2000年観艦式


まずはじめに。航空機がメインとはいえ軍事系ウェブページを作成してるクセに、本当飛行機バカです。熱狂的航空主兵主義者(?)であって、戦車や戦闘艦についての知識は非常に乏しいです。
ハッキリ言って護衛艦なんてこんごう、きりしま、はるな、ひえいしか分かりません。そんな無知な私が2001年に観艦式へ行った時のレポートです。

神戸に住む友人のO(オー)くんが、横須賀から出港する訓練支援艦くろべの観艦式搭乗券を当選したことからそれは始まりました。
我が家は極めて横須賀市に近い横浜市南部で、自衛艦隊司令部まで自動車で10分たらず、米軍基地のメインゲートまで20分という地の利があるため、よし!これは一緒に行こう!とあいなったわけです。

そしてめぐりめぐって当日(2000.10.29)…小雨のぱらつくあいにくの天気。ちょっと前まで長袖なら上着一枚で足りていたため、まぁたいしたこと無かろうと着替えをし外にでて見ると…
寒い!!
タンスの奥から、エアロダンシング邪道賞でゲットしたジャンバーをひっぱりだし、それを着込むことに。しかし…後にそれでも足りなかったことを思い知らされてしまう。

海上自衛隊の敷地内につくと、基地の近くに19年間住んでいながら生まれて初めて間近で見る護衛艦の数々。そのなかでひときわ小さいくろべに乗り込みます。




いざ出港!

艦内は、航空機格納庫、甲板、食堂、ブリッジ、展望台(?)が解放されており、自由に歩き回ることができました。

しかし、どこいっても人人人。

特にブリッジは朝8時急行電車上り通勤電車並の混み具合。その超込み合っているなか、自衛官の方は航海図を広げたりして船を運航しています。
その混みあった中、海図を一般市民も一緒に見てるのに、まるで何事も無いかのように話し合いをする自衛官の方たちは滑稽でもありました(笑)
…今思えばブリッジの写真を撮っておくべきでした。

前方甲板には主砲の76mm62口径速射砲の1門が砲塔旋回のデモンストレーションを行っていました。その様子は下の方に掲載した動画に収録しています。

で、前方甲板に出て思ったのですが、とてつもなく風が強いのに正直驚きました。まぁ十数ノットで航行してるわけですから当たり前といえば当たり前です。


ホント、前方甲板にいると凍えてしまいそうなので、ヘリ格納庫でマッタリと寝つつ観艦式場への到着を待つこととします…。


出港からおよそ3時間後、もう帰りたいな…と思い始めたところ、いよいよ観艦式会場に間近になったためブリッジの上の展望台(正式には何ていうんでしょうか)に上り開始をまちます。

冒頭にも述べたとおり、本気で船の種類はわからないのでせっかくアナウンスがあっても全く聴いていませんでした。
寒さ、強風、高波により鼻水+船酔いのダブルパンチを受けているため、それどころではないのです(爆)


なんだかわからない艦艇の数々。とりあえず、おおすみのときはお約束「空母だーーーーーー!」



そんななかアナウンスで祝砲の発射が告知されました。ウホ楽しみ…と思ったところ…とてつもなく遠くの艦艇で白煙が出ただけで数秒後にドドーン!!と音が響くのみ。全く迫力がありません。
続いて対潜ロケットの発射。とてつもなく遠くの艦艇で白煙が出ただけで、やはり全く迫力がありません。
さらに続いて潜水艦の急浮上〜潜航。とてつもなく遠くから頭をだし沈んでいく潜水艦。やはり全く迫力が(省略)

それもそのはず、訓練支援艦くろべの位置は艦隊の最後尾であって、中心となる当時の森総理が搭乗している「しらね」から遠く離れているためこうした展示の殆どが、遠くで行われるのみでした。残念。

しかし、P-3Cが目前で爆雷を投下!!
数秒後、気泡で一面が白くなるとその直後艦体に

ドーーーン!と振動とともに水柱がザッパーーーン!!

これは大迫力でした。その様子は動画におさめることが出来ました。(一番下参照)






荒天のため観艦式なのに主目的であった戦闘機のフライバイは中止と残念ではありましたが、着水は行いませんでしたがUS-1Aのアプローチも興味深く、ほとんど艦隊と平行して飛行する様子に感激しました。



また、高速ミサイル艇が素晴らしく、「おいおい、ミサイル艇浮いてる!飛んでるよ!!!」などと思わず叫んでしまいました。素晴らしい…と思ってたのですが、最大速度だと30分で燃料が切れるらしいです。



そんなこんなで最後に総理大臣による訓示の後艦隊を解散し帰港します。さすがに出港から5時間も過ぎているため一般人の疲労はピークに達しつつあります。航空機格納庫の様子は凄まじく、毛布を頭から被り暖をとるOくん。これはヤラセではありません。本当に寒いんです。回りも毛布にうずくまる人たちの姿が…。難民救助船ってこんなんだろうな。と思う光景に唖然。



入港後およそ1時間で接岸。7時間に及ぶ航海の幕が下ろされました。



今回一番心に残ったこと。それは…






寒い!!!






で、このレビューを書いている現在(2004年5月)から実に3年半前の出来事の記憶を蘇らせるため、同じくろべに搭乗してたと仰られる某ウェブサイト様を参考にさせていただいているのですが、やはりその日は12月並みの気温であったそうです。

また2006年にチャンスがあれば行って見たいなぁ〜。以上で観艦式レビューを終わります。海上自衛隊の皆さん、ありがとうございました。

 



観艦式2000動画はこちら

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