今回の任務は撃墜されたパイロットを救出するミッション。私率いるA−10部隊は救出ヘリコプターの進路にあるイラク陸軍の車両を完全撃破すること。GZのF−15Cは上空警戒にあたり、敵戦闘機の出現に備える。
A−10部隊とF−15C部隊はヘリコプターに先んじて目標地点に到達した。目標地点にはソ連製の主力戦車、ZSU対空戦車、トラックと中隊規模の野戦キャンプが存在した。搭載武装はAGM−65マーヴェリック六発に爆弾も搭載している。FLIRでロックしては発射を繰り返し地上部隊をほぼ壊滅させた。これでレスキュー部隊に余計な不安を与えることは無い。
「ビューイック、ディスイズバックアイ、360、40マイル、エンゲージオフェンシブバンディット!」
MAYA「AWACSからだ、GZ聞こえたか。北から敵機接近中だ、要撃頼む」
GZ「ラジャー、全機地獄に叩き落してやる。」
GZのF−15C部隊“ビューイック”はアフターバーナを全開にして加速していった。さすがはF−15、数秒後には見えなくなってしまった。
地上から発煙筒が炊かれヘリが降下して行く。地上の脅威は既に無い、現在、救出地点の上空を旋回し続けている。あとは時間の問題だろう。
そのころGZのF−15Cは・・・
GZ「フルクラムが2、ミラージュが4か…手頃な目標だな。」
GZ「こちらビューイック1、増槽を落下し全機各自の判断で攻撃せよ。」
ウイングマン「2エンゲージフルクラム、3エンゲージミラージュ。4ラジャー」
GZ「俺の獲物は…左のミグだ。FOX1!」
ビューイック2スプラッシュフルクラム!
ビューイック3スプラッシュミラージュ!
ビューイック4スプラッシュミラージュ!
イーーーーヤッホーーー!ビューイック1、スプラッシュミグ!!
GZ「ふん、あとは逃げたか…追わなくていい、警戒空域に戻るぞ。」
MAYA「GZ、東からミル24ハインドがこちらに向かっているらしい、A−10のレーダーでは補足できん。確認できるか?」
GZ「ああ、確認できる。MAYAの東15nmだ。レスキュー部隊に接近する速度を考えるとこちらが向かったよりA−10で撃墜したほうが早い、ビューイックは一旦ヘリの上空警戒に戻る。」
MAYA「A−10の航空機索敵範囲は(※)10nmだからな、確認できなかったわけだ。ラジャー、東に急行する。」
A−10にはサイドワインダーは最大12発搭載可能。現在2発搭載されている。まともな対空火器の積まれていない強襲ヘリコプターなど目では無い。
MAYA「あれか、サイドワインダーを一発ずつ撃ちこめばそれで終わりだな。FOX2」
敵ヘリコプターへとミサイルは進路を変更し突撃して行く。2発とも命中した。1機はそのまま爆発して木っ端微塵、もう1機は直撃は避けたのか、テールローターが破損したらしく回転しながら落下して行く、撃墜確実だ。
「こちらレスキュー001、パイロットの救出に成功、これより基地へ向かう。貴機らの活躍に感謝する。以上。」
ミッションコンプリート、何の事は無い。楽勝だ。
救出されたパイロットがniwattiと知るのはまた別の話しである。
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