厚木基地航空祭
「Wings2000」

写真一覧

きました!僕が最も楽しみにしていたエアショー!日本では珍しく2日間開催される厚木基地航空祭は名実ともに日本最大級のエアショーといっても過言ではないでしょう。こんな厚木基地に片道450円、1時間半で行けてしまえる。なんという幸福者でしょう!?近隣住民にとっては迷惑この上ない2日間でしょうが…さて…




7月1日、いまだ梅雨のあけないこの日は海開きであり山開きであり、そして待ちに待ったWINGS2000初日である!週間天気予報では雨か、良くて曇りだったのですが…前日になり天気予報は一転し、気象庁は晴れを発表!実際に、朝出発すると実に素晴らしい。まさにエアショーのために晴れたかのような理想的な天候。天の神は我に微笑んだり!興奮を押さえつつも厚木に出発する。

8時10分頃、厚木直行のバス乗り場に到着する、バスの発車は9時かららしい。意気込みすぎて早く来すぎてしまった(^_^;)。前回の昼飯なかなか買えなかった教訓を生かし、近くのコンビニでもしも買えなかった場合に備え若干の食料とジュースを買い、列に並んだ。

9時、バスに乗りこみ基地に向かう。バスが基地のゲートをくぐるとP−3Cの出っ張ったお尻が見え始め、続いてF−14F/A−18、EA−6,S−3といった基地の主役達が数十機まとめて駐機してある。これを見てしまうと興奮パラメーターが精神汚染ボーダーラインギリギリまでUPしてしまう…バスを降り手荷物チェックを受けて、フライトライン、地上展示場に入ると目の前にU−2戦略偵察機にF−15DJが!この時点で興奮パラメーターのボーダーラインを突破し暴走状態に突入だ(>_<)//。この日のために調達したソ○ーのデジカメ(10倍ズーム)を肩に装備し走る!

あとはもう、写真撮りまくりやがりである。
あぅ〜U−2だ〜F−15DJだぁ〜、あ!となりにはエアフォースのF−15Cもいるぅ〜、まえも撮ったけど、いちおうM61A1バルカンも撮っておこ〜・・・

きゃは!F/A−18Cホーネットパイロットカッコええ〜〜(*^_^*)、こっちにはF-14トムキャットですよ!これが有名なブラックナイツの隊長機のF-14ですね!尾翼カッコイイ。となりのEA-6プラウアーも塗装はでだなぁ、目立たないけどS-3ヴァイキングも忘れずにっと(^_^;)。艦隊の目E-2Cも当然いました、自衛隊のE-2Cもいましたよ〜。このホ〜ネットは空中給油装置も出してるねぇ


F−16Cコックピットを覗いちゃった〜HUDが撥ねあがってます、操縦桿もカッコええなぁ。あ、このファルコン、エアブレーキを展開してるじゃないですか。

ふ〜ん、KC135の給油ブームってこんな感じなのか〜(撮り忘れ)…あ、KC−130、給油口つけてる、へぇ…よくまぁこんなちっちゃいのにうまく会わせられるなぁ…パイロットって凄い…いつか僕も(爆)
っと、胴体内の燃料タンクを撮影していたところにいきなりアメちゃんがいきなり話しかけてきた。

アメ「Oh!ユーのウォッチ私と同じアルね。」(英語)
ぼく「お〜、ブルーエンジェルス、同じ同じ」(日本語)
アメ「ユーに会えて嬉しいね。楽しんでいってください」(英語)
ぼく「See you!」(日本語)

…アメちゃんと身振り手振りで会話をしました。言葉は通じなくとも心は通じましたね!おもしろい体験でした。当然ながら上の会話のアメちゃんの部分は予想です(笑)



MH53ヘリコプターの中に入れるのか…ちょっと見ていこう、人もあまり並んでないしね〜。おや、機関銃だ。ナニ〜〜〜弾丸ってこんなにでっかいのか!こっちのガトリングガンは握って動かしまくった。しかも思わず人に銃口を向けて引き金を引いてしまった(爆)。引き金は思った以上に重く、力を入れて引くと「カチッカチッ」っとなる。「わたし、わたし鉄砲なんて撃てません…」一応コックピットも覗きました。ちょい見ただけで、計器類がだいたい分かってしまうから恐い(^_^;)。一応コ・パイロットのほうも…っと。

この時ちょうどC−2グレイハウンド艦上輸送機が離陸していく。陸軍の空挺部隊ゴールデンナイツによるパラシュート降下演技があるからだ。そしてC−2は徐々に高度を挙げていく。その間飛行機を見てまわることにした。

