航空自衛隊の新ステルス戦闘機「F-2サイレント・改」 今月1日、防衛庁は航空自衛隊主力戦闘機選定(F-X)に、F-2サイレント改を採用する見込みであることを発表した。近く閣議決定が行われる見通し。 F-2サイレント改は、航空自衛隊F-2A支援戦闘機を原型に、コンフォーマル・タンクとよばれる燃料タンクをウェポン・ベイ(兵器収納庫)として転用し、F-2にステルス性を持たせた改良型である。左右のコンフォーマル・タンクにはAIM-120C AMRAAMを1発ずつ搭載することができる。翼端にはAIM-9XまたはAAM-5を1発搭載する。また、従来のように翼下に兵器を搭載する事も可能であるが、ステルス性は失われる。 一度選定取り消しとなったF-2C型機で培われたF-110-IHI-229三次元推力偏向エンジン(推力約17トン)を搭載し、新開発のデジタル・フライバイ・ライト操縦システムによって非常に優れた旋回能力を有している。ステルス性向上のため垂直尾翼が無くなり、それによって低下した安定性は推力偏向装置によって補われる。強力なエンジンにより、マッハ1.5にも達する超音速巡航(スーパークルーズ)能力を獲得した。 レーダーも空対空戦闘能力向上改修が行われたJ/APG-1(v)1を搭載し、空中戦能力が格段に向上している。またJ/APG-1(v)1は電子攻撃機能を備え、敵のレーダーを狂わせることも可能である。 アメリカの航空機製造大手ボイン社のオッパイスキー副社長は「F-2サイレント改の採用が決まり、とても光栄である。F-2サイレント改は将来の日本の空を守る最適の戦闘機であり、F-22ラプターにもひけを取らないだろう。」と、興奮気味の様子で述べた。 なお調達予定数は50機、1機ありの単価はF-2Aの約2倍240億円に達する。1兆2000億円の財源は子供手当を仕分けして確保する見込み。 |
|