飛行開発実験団
岐阜基地基地航空祭

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岐阜基地航空祭、中学1年生以来の親友が名古屋に住んでいるので泊まる場所として利用できる事から岐阜行きを決断。前日はついでに各務ヶ原航空宇宙博物館へ行きました。博物館のレポートは別に用意してあるので、ご興味があればそちらもご覧になってください。なお、両日中は彼と行動を共にしておりました。

さて、航空祭当日はあいにくの空模様。前日はそれこそ雲一つ無い日本晴れに旅客機のコントレイルが映えていたんですけど…ただ、岐阜基地は晴れると逆光が酷いらしいので曇りでも良かったかもしれません。

三柿野門に到着したのは8時20分頃。開門と同じに警備員の「はしらないでください!」の注意を守らず駆け出す人が…良い場所を取りたい気持ちはわかるけどルールは守ろうね。さて、ウチらは場所どりよりも地上展示機を一回りする事にしました。まず真っ先に向かったのはお目当てのF-16改F-2!
…おお!XF-2A試作初号機ではないかぁ〜。去年の地上展示F-2は青いボディの量産型だったので意外な収穫…
その赤と白の汚れの無い美しく輝いている新型機は王者の風格があり、「ファルコンとは一味もふた味も違うぞ!!」と、オーラ(?)をかもし出していました。機付け長遠藤三曹だそうです
F-16と形状は同じでも、どこか雰囲気の違いが明らかにとって見られます。いやぁ〜かっこええわー。

その隣にはXOH-1です。OH-1は総合火力演習(ギャラリーにあるから見てってね)で見たことがあるので初めてではありません。が、こっちは試作初号機…アーミー迷彩を施している量産型と違いXF-2と同じ赤と白のピカピカ光る綺麗な機体でした。観測ヘリコプターにしておくには全くもって惜しいぐらいのスタイル…ちなみにOH-1はAH-1に代替する攻撃ヘリバージョンが防衛庁で企画されております。AH-2になるのかなぁ?

次ぎはU-125、あんま目立つ機体じゃないし、写真すら撮りませんでした(爆)その隣には三沢基地からいらっしゃいなE-2C鷹目くん。毎度おなじみでどこへでも顔を出しますね〜。このE-2Cは見かけに寄らず高機動なんですよ〜。厚木基地ではE-2Cの機動飛行だってあるんですから!

さらにお隣が目と鼻の先の小牧基地からやってきたC-130J輸送機です。この機も大して魅力があるわけでも無いですよね(爆)AC-130とかKC-130とかEC-130のバリエーションだったら燃えるんですけど…?

救難ヘリコプターUH-1です。そういえば航空自衛隊のUH-1を見るのは初めてかも…そのすぐ横にはパトリオットミサイルランチャーが展示されておりました。湾岸戦争で名をお茶の間にまで広げたあのミサイルですね。自衛隊のパトリオットにはミサイル迎撃能力は付随していないとか。パトリオットをもう一枚

次ぎはT-4練習機。いつ見てもホント可愛らしいジェット機やねぇ〜。真後ろから見るとお尻がでかくて不細工なんですけど(爆)T-4と並べてあるのはT-2超音速ジェット。さらにその横にはF-4EJ改ファントム2。ASM-2対艦ミサイルとAIM-7スパローを装備して展示されておりました。飛行開発実験団のマークってカッコイイよね〜。

さて、ちょっと離れた場所にF-15DJイーグル戦闘機F-15もお馴染みです。しかし、いまだにF-15の機動飛行は見たことがありません。見れるのかとうずうずしておりました。後で報われましたケド。AAM-3、90式対空誘導弾です

エプロンを離れ格納庫内に入りました。F-2の装備しているF-110エンジンや、各種ミサイル、F-2コックピットのパネルなどが展示されておりました。F-2のスティックってF-16と形が違うんだね〜。

格納庫内を見まわっていたその時、アフターバーナーの爆音が!!どうやらF-15とF-4が離陸したようです。
オープニングの飛行開発実験団第一回フライトのためにT-2、T-3、T-4なども離陸していきます。
見逃してしもうた…まぁ、気を取り直して滑走路の方に行くことにしました。

実はフライトの順番を忘れてしまいました…若干違うかもしれませんがその辺は目をつぶってください(^_^;)


