厚木ちびやん
海上自衛隊厚木基地ちびっこヤング大会


写真一覧

厚木Wings2001は、残念ながら展示飛行が全く無いとの事。
しかし、海上自衛隊主催「ちびっ子ヤング大会」ではP-3C,SH-60の展示飛行があるということなので、タカさんと一緒に行くことにしました。

いつも思うんですが「ちびっ子ヤング」というイベント名にはセンスの無さを感じます。(−−;


さて、正門を入ると荷物チェックがあります。
実は、先ほどタカさんからM61バルカン砲の弾丸を貰って、バックの中にしまっていました。
自衛隊員の方が僕のバックの中をのぞくと…
予想通り弾丸を取り出して

「なんですかこれは?」

荷物チェックの三佐殿は、珍しいものを見るように僕のバルカンの弾丸を見回していました。その間5分…結局一時預かりという事で、退出時に返してもらうという事になりました。やれやれ、タカなんて-**(検閲)**-持ってたのに。


さて、入るとP-3C,YS-11,SH-60,HSS-2B,T-5,US-1A,U-32などが展示されておりました。やはり海上自衛隊の基地祭だけあって、戦闘機とか派手なヤツは居ません。

UP-3にはやたらと長い、まるで空中給油装置みたいなピトー管が装着されていたり、P-3CにはAGM-84Aハープーン対艦ミサイルを装備していたり、対潜水艦爆雷などがありました。ATM-84となっているのは練習弾だからでしょうね。ソノブイランチャーも、こんなに間近でみれるのはチビヤンならでは?
航空祭は戦闘機ばかりに目をうばわれがちでした。いまさらながらP-3Cのギアは内側の第1、第2エンジンポッドの内部に収容するという変な特徴にも気が付きました。それと、腹に変な突起物がついています。付いていない機もありましたが…データリンク装置かなんかでしょうかね?SH-60のと似ていますが…
SH-60のコックピットに搭乗しました。各種計器盤やスイッチ、スロットル、サイクリック、コレクティブなどを調子に乗っていじくりまわしてたら「触らないでください」と、怒られてしまいました(^^;

YS-11は、内部を公開していました。ちょこっとのぞいて見ると…あぁ確かに中は旅客機と同じですね。ただコックピットと座席の間あたりに大きな空間が広がっていました。これは自衛隊のYS-11の特徴でしょうか。

T-5練習機U-36他用途機。U-36は、そのいかにも速そうなスタイル通り時速970Kmで巡航する事ができるそうです。T-5もU-36も大きな機体ではないので、エルロンやエレベーターをグイーッと動かすとそれと同時にコックピットのヨークハンドルが動きました。面白いので調子に乗って動かしまくったら「触らないでください」と、怒られてしまいました(^^:

チビヤンの名前のとおり、ちびっ子が多い!配布されていたプログラムには「自衛隊員の活躍しているビデオを放映」と、書いてあるのに放映していたビデオは「アンパンマン」……アンパンマンって海上自衛隊員だったんだ…航空祭の地上展示には説明文の書かれたパネルがおいてある場合が多いですよね。SH-60のパネルには…

「えすえいち60。せんすいかんをはっけんしたり、うみでそうなんしたひとをたすけるために、いっつもがんばっているんだよ。」
ちょっと内容は忘れてしまいましたが、こんな感じでした。「〜〜〜なんだよ」と、語りかけているのは謎である…

男性女性を問わず、海上自衛隊の制服って三軍の中で最もカッコイイですよね。特に女性の夏服は…真っ白なそれはどことなく清楚さをかもし出しているような…(*^-^*)
上の写真、女の子を撮ったんじゃなくてオライオンを撮影したんですよ(^^:


