航空祭へ行こう その2(脚立)


航空祭へ行くと、一度は必ず思うことがあります。

「前が見えない」

観客エリア最前列は、開門と同時に争奪戦です。ごく一部の人を除き、何の遮蔽物もない最前列で低空飛行や離着陸を見たり撮影したりすることはほぼ不可能です。そのため、よりよい視界を得るために脚立を持ち込む人が多々見受けられます。
この脚立、後に位置する人にとって迷惑極まりありません。一人が脚立を使うと後ろで100人が迷惑します。
自分も飛行機の写真を撮ることを趣味としている者のはしくれとして、気持はわからないでもありません。僕だって何もさえぎられることのない高い位置から撮りたい気持ちは同じです。でも、100人に迷惑をかけ、10人のカメラマンの障害物となってまで脚立を使う気には、とうていなれません。

飛行機ファンの中でもたびたび議論される「脚立」の存在。そして、その話題で必ず矢面に立つのが「最前列脚立」です。本来脚立を必要としない最前列で使用する最悪の行為です。
僕はまだ航空祭へ足を運ぶようになって数年と、日が浅いため昔のことは知りませんが、最近ではだいぶ少なくなってきたようです。しかし、まだ恥ずこともなく堂々とやっている人が居ることも事実です。



(2002年松島航空祭エアロック飛行展示中にて。絶対に真似をしないでください)

ところで、この議論において「最前列脚立」が叩かれることがあっても、「前方脚立」が話題に上ることが少ないように思えます。

万単位で来訪者のある航空祭、最前列争いと同時に、当然のように前列に人が集中してごったがえします。脚立を使用する人たちは、この前列集団の3〜4列下がったところに位置する人がほとんどを占めます。
脚立を使う人にも「最前列は良くない!」と自覚する人が多い証拠でしょう。しかし、それと同時に最前列ではないのだから問題無いだろうと前方に位置する人が非常に多く、後で100人が迷惑することを自覚していない証拠にもなるのではないでしょうか。
また、一つの傾向として、この脚立使用者のほとんどが白色のバズーカ砲のごとく巨大なカメラを使用しています。迷惑になると自覚しながらも、良い写真を撮りたいという一心で心の中で黙殺しているのか…

会社や学校、もっと大きな枠組みでは国家の中に少数でも極悪な人間が居ると、その人がその所属の象徴のごとく「あの会社の人間はダメだ」「○○人は悪いやつばかりだ」という風潮が広がってしまうのと同様。少数の脚立使用者が、その数百倍、数千倍の航空ファンのイメージを下げてしまっているのを僕は恐れます。

今回は、基本的に初心者のマナーガイドという位置付けですが、これを読んでいる人の中にも脚立常用者の方もいらっしゃることでしょう。
絶対に脚立は持ち込むな! …などとは言いません(本当は言いたい)。脚立常用者は人の前で使用しないでください。

お前が移動しろというのはナシですよ。右にも左にも脚立使用者はい〜っぱいいるのですから。

「あいつがやってるから、自分もやっていい」などと小学生並の考えは捨てて、理性ある紳士としての行動をよろしくお願いいたします。


さて、最後に言わせてください。

脚立はできる限り持ち込まないようよろしくお願いいたします。


そして…



迷惑かける脚立使用者はもう来るな!


以上、アンチ脚立派の一員としての意見でした。お騒がせしました〜(^^;