次期主力戦闘機 JAS39”グリペン”分散配備始まる 航空自衛隊は15日、新田原基地の301飛行隊において次期主力戦闘機JAS39の配備を開始した。 新防衛大綱で提示された空軍力の分散配備に基づき、新田原基地に飛行隊司令部を置き、佐賀空港、鹿児島枕先飛行場、熊本天草飛行場の4つの飛行場にそれぞれ3−4機程度配備される。民間の飛行場に自衛隊の戦闘機が常駐するのは全国で初。 少数に分散して配備することにより、敵国に先制攻撃を受け飛行場を破壊された場合でも確実に反撃する事を目的としており、JAS39の開発国スウェーデンでは、一部の高速道路を滑走路化した上で分散配備している事をモデルにしている。 今後、百里基地を飛行隊司令部とし、ホンダエアポート、龍ヶ崎飛行場、静岡空港などにも配備される予定で、受け入れ先となる飛行場では、滑走路の延長工事が始まっている。 周辺住民の間では、騒音の負担になるのではないかという心配の声が広がっている。 -JAS39グリペン- JAS39はスウェーデン、サーブ社製の戦闘機で、グリペンの愛称で知られている。 小型のため搭載する電子機器、燃料、武装こそ少ないが、離着陸に必要な滑走路は僅かに700mと非常に短い。 新防衛大綱で示された方針から、次期主力戦闘機の候補として有力視されていた。 |
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