書評「自衛隊最前線」

ハッキリ言って最近読んだ中で最低の本でした。
内容はまともに読んでいません。読んだかもしれないけど航空機に関係無い内容だったから忘れているだけかも。
その中で記憶に残っているモノが有あります。自衛隊シミュレーションだったか、違ったか。まぁだいたいそのようなものだと思ってください。

以降書いた文は、手元に本を置かず、記憶に頼っており、ひょっとすると思い違いがあるかもしれません...ていうかこんな本買わないって(笑)。

あらすじを書くと、東京に急遽米軍が攻撃をしかけて来て自衛隊の応戦する内容。もう、これだけでアホ確定ですが、中身はもっとアホ。

まず、のっけから毒ガス攻撃が行われます。口から緑色の液体を流しながら泡を吹いて倒れて逝く…らしい。おいおい、イキナリNBC兵器かよ!!
まぁ、ココは航空メインのサイトだし、毒ガスは許してあげよう(?)。

続いてはクラスター爆弾を搭載したF/A-18が都庁への空爆。クラスター爆弾を投下し子爆弾がバラバラと都庁に降り注ぐ合成写真がご丁寧にも挿絵されていました。


あのね、クラスター爆弾なんて建築物への攻撃能力は無いんだよ。得意げな文章して何がクラスター爆弾だよ。

もうね、アホかと。バカかと。
おまえは、ただクラスター爆弾を使いたかっただけとちゃうんか?
問い詰めたい、問い詰めたい、小一時間問い詰めたい。



…ゴホン。
実際、クラスター爆弾に建築物攻撃能力はありませんし、米軍がそんな誤まった兵装選択をする訳が無いです。予想されうる都庁へのダメージはガラス数十枚破損、表面に傷がつく程度か?。
ま、いいところ一週間で回復かな。ただ、一つ問題になるのはクラスター爆弾は不発率が高いという事。不発の子爆弾はそのまま地雷と化すため、復旧作業が難航するかもしれません。

どうもクラスター爆弾がお気に入りらしく東京タワーへも使用していました。「東京タワーがひん曲がった」(ナイスな挿絵つき)見たいな事を書いていたが、恐らくそうはならないと思われます。

東京タワーみたいな高層建築物を攻撃する場合はかなり高い高度で子爆弾を撒き散らすはず(何度も言うけど、実際こんな用途には使いません)。
ただでさえ命中率の低い無誘導爆弾。こんなものが体積の小さい東京タワーに命中するわけが有りません。ほとんどが命中せず芝公園内で炸裂するだけです。

自分がこの小説を書いたなら、この場面は都庁に対してはGBU-24ペイブウェイIIIもしくはGBU-31JDAMを使い、東京タワーにはGBU-24を使い、展望台をふっとばすか、地上の建造物を狙う。そうすりゃ一発で首都圏へのTV/ラジオ電波供給が途絶えるはず。


そのあと、F-2が要撃にやってきます。はぁ…なんでイチイチ三沢からF-2が来るんだよ…。百里のF-15は飾りか!? ま、どーせまたF-2を使いたかっただけなんだろうけど。
それ以前に、飛行場を真っ先につぶすのは定石なんだけど…戦術面については今回文句を言わない事にしましょ。キリがありませんし(笑)。
そんで、そのまま東京上空でドッグファイト。F-2がF/A-18をバッタバッタ落とすみたいな記述があったと記憶しています。


…まぁ流れの悪い文章になってしまいましたがこんな感じです。


このアホなシミュレーションどこの誰が書いたんだ…?と、著者欄を見てみると。
アドバイザー:砧 大蔵
代表作:新機動空母あかぎ

あぁ、なるほど。架空戦記小説書いている人なのね。

大いに納得。


そりゃ、どんな軍事評論家や小説家だって間違いはあるだろうし、そう言う僕だって完全の勘違い無くウェブサイトを作り上げる事は出来ません。

文章を書くことに関しては氏の方が上であろうけど、航空戦に関しての知識は間違いなく僕のほうが上だね(笑
だれか、僕がアドバイザーしてあげるから、架空航空戦小説書きませんか?(笑


冒頭にも書きましたが、一部の記憶のみを頼りに書いております。
全て目を通してのレビューではありませんので、必ずしもアホばっかというわけではない「かも」しれません。
ですので、このレビューを参考にするのは非常に危険です(笑)


もどり。