可変前進翼研究機F-14FOV-WING 退役したF-14をNASAが引き取り、DARPAの協力のもと可変前進翼研究機として大規模な改良を加えた機体。 2001年6月に初飛行し、以後36ヶ月間のスケジュールが組まれていた。現在ではプログラムはすべて終了しNASAで保管されている。 このF-14改は前進翼の欠点である翼の付け根に高い負荷がかかるのを解消するために作られた試作機であり、通常のF-14では飛行中に20度から68度までの後退角が飛行状況により自動的に設定されるが、F-14FOV-WINGはさらに手動により18度までの前進翼に設定することができる。 前進翼になったことによりロール率が高まり、さらに高迎角時にも操縦が保たれ旋回時のエネルギーロスも少なくなった。また操縦系統はデジタルフライバイワイヤに置き換えられ、火気管制関連のコンピューターはほぼ残されており、ミサイル類の搭載試験も行われる予定。写真はフレアを放出している。 ただしこの機体は研究機であり、今後この技術が活かされた戦闘機が生産される可能性があってもF-14FOV-WINGが生産されることは無いだろう。 ナムコのシューティングゲーム、エースコンバットシリーズにぴったりの戦闘機。ぜひ次回作には入れてもらいたい。 |
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