●PL-7(霹靂7)
PL-7の基本型。
●PL-7B(霹靂7?)
1993年から量産された改良型、新たにオールアスペクト赤外線能力も追加された。
霹靂7 (PL-7)
【霹靂-7 - ピーリー・チー】 ※日本語読みで「へきれき」雷鳴の意。
霹靂7()(PL-7)は中国が開発した国産の短射程空対空ミサイルである。
【開発】
開発は1978年から始まり、1982年に原型が完成。1984年後半には初試射を行い、その後1987年から量産が開始された。しかし実戦配備をしてから数年後、イスラエルのラファエル社製パイソンIIIのライセンス版である霹靂8(PL-8)や、それの改良型である霹靂9(PL-9 PiLi-9)の登場により霹靂7の需要は非常に低くになってしまった。その状況を打開するため、すべての面で改良が行われ新型の霹靂7?(PL-7B)が1993年に登場している。現在の所、運用可能な機体は強撃5(Q-5C/A-5)・殲撃6(J-6/F-6)・殲撃7(J-7M/F-7)・殲撃8II(J-8II/F-8II)くらいだが後に超7(FC-1)が追加される予定である。輸出の方については良く分かっていない。
【性能】
霹靂7の外見はフランスのマトラ社製マジック2 R-550短射程空対空ミサイル(第4世代)によく似ている。この事から一時は「ライセンス生産されたのではないか?」と言う不確定情報が流れたが実際政府間でライセンス協定をした形跡は無く、さらに性能もマジック2以下(初期型の誘導装置はAIM-9GやAA-2アトールを参考)の事から「外見をマジック2に真似て製作しただけ」の線が強い。しかし全体的な性能がマジック2以下でも固定カナードと飛行制御カナードによる高機動能力・オフボアサイト能力(FC-1からの説があり)・オールアスペクト発射能力(PL-7Bから可能)を有しており、PL-7は第2世代短射程空対空ミサイル、PL-7Bは第3〜4世代短射程空対空ミサイルの領域にあると言える。
名称 | PL-7 | PL-7B |
製造 | 株州331工場 | |
主任務 | 短射程空対空ミサイル | |
全長 | 2.75m2 | |
翼幅 | 66cm | |
直径 | 15.7cm | |
重量 | 90kg | 93kg |
弾頭 | 12KgHE | |
最大速度 | M2.0(M3.0の説も有り) | -- |
射程 | 0.5〜14.4km | -- |
G限界 | 35G | -- |
誘導方式 | 赤外線誘導 | オールアスペクト赤外線誘導 |
エンジン | 固体推進薬ロケットモーター | |
実戦配備 | 1987年 | 1993年 |
●PL-7(霹靂7)
PL-7の基本型。
●PL-7B(霹靂7?)
1993年から量産された改良型、新たにオールアスペクト赤外線能力も追加された。
●J-6/殲撃6
●J-7M/殲撃7M
●J-8II/殲撃8II
●Q-5C/殲撃5C
●FC-1/超7