まぁいつもの航空祭と違ってゆったり雰囲気のある地上展示でした。日傘代わりのUS-1によりかかって飛行展示を見るのもまた一興。

と、言うわけでお次は飛行展示編


P-3CとSH-60のデモンストレーションフライトが行われました。

P-3Cの機動飛行は99年、2000年のWINGSで2回見た事があります。内容はほぼ同じで140kt低速フライバイ、400kt高速フライバイ。高速フライバイは非常に見ごたえがあります。普段は心地よい軽快なエンジン音で飛行していますが、このときばかりは力強いエンジン音が響き渡ります。そして近づいて来たかと思うと凄い勢いで通り過ぎ、急上昇を行っていきます。そのまま上昇旋回で速度を殺し、今度は滑走路と斜めに、こちら真正面を向いて進入してきます。そして滑走路上で大バンク角の急旋回!このとき、ボムベイを、いわゆる爆弾庫をオープンして観客にサービスしてくれます。重爆ではないためボムベイは控え目で小さいですね。

そしてそのまま離脱し、次は滑走路と平行にやってまいりました。P-3Cオライオンは通常エンジンを1発停止して長時間の哨戒飛行を行います。そうする事により燃料を節約することができるのです。

エンジンをシャットダウンさせ、プロペラピッチを進行方向と水平にする事により回転にブレーキがかかりプロペラが停止します。(向かって左側のエンジンが停止)エンジン1発停止してもP-3Cはその高機動性を遺憾なく発揮し、そのまま急上昇を行ったり、停止しているにもかかわらず60度以上のバンクをした急旋回を易々と行っています。見ていて凄いです。

そして、もう一度進入したところでプロペラピッチを変えて風車の原理で風によりプロペラを回転させます。そしてその時点でエンジンをスタートさせるのです。

これでP-3Cの機動飛行は終了。滑走路01より着陸進入を行います。そして厚木名物「航空機のお辞儀」を最後に行って終了。


SH-60の最初のデモンストレーションフライトは模擬救難展示。

「デルタズールエコー(適当)、遭難者は発見できましたか。」
「こちらデルタズールエコー、遭難者を発見。遭難者はぐったりしている模様。」

といったやり取りが会場のスピーカーを通じて実演されました。

真っ直ぐ立って発煙筒を焚きながら「ぐったりしている」遭難者の上空にヘリコプターが到着しレスキュー隊員がロープを投下し降下します。カッコエエ〜〜!そして遭難者を吊り上げて離脱ー

そしてヘリコプターの機動性をフルに生かした機動飛行です。結構大き目のヘリコプターですが、見た目によらない急上昇などを見せてくれました。会場の方を向いてそのまま横移動して観客にご挨拶したり……ヘリのフライトは何度も見ていますが、じっくりと見たのは初めてだったような…失礼ながら今までヘリのフライト時は食事をしたり休憩にあてていました。


以上で厚木ちびっ子ヤング大会のレポートは終了です。

地元、大和市のお祭りとあわせて開催されているため、厚木基地門の前の市民公園には店が並んでおり、帰りには焼き鳥や焼きトウモロコシなどをほおばりながらお祭りを楽しんでから帰宅しました。遠くの航空祭もいいですが、やっぱり地元に近い航空祭は疲れもほとんどありませんし気楽で良いですね。

最後に…ちびっ子が多いのは前述しましたが、同伴のお母さん方も多いのですが…帰り道に近くを歩いていた数人のオバサンがこんな事を言っていました。

「この程度の音(P-3/SH-60)なら良いけど、米軍は困りますわよね。」
「そうですね、米軍のエアショーの飛行が中止になってよかったですよね。」

だそうです。地元住民の方が「少しは」気楽になった分、厚木フリークとしては涙をのんで耐えなくてはなりません(T-T)


ムービーギャラリー
戦闘機の機動飛行など動きの有る飛行を動画で撮影しました。
(閲覧にはアップル社クイックタイムプレイヤー(無料)が必要です。)

ムービー(右クリックで対象を保存を選択してください)
P-3C 機動飛行(高速フライバイ) 716Kb
P-3C 機動飛行(エンジン停止急旋回) 785Kb
SH-60J 機動飛行(後進) 1.6Mb
SH-60J 機動飛行(横移動) 888Kb
SH-60J 機動飛行(ヘリのお辞儀) 616Kb




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