demo版レビュー
エアロダンシング3代目正当後継者たるエアロダンシングi。Fのドッグファイトから目視外空中戦闘・地上攻撃を加えコンバットフライトシミュレーションとしてより完成度を高めプレイの幅を大きく広げました。
従来の航空自衛隊・在日米軍機から執筆現時点判明機でA-7コルセア攻撃機、要望の高かったVTOL戦闘機AV-8ハリアー、ロシアのMiG-29ファルクラムが確認されており、MiG-29が出るという事は間違い無くSu-27も登場する思われ、MiG-21やMiG-31も十分ありえるでしょう。ロシア機ファンの願望かなったり…ですね。
ハリアーVTOLデモを見る限りでは操作方法は不明ですが、ギアアップした瞬間不自然に「ガクッ!」と一瞬つまずいたようにフライトモデル(飛行挙動)が変わっているのが分かる。ひょっとするとギアの出ている場合のみにエンジンノズルが操作可能になったり、ギアに密接な関係が有るのかもしれません。HUDの表示がずれているのと、不自然に「ガクッ」とくるのは調整不足によるバグでしょう。製品版で取り除かれていれば良いのですが…
ハリアーのデモで非常に残念なのはアデン機関砲発射音がM61バルカン砲と全く同じだったこと。30mm機関砲と20mmガトリング砲とでは発射音にかなりの違いが有るはず(アデン機関砲の発射音は聞いた事ないが)。MiG−20のGsh−30機関砲(30mm)の発射音がF−86Fの12.7mm機銃とおなじ音だったのも納得いきません。Fではデモ版と製品版では機銃発射音が変更されていたので、現時点はあくまでデモ用であり製品版で修正されるかもしれません。
続いて気になる点はF-15によるC-1エスコートミッションのMRM。
使用しているミサイルは間違い無くAIM-7スパローですが…何より注目すべきは誘導方式が再現されている事。敵機ロックオンはFの短距離ミサイルとは全く違う。
HUDに表示される円内に敵機を捕らえることによりTDボックス(目標をロックしている「□」)に目標ロックを意味する「▽」マークが表示されミサイル発射準備が整う。なお、サイドワインダーやAAM−3等Fにも登場したミサイルの発射方法は何ら変わりが無い模様。
非常に細かい事(無くても全く支障が無いと思われる)ながら驚かされたのはHUDに操舵ドットがあったこと。この操舵ドットは目標の機動から自機がどの方向にミサイルを撃てば最も効率がよいかを知らせており、操舵ドットを円の中心に捉えて発射すると命中率が高まるというシロモノ。こういう何気ない小技が、さすがCRIと思えてしまいます。
AIM-7はセミアクティブレーダーホーミングという誘導方式であり、母機が目標をレーダーで照射し、その反射波を捕らえて誘導するミサイルなので、命中までロックオンしていなければならないのだが、その点もキチンと再現されているようでデモでは常にHUDの円内に敵機を捕らえつづけていた。この手のゲームとしてここまでこだわっているのは非常に珍しいものではないでしょうか。
ミサイルの白煙軌跡が、ただの白い線だけではなく煙が出ているように修正されましたが…空に白いチョークで線を引いたような不自然感は否めません。これが本当の煙のようになれば、誰から見ても「おお、すごい!」と言われるだろうに……そろそろ初代のスモーク流用から脱却して欲しい。今一歩足りないのもCRIらしさが出ているといえます。
グラフィック的に一番の変化を遂げたのは何と言ってもアフターバーナー!初代からFへの進化ではエンジン内部の描写が逆に退化したが、iのエンジン描写は初代よりも磨きがかかっている。アフターバーナー独特の炎の輪環が非常に美しく再現されており、この部分の描写に限って言えば、ほぼ完成の領域に達していると思えてしまう。
さらに、エンジンからの黒煙まで作り込まれているのは素晴らしく、少し量が多いような気もするが今まで家庭用ゲーム機のフライトゲームで排気煙を再現しているものは無い。これが有るのと無いのとでは雰囲気にかなりの差がでてくるといっても過言ではないはず。見た感じF−15に比べMiG-29は大量の排気煙を吐き出していたように機体によって個体差があるようですが…もしも、B−52が登場するとなると、その離陸シーンが非常に楽しみ。
あとはエンジン排気による陽炎が再現されれば言う事無し!陽炎なんて再現したらCPUパワーをやたらと食いつぶすんだろうなぁ(^_^;)
最後にA-7コルセアIIの対地デモについて…搭載していた武装はAGM-65マヴェリック対戦車ミサイルとMk-82
(227Kg)500ポンド通常爆弾。ゲーム中、通常爆弾による爆撃はCCIP(着弾点継続計算モード)モードと呼ばれる爆撃照準を使用する。本来、爆弾を放り上げる場合や高高度から爆撃する際に使用するオートモードとよばれる照準がありますが、CCIPだけ有れば十分。戦車に爆弾が命中した際に橋が壊れないのはちょっち気になるところでしょうか。
マーヴェリックのロックオンは空対空ミサイルとあまり変わらない模様。敵機の方向を向いて目標切替ボタン(が、あると思われる)で任意の目標をロックオンし発射という手順ですかね?。
最後に、レーザー誘導爆弾とかは使用できるのか非常に気になるところです。LANTIRNシステムが存在しないとなるとチョッチ残念。ディスプレイに映し出された画像を見ながらカメラ(照準用FLIRという赤外線を探知し表示するシロモノ)をロックオンしたい建物などに向けてディスプレイの中心に捕らえて爆弾を投下する。湾岸戦争とかの空爆映像でよく使われてるやつ。たいして難しい操作じゃないし、あれば絶対に皆燃えるに違いありません!既存のフライトシミュレーターでも再現しているものがありますし(プレイステーションのTFX)ぜひ再現してもらいたい!
最後にの操作法を大予想!?
スティック・LRトリガー…機の操縦
↑ エアブレーキ
→ 目標切替
← 視点切替
↓ ギアダウン
Aエンジン出力アップ
Bエンジン出力ダウン
X武装切替
Y武装発射
むむ…パイロット視点が入らない…必ず入ると思うのだが…ひょっとすると戦闘中はギアが出せない代わりに↓ボタンで武装切替でXボタンで視点切替とか…他に考えられるのは初代の編隊飛行みたいにXボタンを押しながら↑とかあるのかも…
どれも勝手な予想ですが。
来年春発売という事で年が明ければ色々と情報が入ってくるでしょう。期待してまちませう。
|