しばらく待っていると…T-3とF-15が来ました。マッハ2.5を誇るF-15と300Km/hが精一杯のT-3練習機がラインフォーメーションを組んでます。F-15はエアブレーキにギアもダウンし、機首を上げたかなりの迎え角でT-3の速度に合わせております。T-3はエンジン出力を上げて頑張る頑張る!…本当に頑張っているのはF-15の方なんですけど(^-^;)。キュイィィ〜〜ン(出力アップ)ギュイィィン〜〜(出力ダウン)と、F-15はエンジンを微調整してなんとかT-3と編隊を維持しようとしている努力がよ〜〜くわかりました。そしてそのまま編隊を微動だにさせず去っていきました。う〜ん、岐阜基地祭って面白い…


あんまり機動性の高く無いT-2とF-4も機動飛行を見せてくれました。10時の方向よりF-4がフルアフターバーナーで降下し、爆弾を投下して(当然投下のふりです)高G旋回を行ない離脱上昇して行く様は凄い迫力でした。

正面よりF-4とT-2の三機デルタ編隊でやってきました。「ブレイクナウ」の一言で両サイドのT-2がそれぞれ左右に旋回を行ないつつ上昇し会場の真上を通過していきました。上手い具合にT-2のスポイラ―が撮影できました〜(偶然ってヤツですが)。

んでもって全機ランディング〜。1回目の開発航空団飛行展示はおしまいです。


次ぎはロック岩崎ピッツS-2Cの演技飛行です。いつのまにC型に変わったんだと思ったら今日が初公開なんだそうな。いつもの岩崎麻衣ちゃんナレーターも爽やかに…って近くに居る散水車がウルサイ!!「ヴゴーヴゴォォ」と、かなりのデカイ音…アッチ行きやがれーー!っと思いつつ気付いたのはナレーションに野郎の声が加わっていた事。誰ぢゃ?…で、さらに気付いたのはロック岩崎の通信がほぼ全て日本語で行われていたと言う事。純粋な航空自衛隊の基地祭だからかなぁ。
後は…いつもどおり切れた演技。いや、何度見ても凄い〜…さすがにね…ね…ね。

V-107の救助展示。ああ、これ、もうどこでもやるのね…レスキューももう飽きました(爆)最後に皆さんにご挨拶〜
あ、「他を生かすために生きる男達」レスキュー隊をバカにしてるわけではありませんよ。レスキュー隊カッコイイし好きです。でも、僕もレスキュー隊員に…(爆
でもレスキュー隊のお世話にはなりたくないものですが…



さて、気を取り直して2回目の開発航空団飛行展示です。
F-15,F-4,T-4,C-1が続々と離陸していきます。離陸後F-4F-15がグイグイうなる飛行展示を見せてくれました。やっぱ戦闘機は良いねぇ。たぁぁ水平キューバンエイトもういっちょ!ハイG旋回!異機種編隊を行なう為そのまま離脱〜。すんばらしいでちのう。

C-1を中核としたデルタ編隊のT-4がやってまいりました。その次はアローヘッド隊形。あらまぁ、去年に比べると編隊の規模が小さい…何故やろ。
異機種編隊よりも、心に残ったのがコンバットピッチ。コンバットピッチは高速度で滑走路と平行に飛来し、滑走路上でエンジンを絞って左上昇旋回を行なう事により急激に減速させ飛行場の周りを1/4周して着陸する方法です。だからF-15は旋回中アフターバーナー使っておりませぬ。
ここで事件は起こったのだった…C-1のコンバットピッチである。高速で突っ込んできてなんと70度のバンク角急旋回しやがった!!!こりゃホンマに輸送機かいなー。普段は見せぬ秘められたる力を解放したって感じでした。たぶん旅客機なんかもやろうと思えばできるんだろうな。そしてやさしくランディング。スゴ…
F-15,T-4,C-1が各機着陸し、エプロンへと帰っていきます。
さて、ここでお昼です。ツレをチョッチ待たせて、会う約束をしていた人を場内アナウンスで呼び出してもらう為に総合案内所に向かいました。電話するはずだったんだけど、電話番号忘れちゃって(^_^;)
案内所に向かっている途中に…「エアロダンシングOFF会様、T-2後期後部でお連れ様がお待ちです」ぬな!?「後期」まで指定するのか!?っつーわけで、会えました。その後は皆さんと行動を共にする事になります。


午後からは飛行開発実験団三回目のフライトです。まず飛んだのはXOH-1観測ヘリ子試作初号機でし。いやいや…このヘリコプターはホント高起動だ。グイグイ急旋回したり、まるで戦闘機のように急激に機首を上げてに急上昇したり急降下したり、ヘリ独自の機動は見ていて楽しい…って…

あぁああぁ!?!?Σ( ̄口 ̄;;)
パイロットが手放し操縦してる!!!!!マジですか…正気ですか…切れてますか…逝ってますか…しかもこっちに手を振ってるよ〜Σ(T口T;;)

確か、ヘリコプターにはオートパイロット装置は無いはず…だけどこのOH-1はオートパイロットが装備されているとしか思えません(実際、OH-1には装備されているそうです)。さすが新型、科学万能の時代ですネ!!