おやおや、こっちのホーネットには、武装が置いてある…おお、これはペイブウェイレーザー誘導爆弾じゃないですか。にゃ、にゃにゃにゃ!トムキャット用のAIM−54Cフェニックスが!やっぱサイドワインダーと比べるとでかいな〜…全長はあんまり変わらないけど胴体径なんて何倍有るんだろ。ミサイルには「ATM−54C」って書いてあるのはナニゆえ?。後ろに有るAIM−120…カナードからナニまで抜かれちゃって…これじゃただの筒だ。


こっちには自衛隊機がいっぱい並んでるなぁ〜。RF−4EにF−1にT−2か。RF−4の中央に有る偵察ポッドは10Km先の目標も撮影できると説明してくれた。ポッドの側面に有る窓に45度の角度で鏡が設置されていて筒の先端に有るカメラで撮影するとか。天体望遠鏡の逆ですね。数ヶ月前に噴火した有珠山の航空写真撮影に活躍した機体です。T−2、F−1...あまり目立たないね、人も集らないし(-_-;)

先ほど離陸したC−2グレイハウンドからゴールデンナイツが飛び降りた、日の丸と星条旗を掲げたパラシュートを開き降下して行く。BGMに両国の国歌が流れ開会式が始まった。ゴールデンナイツのパラシュート部隊がきれいな着地を見せ拍手が巻き起こった。


次はレッドバロンの世界一のアクロバット機エクストラ300の飛行だ。初めて見た演技飛行が去年の厚木でのEX300だっただけに思い入れのある機だ。さすがにワザが冴えている。スピンなどのハデな演技では場内歓声に包まれる、アクロバット飛行士ってカッコええ…


レッドバロンに続く次の展示飛行はアルファエビエーションの小型ヘリコプターの展示飛行。最初は2機の息がピッタリとあった飛行で楽しませてもらい、その後に世界ヘリコプター選手権で優勝したという科目を見せてもらった。スキーのスラロームのようにポールとポールの間をジグザグに通って行く競技で、バケツを釣り下げていかに水をこぼさずにゴールして、所定の的の上にピッタリ置くかで競われる。小型機ならではの敏捷性で素早く且つ安定した飛行を見せてくれた。さすがは世界選手権優勝チームだ。


なお、来年のWINGS2001(?)ではブラックホークと対戦するなどと凄い事を言っていた(^_^;)。一機あたり2000万円、搭載エンジンは140馬力の6000CC、燃料は巡航速度4時間で3万円だとか。、同行者のメガネくん(仮名)と共同で買おうと思ったのだが、それでもNSXが1台買えちゃうと言うので却下された(-_-;)



さてさて、次の展示は…エアロックのピッツ。やっぱエアロックはハデでいいね!岩崎まいちゃんの名ナレーションは非常に盛り上がる…。本来はいっぱい写真撮りたかったのですが、演技飛行に集中するためにあえて写真は1枚だけにしました。う〜ん、やっぱりアクロバット飛行士はカッコええ…よし、決めた!ロック岩崎の弟子にしてもらおう。ウイングマンとして活躍しようっと!将来の進路は今ここで決まった(^_^;)
最後の高高度からの十二回スピンは大歓声!飛行展示が終わったともファンサービスを忘れないロックさん…本当はフラフラだろうに。あぁ…やっぱりカッコええ。

C−2グレイハウンドが再び離陸して行く。二度目のゴールデンナイツのフライトだ。そして、上昇して行く間にP−3Cオライオンが展示飛行を開始する。大型で機敏なこの機は地元でも一番よく見る自衛隊機だ、しょっちゅう真上を飛んでいるのでなじみのある機体。大型で写真にも撮りやすいし…良い機体だ。140ktでの失速ギリギリ低速飛行。最大出力での700km/hの迫力あるフライバイ、エンジンを一発止めた哨戒時の飛行、爆弾庫を開いての高バンク旋回…なんかでっかい体に似合わず可愛らしい爆弾庫だなぁ。

そして着陸後には、エンジン逆噴射して短距離制動、こちらを向いて頭を下げ「飛行機流の挨拶」をする。皆これには笑った。ブレーキをかけたままエンジン出力を上げたのでしょう。


P−3Cが戻った直後、ゴールデンナイツの降下部隊が全く見えないくらい高空からジャンプして四本のスモークを出している。あぁ!下方空中開花だ!四つの真っ直ぐなスモークが四方に開いた、故ブルーの演技じゃないか〜。そしてパラシュートが開きゆっくりと降下していった。四人全員降下した後、四人が一糸乱れぬ行進と各隊員の紹介はメチャクチャカッコ良かった。


