2004年サンダーバーズ来日
アメリカ空軍サンダーバーズが来日しました。
残念なことに予定されていた嘉手納での展示は、ヘリ墜落による米側の一方的な態度に反発した住民感情への配慮で中止、百里基地航空祭は雨天により中止、三沢での展示は大雨により中止と、散々な結果に終わりました。
そして最後の浜松基地航空祭エアフェスタ2004では…まず結果から申し上げますと当日は雨天により中止になってしまいました。ですが、私は前日から予行を見ようと展開していたので運良くサンダーバーズの飛行にありつけることになりました。…それでもあいにくの時折雨の降る一日中ぐずついた天気でしたが。
ここでは、その浜松航空祭前日に行われた予行の模様を紹介します。
サンダーバーズのエンジンがかかり、タキシングが開始され滑走路エンドに全機が終結しました。
しかし、サンダーバーズは離陸しようとしません。あまりの待機時間の長さに周りの人たちはぼちぼちと帰り始め、広報館では既に「本日は閉館しました」(土曜は16:00閉館)のアナウンスも流れるなど、私も今日はダメかな…と諦めムードが漂いました。
しかし、それでも粘ること実に40分間。滑走路で待機した唯一複座のF-16D
4番機が突如としてエンジンを吹かし離陸を開始しました。大きな歓声に包まれます。
おそらく天候偵察を行っていたのでしょう。何度か4番機がパスを繰り返すと、次は残りの5機が続々と離陸を開始しました。
エンジンノズルからは美しいアフターバーナーの炎を引きながら1機ずつ次々と離陸を開始します。
待っていた甲斐がありました。もし、帰っていたらずっと後悔していたことでしょう!
デルタ編隊で6機で進入。両端のソロ機が左右にブレイク。
最初に見せた演技。残念ながら会場は広報館よりもずっと遠く、しかも滑走路反対側なので、私たちを中心に機動展示を行ってはくれませんでした。しかしそれでも夢にみた「サンダーバーズ」です。
ダイヤモンド編隊で旋回しつつ進入し360度ターンを行います。
上の演技に引き続き4機のダイヤモンド編隊で進入。そのまま滑走路直上をフライバイします。
これはとても驚きました!編隊間隔が狭いというより、もう重なっています!
いままで写真やビデオなどで見たことはありましたが、やはり目で見るのとは大違いです。
4機のトレイル編隊で進入し、そのまま旋回を行います。
ソロ機が反転したまま滑走路上をかなりの高速でフライバイします。
こういう演技ひとつ比べても、ブルーインパルスに比しとても早い印象を受けます。T-4とF-16の性能差を実感させられます。
ソロ機がスローロールします。ちょっと会場正面から遠いのが気になりますが、しかたありません。
旋回はスローですが飛行速度はやはり速い!
4機のラインアブレスト編隊で進入。そのままフライバイします。
4機のルーズな編隊で進入。2機+2機の編隊に緩やかにブレイクします。
カリプソ。
会場からは2機合わせに見える演技です。ちょっと撮影場所が悪い事もあり、本来の面白みに欠けます。そしてブレイクし着陸態勢に入ります。
2機エシュロン編隊で進入しピッチアップブレイクします。そして着陸態勢に入ります。
あぁ、悪天候のせいもあったでしょう。あっという間の展示飛行でした。
(うーん、着陸滑走機で斜めになっている機を撮ろうとするとなぜか無意識で水平でなくなってしまう。今後意識しなければ)
サンダーバーズが展示を行った国の国旗が描かれています。当然10年前に行われています日の丸も見られます。
また、「5」の数字が逆に書かれていることに注目。これはソロ機であり背面飛行することが多いためのシャレであると言われています。
…サンダーバーズ全ての展示が終わりました。F-16という機体を活かしたパワフルで、それでいて繊細な編隊飛行は思わず鳥肌が立ってしまうほどの「ショック」の一言に尽きます。それはブルーインパルスを初めて見たときと同じ感覚でした。
私は大満足で宿泊地に向かうため広報館を後にしました。翌日の浜松エアフェスタ2004が晴天で行われる事を期待しながら…
しかし最初に述べましたように、エアフェスタ2004当日は悪天候によりサンダーバーズの演技飛行は行われませんでした。今年はとても残念な結果に終わりましたが、いつかアメリカへサンダーバーズを見にいくぞ…と決心を固めました。
おまけ
やけに愛想のいいアメちゃんだなと思ってたら、よくみたら他の人たちとは違う青いのヘルメットを被っています。
ブルーインパルスのパイロットが体験搭乗していたようです。
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