Xに民間転授される。

P-XはP-3Cと比較し巡航速度、巡航高度は1.3倍、さらには音響システム、レーダーシステムは若干大型化し余裕のあるスペースを元に一新され他用途性において世界最高水準に引き上げられる。操縦システムは機械式であったのに対してフライバイライトを採用した。
フライバイライトは、フライバイワイヤとほとんど同じ意味と思って間違いないが、各種センサーは光ファイバーを通じた全て光信号になっており高速データ通信が可能で電磁波の影響をほとんど受けなくなる利点がある。

ただしP-3Cから明らかに劣ったものもある。ターボファン化したことにより低速での哨戒時間が短くなってしまったことだ。長時間の追跡ともなると交代の頻度が増すことは想像に難く無い。

P-4(?)でようやく悲願の哨戒機国産化がかなう訳だが、量産後も山ほど問題を抱えることになるのはF-2を見れば明らかだ。とはいっても虎穴にはいらずんば虎子を得ず。将来的にはきっと世界に誇れる哨戒機となるだろう。

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