さて、次はいよいよCVW−5。WINGS2000の主役、第5空母航空群の離陸!!待ちにまった瞬間である…F−14,F/A−18,EA−6,S−3,E−2の順で滑走路前に並びテイクオフを待つ…後一分のアナウンスが入る。胸の鼓動が速まる。そしてF−14のTF30ターボファンのタービン音が高まった!同時にトップガンのデンジャーゾーンがBGMで流れ出す(流れていません、そんな気がするだけ)。一気に加速するF−14に向けて一斉にカメラが集中し、とても言い表せないような爆音でF−14が離陸して行く。アフターバーナーから出る炎が陽炎を作りだしその大出力を物語っている。一機が離陸した直後、滑走路の路面状態が悪化していると言う事で点検のため一台の車が入るというトラブルがあったものの数分後に再び離陸を開始し1機、また1機と全てをかき消すような爆音で全4機のF−14トムキャットは離陸していった。

間髪をいれずにF−404ターボファンエンジンが唸る。F/A−18ホーネットが二機ずつ編隊で離陸する。編隊での離陸はアフターバーナーを使っていないのか、それともアフターバーナーの出力を弱めているのか爆音が若干小さく(それでも十分うるさいが)、滑走距離が長い。一機の離陸と二機編隊の離陸が続き全8機の離陸が完了した。さすがに二機編隊の離陸はすごい迫力!

F/A−18の次は1機のEA−6プラウアー、デッカイ図体に積まれたターボジェットエンジンはF−14やF/A−18に比べるとアフターバーナーも装備してないし推力も小さいが爆音だけは二機に負けじ。やはり重いのか先ほどの二機よりも長い滑走距離で浮いた。

次はS−3バイキング、この機体の高バイパスターボファンエンジンは非常に静かで環境に優しい軍用機(?)という感じがする。エンジン音は掃除機に似ていることから米国の掃除機メーカーの名を取って「フーバー」と呼ばれているとか。「キーン」というエンジン音は聞いていて気持ちがよい。

最後にE−2Cホークアイ早期警戒機。プロペラと言ってバカにしちゃいけません。唯一カタパルトを使用せずに空母から発進できる機です。やはりどの機よりも短い滑走距離で離陸していきました。



全機が離陸した後はSH−60Jの展示飛行、スモークを炊いて「たすけてくれ〜」っと手を振ってる遭難者を救出するデモンストレーション飛行をした、去年は人形だったのだが、今年は生身の人間!どういうわけか、救出している時の写真を撮り忘れてしまった。また、海自の新婚さん鈴木機長はサービスが良く、ほんと目の前まで来てくれた。おかげで滑走路の周囲にある草地から草が飛びまくりやがり(-_-;)
帽子を押さえてかがんで防御しました。まるでイルカやシャチのショーでプールの水をわざと客席にかけているようでした。

バカヤロー!


さて…SH−60のデモが終わると…F−14がダイヤモンド・クローズフォーメーションで飛行してきました。翼は閉じているので高速であるのがよく分かります。続いてS−3タンカーとEA-6による空中給油、EA−6プラウラーの正面にある空中給油プローブが見事につながっています。さらに続いてF/A−18のダイヤモンドフォーメーションが三編隊。

ここでE−2Cホークアイのデモンストレーション飛行が入ります。ターボプロップエンジンが高鳴り短い滑走距離で離陸。背中に円盤を乗せて見るからに機動性が悪そうなE−2C、以外にも高い機動性に驚いてしまいます。翼から生じるベイパーが蒼空に線を描いていました。着陸、そして、はいこちらを向いてE−2C流のご挨拶

続いて主役のF−14トム猫!
アフターバーナー全開で離陸!P-3Cがゆがんでる!きなりバレルロールを決めたッ!!いつ聞いても震えあがるようなアフターバーナーの爆音は今日も一段と冴え渡っている。ベイパーを引きながら急速旋回を行ない、たまに主翼全体からバフェットも発生し一瞬機体全てが雲に包まれる。ムシムシした暑い日のおかげか?。去年はベイパーはほとんど見られなかったが今年は凄い。でまくり!。ハイスピードヨーヨーを決めて今度は低速で「ウェイブオフ」いわゆる着艦復航のデモンストレーションだ。着艦フックを下げてフラップ、ギアを展開してゆっくりとこちらに向かってくる。この演技は先々週アメリカのエアショーで墜落した演技だ…残念にも幸いにも何事も無くウェイブオフを見せてくれた。やはりF−14と言えば可変後退翼、高速で翼が閉じた状態から高G減速ターンを行ない徐々に翼が開いていくのを見せてくれた。やっぱりF−14はカッコイイね!その後着陸し、P−3C,SH−60J,E−2Cと同様にF−14流のご挨拶、F−14が頭を下げて一礼。厚木はこういうことしてくれるから面白いやねぇ〜。