いやはや…XOH-1には驚かされました。総合火力演習で始めて見ましたが、「演習」であって「演技」ではないので、ここまでハデな事はしてくれませんでした。あぁ来て良かった(^-^)

ちなみにXOH-1が展示飛行を行なっている間にF-2がエンジンを始動しておりました。赤と白の初号機です。ようやく主役が飛行するようです!今回飛行するのはF-15,T-3,そしてF-2です。

離陸後最初にやってくれたのは異機種編隊。T-3を筆頭に左F-2,右F-15のライン編隊でやってまいりました。よく見ると…F-15はフラップ全開なのに、F-2はフラップ(本当はフラッペロンっちうエルロンと合体したシロモノなのですが)を、僅かしか下げておりません。これはF-2の低速での優れた運動性を意味しております。さすが新型、科学万能の時代ですね!(二回目)

次ぎはT-3とF-2による編隊飛行、今度は一緒に旋回していきました。異機種編隊で水平飛行だけではなく旋回を行なってくれるのは嬉しいですねぇ〜。ぐる〜っとだ円形で一周してきて二度目の進入。編隊を解散しT-3は左に離脱し、F-2は上昇により離脱します。F-2はアフターバーナーを焚いて一気に急上昇!速度エネルギーやら高度エネルギーやらを全く無視した上昇を見せてくれました。T-3と編隊組んでいたぐらい低速だったのに…エンジンパワー恐るべし…下にムービーを用意したので、そちらをご覧あれ〜。

それにしてもF-2の機動飛行は恐ろしいぐらいの強烈さ。アフターバーナーの爆音なんかエンジン二基のF-15よりもデカイ音で、旋回機動のシャープさというか、キレの良さはF-15のそれを確実に上回っておりました(ともに全力で旋回していたわけでは無いでしょうが)。元のF-16から数トンの重量増大を感じさせない動き……翼なんて反り上がっていたぞ。さすが新型、科学万能の時代ですね!(三回目)
なお、操縦していたパイロットの方と記念写真を撮りました〜。


ああ、そうそう。F/A-18DとEA-6Bもおりました。午前中はこの2機の近くの最前列で観戦しておりました。ってか、このEA-6機首部が汚ねぇぞ…


さて、航空祭はこれでおしまいです。アメちゃんのホーネットとプラウラーが帰るのを見ようと待っていたところ珍しいものが見れました。ホーネットの荷物入れ世界初公開!?
結局いくら待ってもF/A-18EA-6の岩国基地帰還は見れませんでした。残念至極。


後で気づいたのですが、荷物入れじゃなくて点検口なんですって。


航空祭前日、岐阜市内を観光していたのですが、バス停で待っていたらF/A-18が、織田信長の天下布武の拠点となった金華山てっぺんにある岐阜城の天守閣(展望台)に上っていた時に、いきなり特徴の有るターボジェット音が...眼下をEA-6が飛んできました。あの時はちょっとビビったなぁ、なにせウチらより低い高度を飛んで居たんだから。カメラ構えておけば良かった…

岐阜城からの眺めを見ると天下人になった気分でした。岐阜基地飛行場も見えましたよ。


最後になりますが...エプロンでタバコを吸っているヤンキーの兄ちゃんが居ました。最前列でロープが張ってありロープには『禁煙』と、所々に張り紙が張ってあります。知らなかった事だろうけどエプロンは、全面禁煙。
何かしらの影響で戦闘機のタンクから燃料が漏れる可能性もなきにしにもあらずです。たとえ離れてていても気化性の高い燃料の前での喫煙は非常に危険なので絶対にやめましょう。これは航空祭の常識です。


ムービーギャラリー
戦闘機の機動飛行など動きの有る飛行を動画で撮影しました。
(閲覧にはアップル社クイックタイムプレイヤー(無料)が必要です。)
ムービー(右クリックで対象を保存を選択してください)
F-16 機動飛行 2.5Mb
F-18 機動飛行 3.2Mb
T-2 ギアダウン 435Kb
T-2 ギアアップ 555Kb
T-2 エレベーター稼動 455Kb
T-2 エルロン稼動 128Kb
BLUE JUNIOR 演技飛行? 400Kb


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