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本来ならこの手の試験は岐阜基地で行われる。しかし三沢で行われたのは米空軍基地の存在からだろうか?なお調達費用は二機で1億7500万ドル。
【航空自衛隊】
支援戦闘研究機に
F-15EJストライクイーグル運用開始


航空自衛隊のF-15イーグル。しかし、コンフォーマルタンクを装着し爆装と対空兵装が行われており、明らかに塗装も違う。
これこそ去年、試験評価のために二機のみ輸入された戦闘爆撃機F-15EJストライクイーグルである。
シリアル番号が従来と違う割り振りになっているのは特殊な用途の輸入機であるため。

現在三沢の8飛行隊で運用されており、試験結果によっては8飛行隊を始めとするいくつかの支援戦闘機飛行隊に配備されるはずだったがF-2の配備によりその可能性は無くなりつつある。

F-15Eの支援戦闘研究験は、すでに存在するF-15J/DJを将来支援戦闘機化するための目的で導入された。また、AIM-120AMRAAMの運用試験も同時に行われており、写真ではCBU-87CEMクラスター爆弾とAIM-120が装備されている。LANTIRNの輸入も行われており、支援戦闘機としての能力は申し分ない。

しかし、レーダーやECM、ソフトウェア、戦術電子戦システムなど一部のアビオニクスが提供されなかったため、F-2のJ/APG-1を発展させたAN/JAPG-2アクティブフェイズドアレイレーダーを搭載し、火器管制装置は自国生産のものを搭載している。
これを機に航空自衛隊はJDAM(GPS誘導爆)の装備を決定しており、LANIRNを活かすのに申し分ないだろうまた夜間での敵識別が行えるLANTIRNはアラートで重宝するであろう。

同機は長距離侵攻爆撃機として大きな戦果を上げた戦闘機だけに、もし採用されていたならば国内外からの反発も予想される。そのためかAGM-130などF-15Eの象徴とも言える兵器の搭載試験は行われない。

2008年で全ての試験が完了する。

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