F−14の展示が終わった後に厚木名物、4機のダイヤモンドフォーメーションが4編隊でさらにダイヤモンド編隊を組むCVW−5のF−14トムキャットが4機、F/A−18ホーネットが8機、E−2ホークアイが1機、EA−6プラウラーが1機、S−3ヴァイキングが2機の5機種16機による大編隊飛行が見られるはずだった…が、今年は変形しており、サポート系の4機が先頭に後ろで「三菱編隊」の12機の戦闘機がアローヘッドフォーメーションで飛行してきた。今年は「アローヘッドオブダイヤモンド」と呼ぶべきなのかな?F/A-18はみ出ちゃった(-_-メ)


F−14の次は当然アレ、F/A−18スズメバチの登場だ。コイツだけは何故か風上から離陸していった…なぜだろう。F−404ターボファンエンジンが響き渡りF−14に勝る高機動性を披露してくれた。最小旋回半径飛行はF−14のそれとは全く違う機敏で小回りが効いていた。さすが小型機!
当然F−14もやってくれたけど圧巻なのはマッハ0.98での高速フライバイ、接近し通過するまでは音が聞こえず、通りすぎてから爆音と大気を切り裂く「ぶひゅん!」っちう何とも言えない快音が響き渡る。そして、そのまま垂直上昇に移る為急激な機首上げ....機は真っ直ぐ宇宙へ向かって飛び立っていった…一瞬にして高度20000ft、6000メートルまで上昇。既にF/A−18は見えないしアフターバーナーの音も聞こえない。今度は垂直で降下してきた。隣でみてるオバちゃんは「あぁ〜恐い恐い〜」って叫んでました(^_^;)。ギリギリで引き起こしてエンジン音が高まりアフターバーナーに点火。
高速での飛行のあとはウェイブオフです、着艦フックにフラップを完全にオープンしギアダウン。ゆっくりと地面に接近しタッチダウンの瞬間「キーン」という高いエンジン音が「ブゴォォォオ!!!」と爆音に変わりギアとフックをしまって上昇して行く、なしてあんな低速からこの上昇ができるの…?凄すぎる。F−14はやってくれなかった高迎え角での飛行も見せてくれた、速度はセスナの着陸速度並の60kt。60度近い迎え角を取り、キャノピーの横、エアインテークの前のストレーキの部分からベイパーが出て非常にゆっくりと前進して行く…F/A−18はほぼ垂直に近い85度近い迎え角でも飛べるようです。F/A−18も素晴らしい飛行を見せてくれ、ランディング〜。コイツだけは一礼をせずにさっさと駐機場に戻っていきました…(^_^;)


さて、飛行プログラムが全て終了。最初に飛び立った16機の艦載機も戻ってきた、4機編隊でトレイルフォーメーションを組み1機ずつ順番にブレイクして行く、これがまたカッコイイ…(T_T)。最初にE−2C、EA−6,S−3編隊、最初のサポート系編隊が着陸している間に次にF−14編隊、最後にF/A−18が2編隊ブレイクし16機が絶え間無く着陸した。F/A-18,S-3…あ!デジカメのバッテリーが切れた!!…ふぅ〜…なんとか最後まで電池がもってくれた…

これでWINGS2000は無事終了。

なお、2日目は、夕立による天候悪化が予測され、WINGS2000はE−2Cが展示飛行をする前に一旦中止。雷まで遠くから鳴り響いていたので、僕は中止だろうと決断し帰る事にした…しかし、バス待ちで並んでいたら…F−14のTF30ターボファンエンジン音が!!ひぇ〜〜〜!音は聞こえるけど、ほとんど見えない〜〜(T_T)
その後にはF/A−18のF404ターボファンもずうずうしく聞こえてきた…主役の飛行前に帰ると言う愚考をしてしまった…なお、雨は降らなかった模様…(T_T)

悔しいのでF/A−18をムービーで撮りました。DCでは見れない(と思う)
高G旋回
アフターバーナー全開
低速高迎え角飛行
(近くにいたどっかのお兄ちゃんの声が入っております)
「マニアなら 天気予報は 信ずるな   詠み人まやらー」


日焼けで腕首顔がメチャクチャ痛いです。ホント暑かった…どのくらい暑かったかと言うと…このくらい暑かった。なお確認しただけでF−16C、YS−11、KC−130の下でも同じ現象が…飛行機の形に沿って集っています。オマエ等はゴキブリか(笑)
ン十億円の日傘とは税金の無駄遣いな…(^_^;)

楽しかったなぁ〜、来年も行こう〜っと。


なお、厚木基地近くに住む飛行機に興味の無い知人曰く
「うるせえよ!ふざけんな、ったく、米軍ウザイんじゃ、消えろアホンダラ!俺の楽しい休日を返せ!このバカちん」

まぁ、分かる気がする(-_-メ)


ディジカメの設定をオートフォーカスにしてしまったため、シャッターボタンを押してから実際にシャッターが切れるまで二秒ぐらいのタイムラグがあったためにはみ出しが多くなってしまいました。コレも…腕の悪さか…(>_<)




BACK